山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ベイカーズは、ジムビーム6代目のマスターディスティラーであるブッカー・ノー氏のいとこであるベイカー・ビーム氏の名前が付けられたプレミアムバーボンです。
手ごろな価格で入手できる代表的なアメリカンウイスキーのジムビームと同様にクレアモントにある蒸留所で作られたため、ジムビームの上位モデルといわれ、高級バーボンウイスキーという位置付けになります。
ジムビームのプレミアムバーボンといえばブッカーズが有名であり、知名度も人気もありますが、ベイカーズは辛口でスパイシーさが強いことから、より通向けであるといわれることが多いです。
この記事では、ベイカーズの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ベイカーズとは、ジムビームで製造されるクラフトバーボンのひとつであり、ブッカーズと同様に高級バーボンとして少量生産が基本となっている銘柄です。
同様のコンセプトで有名なブッカーズがあることから知名度が現在の時点では高くありませんが、味わいはジムビームの高級バーボンを名乗るのにふさわしく洗練されているので、過小評価されることもあります。
しかし、再評価され注目が集まれば、生産が限定されていることもあり、今よりも入手が困難になることも予想されます。
ベイカーズもブッカーズもどちらも6代目のマスターディスティラーのブッカー・ノー氏によってレシピが完成し、スモールバッチ(少量生産)の高級バーボンウイスキーとして共通点が多く、比較の対象になることも多い銘柄です。
ベイカーズは、ベイカー・ビーム氏の名をもとに付けられ、ブッカーズはブッカー・ノー氏の名前により付けられています。
名づけの経緯は、ジムビームのクレアモント蒸留所の責任者であり、ビーム家の一族であるベイカー氏に敬意を表してベイカーズと付けられました。
ボトルに家族の名前を付けるほど一族の繋がりや、家族を大切にしている蒸留所であることがうかがえます。
このようにさまざまな点に共通点がありますが、大きな違いは熟成に使用する貯蔵庫における位置です。
ジムビームの貯蔵庫は、9段積みになっており、ベイカーズは上段(8~9段)の熟成、ブッカーズはベイカーズよりも下段で熟成されます。
上段での熟成の特徴は、熟成が早まり、アルコール度数も高くなるといわれており、実際にベイカーズとブッカーズの味わいを比較すると、ベイカーズのほうが刺激の強い味わいと感じる方が多くなります。
ベイカーズと同様にジムビームのクラフトバーボンであるブッカーズについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ベイカーズは、ジムビーム蒸留所のスモールバッチ生産のクラフトバーボンであり、熟成樽を厳選し、少量しか生産できないことから、どれも希少価値の高い銘柄であることで知られています。
ジムビームのように大量生産され、世界中で広く飲まれているウイスキーの生産とは別に限定で造られています。
具体的には、ベイカーズとブッカーズの他に、ノブクリーク、ベイゼルヘイデンなど種類は複数あり、どれもバーボン愛好家を中心に高い評価を得ていることが特徴です。
スモールバッチもブッカー氏の時代に考案された概念であり、ブッカーズも元はブッカー氏が極秘で製造し、来客に振る舞うためのウイスキーでしたが、想定以上に好評であったことから、一般に販売されるようになりました。
現在では、スモールバッチという概念はウイスキー業界全体に浸透しており、スコッチウイスキーでも使用されることがあります。
ベイカーズはスモールバッチによる生産であることから、一定の希少性を持つ銘柄といえるでしょう。
スモールバッチを中心に高い評価を得ており、アメリカの代表的な蒸留所であるジムビーム蒸留所についてはこちらのページで紹介しています。
ベイカーズの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://suntory.co.jp/products/d/080686015406/
ベイカーズのスタンダードとなるボトルであり、7年以上熟成させた厳選された原酒のみを使用しています。
はちみつとカラメルの甘い香りにナッティな風味が感じられ、口あたりはバーボンらしいパンチのある刺激でスパイシーな味わいが楽しめます。
高級ではありますが、バーボン特有の味わいが苦手な方でも飲みやすいわけなく、バーボンが好きな方にこそ良さが分かる銘柄といえるでしょう。
画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/craft_bourbon/bakers/
ベイカーズは、2020年にボトルをリニューアルしているので、2020年以降のボトルを探すならこちらのデザインになります。
製法に際立った変更はなく、旧ボトルと比較して味わいに大きな変化はありませんが、ネックラベルにシングルバレルを強調し、よりプレミアムバーボンらしいデザインに一新することを目的としたイメージチェンジです。
2020年のボトルから数量限定発売となり、ボトルの希少性が高まり、後から入手しにくいボトルとなってきています。
画像引用:https://www.drinkhacker.com/
ベイカーズの長期熟成銘柄としては13年物が存在しており、熟成年数の長さからより高級な味わいに仕上がっています。
バタースコッチとチョコレートの香りに焼きマシュマロのような甘い風味が口一杯に広がり、深いコクがある銘柄です。
スタンダードボトルよりも入手難易度が高くなりますが、バーボン好きであれば味わっておきたいボトルです。
ベイカーズのおすすめの飲み方は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高級で入手困難なスモールバッチのウイスキーは、その味わいを100%楽しむためにストレートから試すことをおすすめします。
ベイカーズのパンチのある味わいがダイレクトに伝わるので、チェイサーを挟みながらゆっくり飲みましょう。
ただし、バーボン愛好家など通向けの銘柄であるため、加水しないと刺激がキツイと感じる方もいると考えられるので、高級ウイスキーであっても合わないと感じるのであれば他の飲み方を試しましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ベイカーズは、加水することでアルコールの刺激が弱まり、飲みやすくなるうえに味わいを大きく損ねないので、バーボンウイスキーの中でも人気のあるハイボールが飲みやすいです。
高級ウイスキーをハイボールで飲むのはもったいないと感じるかもしれませんが、自分に合わない飲み方を続ける方がもったいないといえるので、合わないと思ったら素直に飲み方を変えてみましょう。
ベイカーズは飲み方を選ばないため、自分の好きな飲み方を試してみるのもおすすめです。
ベイカーズは、同じジムビームが製造するブッカーズと混同されることも多く、知名度と人気はブッカーズのほうが高いです。
しかし、ブッカーズにはない強みをもっており、数量限定生産になったことから注目されることがあれば品薄状態になることが予想されます。
バーボン好きでまだベイカーズを味わったことがない方は、入手がそこまで難しくない時期にベイカーズを味わってみることをおすすめします。