山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アルモリックは、フランスのブルターニュ地方で製造されるシングルモルトウイスキーです。
フランスでは代表的なウイスキーであり、ブルターニュという環境とフランス産の大麦で製造されるスコッチなどの代表的なウイスキーとは異なる個性を持っています。
強烈なフルーツの甘みとスモークを感じられ、スパイシーな風味もある複雑な味わいが特徴です。
この記事では、アルモリックの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
アルモリックは、フランスのブルターニュ地方のヴァレンギエム蒸留所で製造されるフレンチウイスキーです。
五大ウイスキー以外の地域のウイスキーの製造地のなかでも、近年ではウイスキーの製造が盛んになっている地域がフランスになります。
フランスの気候と原料が造り出す、他の地域のウイスキーでは味わえない個性的な味わいを楽しめるのが魅力です。
アルモリックの概要と製造方法を紹介します。
アルモリックは、フランスのブルターニュ地方に1900年からあるヴァレンギエム蒸留所で製造されています。
かつてはリキュールを造るために造られた蒸溜所でしたが、1994年頃からウイスキーの製造を始めました。
蒸留所の所有者であるジル・レイゾール氏の方針でウイスキー以外にもアップル・ブランデー、ビールなどの製造にも挑戦しています。
フランスのウイスキー製造においても先駆者にあたり、現在ではアルモリックはフランスの代表的なウイスキーのひとつとなっています。
最初に販売されたウイスキーの銘柄名はWBであり、その後、発売したシングルモルトがアルモリックとなりました。
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2012では、アルモリックがベスト・シングルモルト部門で受賞しています。
フランス国内を中心に世界でも評価されたシングルモルトがアルモリックとなっています。
フレンチウイスキーの他の銘柄を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アルモリックを製造するブルターニュ地方のヴァレンギエム蒸留所は海岸沿いの立地となっています。
原料にはフランス産の大麦を使用しており、ウイスキーの製造環境と原料から五大ウイスキーとの差別化を図っています。
蒸溜方法はポットスチルによる2回蒸溜となっており、伝統的なウイスキーの製造方法を踏襲している部分があるのも特徴です。
また、ヴァレンギエム蒸留所の設備はフランスの蒸溜所のなかでも充実しており、モルトウイスキーだけでなくグレーンウイスキーを製造できる設備を持っています。
フランスならではの個性で差別化しながら、これまで積み上げられてきたウイスキーの製造方法を踏襲したフランスを代表するウイスキーがアルモリックです。
アルモリックの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/11465093/
アルモリック ダブルマチュレーションは、WWA2012で受賞経験もある蒸溜所の象徴とも呼べるボトルです。
バーボン樽とシェリー樽で熟成させたこちらの銘柄は、プラムや柑橘系のフルーツの濃厚な甘みとバニラとハチミツ、スパイス感のある複雑な風味が感じられます。
実績のあるフレンチウイスキーでもあり、最初に飲むアルモリックの有力な候補となるでしょう。
画像引用:https://cidre.theshop.jp/items/43357512
アルモリック クラシックは、年代の異なるバーボン樽の原酒をヴァッティングしたノンエイジボトルです。
モモやアプリコットなどの強烈に甘いフルーツの甘みと、ヨードを伴う甘いスモークが感じられる複雑な味わいがあります。
味わいの方向性や、店の在庫の関係でアルモリック ダブルマチュレーションを選べない場合は、こちらから飲み進めるのもおすすめです。
画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/11465057/
アルモリック シェリーカスクは、すべてオロロソシェリー樽で熟成させた原酒を使用したボトルです。
ドライフルーツの香りと、プルーンとクリームブリュレのような濃厚な味わいが感じられる、エレガントな香味を持っています。
シェリー樽熟成のアルモリックに興味があるなら、こちらの銘柄を探してみましょう。
画像引用:https://www.likaman-online.com/c/westernliquor/whisky/whiskey-others/armorik/513801
アルモリック 10年 2022エディションは、熟成年数が表記されたアルモリックの限定リリースです。
フルーティーかつナッティな香りに、ライトで甘い味わいが広がり、甘い燻製も感じられます。
熟成年数が表記されている高い品質を持ったアルモリックを飲みたい方に向いています。
画像引用:https://likaman.net/shopdetail/000000014850/
アルモリック 15年 2022 エディションは、10年物のワンランク上となっているアルモリックの限定銘柄です。
森や大地を思わせる香りが強く感じられ、熟した果実のフルーティーな味わいが楽しめます。
熟成年数を経たアルモリックの味わいが気になるなら15年物を飲むのがおすすめです。
アルモリックのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アルモリックを通してフランス特有のウイスキーの個性を余すことなく味わうならストレートがおすすめです。
クセや銘柄によってはアルコールの刺激があるものの、ストレートで飲みやすい銘柄となっています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
アルモリックの個性や風味がストレートで飲むにはキツい方や、アルコールの刺激などを下げたい場合はハイボールにすると飲みやすくなります。
特にノンエイジでスモークが効いている「アルモリック クラシック」はハイボールとの相性が良いといえるでしょう。
シングルモルトをハイボールにするともったいないといわれる理由はこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
アルモリックは、フランスを代表するフレンチウイスキーであることから、フランスのウイスキーに興味がある方におすすめです。
ブルターニュ地方で製造され、フランスの大麦を使用した、五大ウイスキーとは異なる新しい地域のウイスキーを堪能しましょう。
最初に飲むなら「ダブルマチュレーション」または「クラシック」から飲み進めてみましょう。