
シングルモルト余市とは? 味わいと限定品の種類、おすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
アバフェルディ 12年は、ハイランド地方のアバフェルディ蒸溜所で製造されるスコッチウイスキーであり、日本では2024年に終売しました。
日本を代表するシングルモルトである山崎と似たフレーバーを持っていると噂されたため、日本でも人気の高いスコッチです。
正規輸入となるバカルディ社からの販売はなくなりましたが、並行輸入品は流通していることから、価格は高騰しているものの今でも日本で購入できます。
この記事では、アバフェルディ 12年の終売の理由を解説し、定価の価格推移と高騰の背景を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yo-sake/4015w01/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
参考価格 | 7,000円 |
アバフェルディ 12年は、スコットランドのアバフェルディ蒸溜所で製造され、バカルディ社が販売しているシングルモルトウイスキーです。
人気スコッチであるブレンデッドウイスキーのデュワーズの味わいを決定づける重要なキーモルトでもあります。
シングルモルトとしても人気が高く、甘みが強くまろやかな味わいが特徴であり、バランスの良い風味が魅力です。
日本でも人気の高いスコッチのシングルモルトではありましたが、2024年6月、アバフェルディ 12年は日本において終売が決定しました。
あくまで日本の話であり、スコットランド本国では製造・販売が続けられています。
日本における正規販売を行うバカルディ社から今回の終売について正式な理由を明らかにしていません。
ウイスキー市場は全体的に原酒不足に陥っていることから供給不足、需給を考慮した上での販売戦略の変更などが考えられますが、明確な理由の特定は難しいです。
ただし、アバフェルディ 12年の終売は日本における正規輸入のみであるため、並行輸入品などは流通しています。
アバフェルディとデュワーズについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アバフェルディ 12年の定価の価格推移と高騰の背景について以下にまとめました。
2024年2月以前までは定価で4,300円で販売されていたアバフェルディですが、このタイミングで5,500円に値上げされました。
以前から人気が高まったことにより高騰することもありましたが、2月以降は終売の噂も出回るようになり市場価格は大きく跳ね上がりました。
実際に終売を決定したタイミングが高騰のピークであり、以降は市場価格は落ち着いた値動きで推移しています。
日本において正式に終売したことで正規販売における定価の概念はなくなりましたが、現在の市場価格は販売当時の定価よりも少し割高となっているのが現状です。
しかし、終売の噂が出回っていたタイミングでは10,000円に近い価格で販売されており、以前よりも市場の状況が落ち着いたことから買い時とも考えられます。
高騰の背景が必ずしも終売の理由とはいえませんが、アバフェルディ 12年の高騰に関する背景を紹介したいと思います。
日本を代表する人気のジャパニーズウイスキーである山崎は値上げが続いており、現状では気軽に飲めるウイスキーではなくなっています。
物価高によりウイスキーの値上げが続く中で、山崎と似た味わいを持つウイスキーで山崎よりも安い価格で販売されるボトルが求められるのは自然な流れといえるでしょう。
SNSやYouTubeなどで山崎に似ているウイスキーとして話題になった銘柄がアバフェルディ 12年です。
人によって味わいの感じ方は異なることから、実際に飲んで似ていると思う人が多いかどうかは別として話題となったことは事実です。
それまでアバフェルディはスコッチのシングルモルトの中でもけっして知名度の高いボトルではありませんでしたが、これを機会に需要が増加したことで大きく高騰しました。
日本における山崎の影響力の強さ、けっして供給量が多いわけではないシングルモルトに対して急激に需要が増加したことで品薄となり、一時期はオンラインショップにおいて購入できない状況となりました。
山崎に似ているといわれるウイスキーは以下の記事でも紹介しています。
入手困難な山崎に似てるウイスキーは?香りや味が近い銘柄を探そう
アバフェルディ 12年が売っている場所について以下にまとめました。
アバフェルディ 12年は、終売した現在でも並行輸入品を中心にAmazon、楽天市場などのオンラインショップで流通しています。
そのため、終売したアバフェルディ 12年を飲みたい場合は、基本的にはオンラインショップから探すことになります。
オンラインショップであれば広く流通が確認できるため、ご自身の利用しやすいショップを利用しましょう。
【Amazon】
【楽天市場】
アバフェルディ 12年は正規の販売店において終売していることから、実店舗における販売は限定的です。
ただし、現在では終売しているお酒の取り扱いも多い大型の酒店であれば販売されている可能性があります。
実店舗で販売されるアバフェルディは並行輸入品ではなく、終売される前に販売されていた正規品であることも考えられます。
心当たりのある酒店があれば、アバフェルディ 12年のボトルを探してみるのもおすすめです。
ウイスキーの正規品と並行輸入品の違いは以下の記事で紹介しています。
アバフェルディ 12年の評価・評判について気になる人も多い山崎と似ているかどうかを中心に紹介していきます。
良い評判 | 悪い評判 |
山崎に近い味わい | 口に含んだときの感触が山崎とは違う |
ノンエイジの山崎より美味しい | 熟成樽が異なるから似ていない |
デュワーズのキーモルトで飲みやすい | 好みに合わなかった |
実際に飲んだ人の多くが山崎と近い味わいであると評しており、中には比較対象であるノンエイジの山崎よりも美味しいという意見もありました。
また、アバフェルディを飲むきっかけは山崎だけでなく、デュワーズのキーモルトであることから気になった人も一定数おり、全体的に飲みやすい味わいであると評価されています。
一部好みに合わなかったなど否定的な評価もありましたが、味わいに対する評価の多くは好印象でした。
しかし、山崎と似ているかどうかについては否定的な意見も見られます。
山崎はミズナラ樽原酒、ノンエイジであればワイン樽原酒をブレンドしていますが、アバフェルディ 12年はバーボン樽がメインであるため、事実として熟成樽は全く異なります。
熟成樽由来の樽のフレーバーが異なれば、似た味わいになるかどうかについて、当然ではありますが賛否が分かれるということです。
よって、実際に飲んで山崎 ノンエイジとアバフェルディ 12年はどちらも美味しいウイスキーではあるものの、似ているということに対しては否定的な意見もありました。
しかし、実際に似ていると感じる声も一定数あるため、ハチミツの甘みなど部分的なフレーバーや味わいの方向性において共通点を見つけることはできるかもしれません。
山崎と完全に代替できるウイスキーと考えて購入すると疑問に思うかもしれませんが、山崎と共通点がある美味しいウイスキーと考えるなら満足しやすいといえるでしょう。
比較されることが多い山崎のノンエイジについては以下の記事で紹介しています。
山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
アバフェルディ 12年は、日本では2024年6月に終売となりましたが、これは日本の正規輸入が終了しただけであり、並行輸入品は依然として流通しています。
特に、日本では山崎に似ていると評されたことから、山崎の価格高騰の影響も相まって人気が急上昇した経緯があります。
終売後もなお人気が続くアバフェルディ 12年。一時的な相場の高騰が落ち着いた今のタイミングでオンラインショップなどを活用して飲んでみましょう。