ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アーストンは、アイルサベイ蒸溜所で製造されるスコッチウイスキーのシングルモルトです。
同蒸溜所で製造されるアイルサベイとは異なるシングルモルトであり、こちらはシングルモルトへの入門酒をコンセプトにしています。
アイルサベイとは異なりノンピートの銘柄もあり、ウイスキー初心者の方にも飲みやすい味わいに仕上げているのが特徴です。
この記事では、アーストンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
アーストンは、スコットランドのローランド地方で製造されるシングルモルトウイスキーです。
アイルサベイ蒸溜所で製造されるアイルサベイと並ぶ2つめのシングルモルトであり、アーストンのほうがウイスキー初心者に向けたコンセプトとなっています。
アイルサベイはピートスモークが特徴的であった反面、アーストンは必ずしもピートスモークがあるわけではなく、甘くて飲みやすい味わいです。
アーストンの概要と製造方法を解説します。
2007年、ウィリアム・グラント&サンズ社はモルトウイスキーの生産を拡大するために、ローランドにあるカーヴァン蒸溜所の敷地内に新たにモルトウイスキーを生産するアイルサベイ蒸溜所を設立します。
ウィリアム・グラント&サンズ社はグランツやモンキーショルダーなどの人気ブレンデッドを販売しており、こちらの生産を安定させるために最新鋭の設備を整えブレンデッド用のモルト原酒を効率的に生産する蒸溜所を欲していた背景があります。
アイルサベイ蒸溜所はブレンデッド用のモルト原酒だけでなく、シングルモルトのリリースも開始し、ローランドでは珍しいヘビリーピーテッドスタイルのウイスキーであるアイルサベイを販売しました。
しかし、ピートスモークの強い銘柄はウイスキー初心者向けではなく、ウイスキー通に好まれることが多いため、ほかの蒸溜所でもヘビリーピーテッドとは異なるシングルモルトのスタイルを持っている蒸溜所も珍しくはありません。
たとえば、トバモリー蒸溜所のノンピートのトバモリーとヘビリーピーテッドのレダイグが挙げられるでしょう。
アイルサベイとは異なるスタイルのシングルモルトとして販売されたのがアーストンになります。
アイルサベイ蒸溜所からリリースされたアーストンは多くのウイスキー愛好家から好評であり、ウイスキー初心者向けというコンセプトから今後もより人気が高まるかもしれません。
アイルサベイを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アーストンは、アイルサベイ蒸溜所で製造されており、コンピューター制御による効率を求めた科学的根拠に基づく製造がおこなわれています。
24時間無休で製造を続けられる設備に、最低限の人数のオペレーターを配置することで、アーストンは効率的に造られます。
シングルモルトウイスキーは特にウイスキーの製造において伝統的な製法が重視されることも多いですが、アーストンは反対に最新鋭の設備を駆使した科学的に製造されるウイスキーです。
アイルサベイ蒸溜所では、スモークの強さを独自の基準であるPPPMを設け、ウイスキーの甘さもSPPMという基準で測っています。
ウイスキーの購入を考えるとき、スモークの強さや甘さがどれくらいになるのか、実際に飲まなければわからないことも多いですが、独自の基準を作ることでより購入の参考になり、ミスマッチを防ぐことも期待可能です。
効率化された高い生産能力によりブレンデッド用の十分なモルト原酒を生産しながら、シングルモルトにふさわしい原酒を科学的根拠に基づいて製造する最新鋭の蒸溜所で製造されるのがアーストンです。
アイルサベイ蒸溜所の詳細はこちらから確認できます。
アイルサベイ蒸留所 - Ailsa Bay DISTILLERY
アーストンの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000014668
アーストン 10年 シーカスクは、アイルサベイ蒸溜所からリリースされた新たなシングルモルトであり、熟成年数が表記されたボトルのリリースもアーストンが初めてでした。
シーカスクと次に紹介するランドカスクの2種類のラインナップがリリースされ、シーカスクは海岸近くの貯蔵庫で熟成された原酒を使用しています。
シーカスクはアイルサベイとは異なりノンピートスタイルでスモーク香はなく、バニラと麦芽の甘い香りが特徴です。
柑橘系のフルーティーな味わいであり、シーカスクの名のとおり、後味に海岸を感じさせる塩気があります。
飲みやすい風味であることからローランドモルトらしさがあり、塩気のあるフィニッシュからキャンベルタウンモルトも彷彿とさせる複数の地域の特徴を持った評価の高いシングルモルトです。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000014667
アーストン 10年 ランドカスクは、シーカスクとともにリリースされた、内陸の貯蔵庫で熟成された原酒を使用したシングルモルトです。
アーストンに対する勘違いとしては、ノンピートであるのはシーカスクのみであり、ランドカスクはピーテッド麦芽を使用している点に気をつけましょう。
ピートスモークが効いていますが、落ち着きのある香りであり、木材やお香などの香味も同時に感じられるのが特徴です。
味わいも落ち着いたものとなっており、大麦と果実の風味が感じられるまろやかな味わいとなっています。
スモークがあるものの、全体的に落ち着いた飲みやすい銘柄となっているので、ピートスモークに慣れていないウイスキー初心者の方も飲みやすいです。
アーストンのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう
アーストンはウイスキー初心者向けにリリースされているので、ストレートでも飲みやすいです。
シーカスク、ランドカスクのそれぞれの特徴をつかむためにもそのままの味わいを楽しむようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
クラッシュアイスを使用してアーストンを強く冷やす飲み方であり、ロックグラスに氷とアーストンを注ぎます。
穏やかな味わいのアーストンはミストで飲むことにより、持ち味が感じられるのでおすすめです。
アルコール度数を軽減する効果やストレートよりも甘みが出やすくなるので、試したい飲み方になります。
ウイスキーの味わい方は一つではありません。基本の味わいから粋な味わいまでこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの味わい方とは?基本の飲み方と粋な楽しみ方を知ろう
アーストンはアイルサベイに続く新たにリリースされたシングルモルトであり、その飲みやすさから日本でも注目されています。
反対にアイルサベイはクセの強いウイスキー通向けの銘柄となっているので、個性のある銘柄を飲みたいならアイルサベイも試してみることをおすすめします。
アーストンのラインナップはシーカスクとランドカスクの両方とも、その特徴がわかりやすいため、好きな味わいのアーストンから飲み進めましょう。