ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
エンジェルズネクターは、ハイファーン社で製造されるスコッチウイスキーです。
樽で熟成中のウイスキーが蒸発して失われることを天使の取り分(エンジェルズ・シェア)と呼び、この銘柄の由来にもなっています。
こちらのブランド名でシングルモルト・ブレンデッドなど、幅広いウイスキーがリリースされていることが特徴です。
この記事では、エンジェルズネクターの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
エンジェルズネクターとは、ボトラーズのハイファーン社が製造・販売するスコッチウイスキーです。
ハイファーン社は、グレンファークラス蒸溜所に勤めていたロバート ランサム氏が設立したボトラーズです。
ウイスキーの樽熟成では、長期的に樽の中でウイスキーを貯蔵する影響で、ウイスキーが蒸発します。
蒸発するウイスキーの量は周りの気候によっても異なり、冷涼な地域であるほど少なく、温暖な地域ほど多くなるため、ウイスキーの製造に適した地域が冷涼な地域であることの根拠にもなっています。
このように樽の中でウイスキーが蒸発してなくなることを天使が飲んでいったと考えて、天使の取り分、または分け前(エンジェルズ・シェア)と呼びました。
エンジェルズネクターは、スコットランドだけでもウイスキー樽が2,000万個以上もあるため、天使がいるのであれば2,000万個ものウイスキー樽から好きなスコッチウイスキーを選びたい放題飲んでいると考えました。
「もしも、天使と一緒にウイスキーを飲めたのであれば、どれだけ贅沢な時間になるのだろう」と考えて、銘柄名にエンジェルズネクターと名付けています。
余談ではありますが、エンジェルズ・シェアにインスピレーションを受けた銘柄は他にもあり、バーボンウイスキーのエンジェルズ エンヴィが該当します。
エンジェルズ エンヴィは天使の取り分について「樽の中に残ったウイスキーは天使が飲めなかったウイスキーであり、そのウイスキーが傑作であるなら天使は嫉妬するであろう」と考えてこの名が付けられました。
同じコンセプトにインスピレーションを受けたボトルであっても、天使の分け前に対する考え方の違いがわかるのが面白いところですね。
エンジェルズ エンヴィについてはこちらの記事で紹介しています。
エンジェルズネクターの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/10319611/
エンジェルズネクター オリジナル ブレンデッドモルトは、スペイサイドモルトとハイランドモルトをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
熟したりんごのフルーティーさと、バニラの香りがあり、スペイサイドモルトとハイランドモルトらしい甘い香りです。
はちみつとレモンを思わせる風味に、ハーブのすっきりとしたフローラルな印象が感じられます。
ほのかにスパイス感のあるフィニッシュが魅力的です。
エンジェルズ ネクターの中でもフラッグシップとなる基本のボトルであるため、最初に飲むならこちらのボトルを選択してみましょう。
画像引用:https://www.sake-brutus.com/SHOP/1211965.html
エンジェルズネクター オロロソシェリーカスクは、ハイランドのパースジャーの蒸溜所で蒸溜されたシングルモルトをオロロソシェリー樽で6年以上熟成させています。
シェリー樽由来の豊かな香味と、フルーツケーキを思わせる甘みが楽しめる味わいとなっています。
シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方はこちらのボトルから挑戦しても良いでしょう。
画像引用:https://www.whiskyhammer.com/item/175862/Undisclosed/Angels-Nectar—5-Year-Old-Islay-Edition.html
エンジェルズネクター アイラエディション シングルモルトは、バーボン樽で5年以上熟成したアイラのシングルモルトをボトル詰めしています。
肉のフレーバーを感じるスモーキーさに、バーボン樽由来の香ばしいキャラメルの風味が感じられるボトルです。
蒸溜所の名称は公開されていませんが、アイラウイスキーが好きな方におすすめとなっています。
画像引用:https://ant-import.stores.jp/items/619c508e6e84d50f78bc1db0
エンジェルズネクター アイラ リオハカスクは、赤ワイン樽で7年以上アイラウイスキーを熟成させたボトルです。
ピート香が力強く、ワイン樽由来のフルーティーさとも調和しています。
赤ワイン樽熟成のアイラウイスキーを飲んでみたい方に向いています。
エンジェルズネクターのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エンジェルズネクターは、ブレンデッド・シングルモルトだけでなく、使用している原酒の地域も異なりますが、共通してストレートで飲むのがおすすめです。
共通して飲みやすい口あたりであることから、ストレートで飲みやすくなっています。
ただし、アルコール度数が高いボトルもあるため、チェイサーを挟みながらゆっくりと飲むようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
エンジェルズネクターは、ピートスモークが効いたアイラ系のボトルがあることや、アルコール度数の高さから飲みにくい場合にもハイボールにして飲むのがおすすめです。
ハイボールではピートスモークと炭酸の相性が良く、全体的に甘くて爽快感のあるハイボールを作りやすいです。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
エンジェルズネクターは、天使の取り分にインスピレーションを受けたボトラーズのスコッチウイスキーであり、魅力的なラベルデザインと様々なタイプのボトルが飲めることが特徴です。
スペイサイドモルト系のシェリーカスクを含む甘くフルーティーなウイスキーから、スモーキーなアイラウイスキーまで楽しめます。
自分の好みに合わせて選ぶのがおすすめとなっていますが、迷うのであれば「エンジェルズネクター オリジナル ブレンデッドモルト」から飲みましょう。