サーデイヴィス シグネチャーとは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
バランタイン12年は、スコッチの人気ブレンデッドであるバランタインのラインナップのひとつでありましたが、2024年5月に終売を予定しています。
スタンダードボトルであるバランタイン ファイネストのワンランク上の銘柄として、多くのウイスキー好きの方から普段飲みのウイスキーとして愛されてきました。
終売が決定して間もないことから、記事執筆時点の市場価格は大きく値上がりしていませんが、今後は常飲することが難しくなるため、代替となるウイスキーを探したい人も多いことでしょう。
この記事では、バランタイン12年の終売の理由について解説し、代わりのウイスキーを探している方に向けて似ているウイスキー銘柄もご紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.ballantines.ne.jp/products/12years.html
概要 | 内容 |
容量 | 700ml(350mlも販売) |
アルコール度数 | 40% |
参考価格 | 2,800円(2022年時点) |
バランタイン12年は、ペルノリカール社が販売し、日本ではサントリーが輸入販売するブレンデッドウイスキーであり、12年以上熟成した原酒のみを使用しています。
バランタイン特有のハチミツとバニラを思わせるような甘く華やかな風味と、バランスの取れた味わいが魅力的であり、価格以上の完成度と評価されることも多いことからコストパフォーマンスの高い銘柄として知られていました。
かつては2,000円台で購入できたことから、普段飲みのウイスキーに選ばれることも多く、スタンダードボトルであるバランタイン ファイネストよりも上質な味わいを楽しみたい方から愛されています。
しかし、近年ではバランタイン全体の値上げが続いており、バランタイン12年も値上げの影響でお店によっては3,000円台になることも多く、お店で見かけることも以前と比べて少ない状況が続いてきました。
そして、2024年、終売の噂が広がる中でついにバランタイン12年の終売が発表され、5月に終売を予定していることが明らかにされました。
バランタインの種類と味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
バランタインの種類やおすすめは?味の特徴や飲み方についても解説
バランタイン12年の終売の正確な理由は、サントリー公式の発表では明らかにされていませんが、考えられる理由を解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現在、ウイスキー業界は世界的な原酒不足が続いており、近年のインフレによるコスト増加を含めて値上げが続いている状況です。
バランタイン12年は12年以上熟成した原酒を確保する必要があり、原酒不足の現状では現在の味わいを保ったまま販売を続けることが難しい状況になったことが推測できます。
値上げ幅としてはスコッチの中でもシングルモルトのほうが顕著ではありましたが、バランタインのようなブレンデッドも細かく値上げが続いている状況でした。
「これ以上価格を上昇させることは販売戦略として問題があると判断された」、「原酒不足により現在のブレンドを維持できなくなった」など、具体的には様々な理由が考えられますが、共通して世界的なウイスキーの原酒不足問題が根幹にあります。
バランタイン12年は終売ではなくリニューアルという見方もあります。
バランタイン12年が終売することに変わりはありませんが、代わりにサントリーからバランタイン10年が販売されることが決定しました。
発売日は2024年5月14日であり、バランタイン12年と入れ替わる形で販売され、ボトルデザインも酷似しています。
ただし、バランタイン10年とバランタイン12年を比較すると価格に差はなく、熟成年数の引き下げられていることから前向きなリニューアルと考えることは難しいかもしれません。
このことを踏まえると、原酒不足により12年以上の原酒を用意することが難しくなり、10年以上熟成の原酒に切り替えて新しいブレンドを構築したと推測できます。
バランタイン12年に似ているウイスキー銘柄をご紹介します。
画像引用:https://ieno-bar.suntory.co.jp/shopdetail/000000007612/
バランタイン10年は、バランタイン12年の実質的なリニューアルとなるため、代わりのウイスキーに選ぶなら有力な選択肢となります。
バランタイン10年は、10年以上熟成した原酒のみを使用しており、キレのある爽やかな味わいからハイボールにも合うといわれています。
サントリー公式によるテイスティングノートは以下の通りです。
概要 | 内容 |
色合い | 淡い黄金色 |
