ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
バルブレアは、スコットランドの北ハイランドで造られるシングルモルトです。
インバーハウスをはじめとする有名なブレンデッドの原酒として採用されており、スコッチのブレンデッドを幅広く飲んだ方であれば間接的に飲んだ可能性が高い銘柄となっています。
シングルモルトとしてのバルブレアは非常にさっぱりとした風味が特徴的であり、ウイスキー初心者の方にも勧められるボトルです。
この記事では、バルブレアの種類と味わい、おすすめの飲み方について紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.balblair.com/
バルブレアとは、スコットランドのハイランド地方にあるバルブレア蒸留所で製造されるシングルモルトです。
シングルモルトとしての知名度は低いかもしれませんが、インバーハウス、過去のバランタインなどのブレンデッドウイスキーの原酒に採用されていたことから、スコッチ好きの方であればブレンデッドでは飲んでいる銘柄といえるでしょう。
モルトウイスキーでありながら清涼感がある洋ナシのさっぱりとした味わいは、ブレンデッドの飲みやすさにも貢献していることがわかり、バルブレア自身もウイスキー初心者に勧めやすいです。
バルブレアの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ハイランドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について
バルブレア蒸留所の創業は1790年であり、スコッチウイスキーの蒸留所のなかでも最古の時代に設立された歴史ある蒸留所になります。
創業はジョン・ロスであり、ロス家が3代に渡って経営していきましたが、1894年に売却されました。
蒸留所の歴史は長いですが、数キロ離れた場所への新築移転や閉鎖期間もあり、戦争などの外部要因による資金難の影響で1911年~1949年まで閉鎖されています。
再開したのはチャーチルがウイスキーを作り、アメリカに売るという命令を出したからです。
その後、所有者を転々としてさまざまなブレンデッドの原酒として使用されてきましたが、最終的にはインバーハウス者が所有し、インバーハウスをタイビバレッジ社が買収する形で所有することになります。
そのため、現在のインバーハウスにはバルブレアがキーモルトとして使用されています。
2007年から特定のヴィンテージのシングルモルトが発売されるようになり、複数回のリニューアルを経て現在に至りました。
バルブレア蒸留所は、スコッチウイスキー造りを題材にした映画「天使の分け前」でロケ地になった蒸留所として知名度を持っています。
インバーハウスの種類と味わいについてはこちらの記事で紹介しています。
バルブレアの特徴は、 オルト・ドリッグ川の仕込み水を使用しており、赤い水といわれるほど鉄分が豊富であり、赤みがかかった色を使用しているのが特徴です。
通常、鉄分を多く含んだ仕込み水を使用するとウイスキーの味わいは苦くなるといわれていますが、バルブレアはライトな酒質でビターな風味はあるものの、キツい苦味を感じることはありません。
バルブレアの製造は、発酵、蒸留に大きく時間をかけ、徹底した工程を踏むことにより良質なウイスキーに仕上げています。
川から人口水路を引いて、手間暇かけて作ることにより、地元の水を使用して良質なウイスキーを作ることに成功しているのです。
また、蒸留などの工程は近年では手作業からコンピューター制御に変わっているようです。
細かなところは変化していますが、創業当時の製造方法をほとんど変えずに守り続けている伝統的な蒸留所になります。
バルブレア蒸留所の詳細について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
バルブレア蒸留所 - Balblair DISTILLERY
バルブレアの種類と味わいについて紹介します。
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バルブレア 12年は、アメリカンオーク樽で熟成させたバルブレアのスタンダードボトルになります。
青りんごと洋ナシの風味があり、さっぱりしていて軽くて飲みやすい味わいです。
ウイスキー初心者の方や、バルブレアを初めて飲む方におすすめになります。
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スタンダードボトルのバルブレアよりもワンランク上の15年物となっています。
ジンジャーのスパイシーさや、レザーウッドの蜜の風味が加わり、より複雑な風味に仕上がっています。
さっぱりしていて甘いだけでなくスパイシーさとビターさも兼ね揃えているので、ウイスキーを飲みなれている方は15年物のほうが満足できるかもしれません。
画像引用:https://sanyo-brands.jp/product/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A218%E5%B9%B4/
バーボン樽だけでなく、シェリー樽でも熟成された18年物の高級バルブレアになります。
シェリー樽由来のレーズンやアプリコットの風味が加わりますが、バルブレア本来の味わいを損なうことなくバランスよくマッチしており、全体的にリッチな味わいに仕上がっています。
より完成度の高いバルブレアを求めている方に向いている銘柄です。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000013638
より長い熟成年数を持つ最高級のバルブレアが25年熟成の銘柄になります。
甘みが濃縮された濃厚な味わいのなかにかすかなスパイスが広がる複雑でありながら、絶妙なバランスの味わいが生まれました。
最高級のバルブレアとなっているので、値も張りますが、値段に糸目をつけずに最高級の味わいを楽しみたい方におすすめです。
バルブレアのおすすめの飲み方について紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バルブレアは飲み方を選ばないウイスキーであり、好みに合わせてどの飲み方で飲んでも問題はありませんが、バルブレアの味わいをそのまま堪能するならストレートになります。
刺激感ほとんどないので、ウイスキーを飲みなれていない方がストレートで飲んでもキツいと感じにくいので、初めて飲むなら積極的にストレートを試すことをおすすめします。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
バルブレアはウイスキー初心者にも向いている銘柄なので、飲みやすいハイボールについても相性が良いです。
青りんごと洋ナシのような爽やかな風味が炭酸で割ることで前面に出てくるので、12年物など低価格で購入しやすいバルブレアで試すのがおすすめになります。
シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
バルブレアは、ハイランドモルトのなかでも特にさっぱりしていて飲みやすいことから、ウイスキー初心者にもおすすめできる銘柄です。
ストレートでも飲みやすく飲み方を選ばないことから、普段飲みのウイスキーにできるかもしれません。
最初に購入するのはスタンダードの12年物もおすすめですが、ある程度ウイスキーを飲みなれている方は15年物に挑戦するほうが満足度も高いかもしれません。