香り | 蜂蜜の甘さやバランスの取れた華やかさ |
味わい | バニラのような甘さと林檎を想わせるフレッシュ感 |
フィニッシュ | 爽やかに続く甘く長い余韻 |
参考:サントリー イエノバ
バランタイン12年の味わいにも共通するところがあり価格も同程度であることから、代わりの銘柄になりやすいかもしれません。
終売したバランタイン12年の代わりを探している場合は、まずはバランタイン10年を飲んでみましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
シーバスリーガル12年は、バランタイン12年と同様にスコッチのブレンデッドで12年熟成の共通点を持つ評価の高い銘柄です。
バランタイン12年と比較するとフルーツやハーブなどの華やかなフレーバーが目立っており、バランタイン12年にもあるバニラとハチミツのような甘い風味も感じられます。
バランタイン12年と似た味わいと価格帯であるものの、異なる特色を持って評価されているため、12年熟成のスコッチにこだわるならこちらも試してみましょう。
画像引用:https://www.bacardijapan.jp/products/items/dewars-12years-old/
デュワーズ12年は、2024年にボトルデザインがリニューアルした、スコッチブレンデッドの12年物です。
バランタインのバニラとハチミツのようなフレーバーを強く感じやすく、飲み方にもよりますが、バランタイン12年に高い精度で近い印象を受けやすい銘柄となっています。
バランタイン12年と同様に少し贅沢なハイボールを楽しみたい方に向けて販売されているため、銘柄のコンセプトもマッチしやすいです。
画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp/our-whisky/core-range/johnnie-walker-black-label/
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年は、バランタイン、シーバスリーガルに並ぶ12年熟成のブレンデッドであり、ジョニ黒の愛称で親しまれています。
バランタイン12年と比較すると個性の強いウイスキーではありますが、甘い風味とバランスの取れた味わいは共通しており、高い完成度を持ちます。
終売を機会に似ているところはあっても、方向性が少し異なる銘柄を試してみたい場合は、同じ12年熟成のジョニ黒も試してみましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010327325460/
シングルモルトであれば、グレンフィディック12年 スペシャルリザーブは、バランタイン12年に近い印象を抱きやすいボトルです。
甘くすっきりした風味で、ハイボールで飲む場合はジュースのようにゴクゴク飲めるため、非常に飲みやすいシングルモルトになります。
シングルモルトであるため、ブレンデッドと比較すると価格は上昇しますが、この機会に新しい銘柄に挑戦したい方はシングルモルトにも目を向けてみましょう。
グレンフィディックウイスキーの種類やおすすめの飲み方についてご紹介
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/5010106110126/
バランタイン17年は、バランタイン12年のワンランク上のボトルであり、価格に糸目をつけずにバランタイン12年以上の銘柄を求める場合はこちらがおすすめです。
バランタイン12年で感じられるフレーバーをそのままに、より調和が取れて洗練された複雑なフレーバーは、終売したバランタイン12年以上の満足を感じやすくなっています。
値上げよりも、熟成年数を引き下げることによるグレードダウンが気になる方は、より熟成年数の長い17年物を飲んでみましょう。
バランタインウイスキー17年の歴史と味わい!おすすめの飲み方とは
バランタイン12年の終売理由は、サントリー公式からは明らかにされていませんが、世界的なウイスキーの原酒不足と新たに販売されるバランタイン10年へのリニューアルであることが推測されます。
バランタイン12年の終売予定は2024年5月であり、同月にバランタイン10年が新しく販売されます。
バランタイン12年の終売の理由を解説しましたが、今後は入れ替わる形でバランタイン10年が流通することになり、元のバランタイン12年は終売品として徐々にプレミアム価格で取引されることが予測されます。
バランタイン12年の味わいが好きな方は、今のうちにボトルを集めておくか、代わりになる似た味わいのウイスキーを探してみましょう。
現在の時点では、一部の実店舗・オンラインの酒店、バーなどでバランタイン12年の取り扱いがあるため、終売を機会に飲みたくなった方は多くのウイスキー愛好家が惜しむバランタイン12年の味わいを堪能してください。