山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ベルヴォワは、100%フランス産にこだわって造られるフレンチウイスキーです。
原料だけでなく、フランス産のオークを使用した熟成樽、ボトルまでフランスの職人の手作りで造られています。
風味や味わいはボトルによって異なりますが、主力となる銘柄のブルー・ホワイト・レッドは、フランス国旗を構成するトリコロールをイメージしたコンセプトです。
この記事では、ベルヴォワの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ベルヴォワは、LES BIENHEUREUX(レビアンヌル)によって販売されるフレンチウイスキーです。
ウイスキーよりもワインなどのお酒が有名であるフランスで、100%フランス産にこだわったウイスキーを製造する新たな試みです。
本場スコットランドはもちろん、アイルランド・アメリカ・カナダ・日本などの5大ウイスキーをはじめとする世界中の地域でウイスキーが製造されていることから、フランスならではのコンセプトを持ったウイスキーを製造しています。
ベルヴォワの概要と製造方法を見ていきましょう。
2013年、ベルヴォワを販売するLES BIENHEUREUXは、ジャン・ムエックス氏とアレクサンドル・シレッシュ氏によって設立されました。
「革新と卓越性による差別化」を同社のコンセプトにしており、世界でも話題になるウイスキーを造るためには、その名を広めるために珍しいコンセプトにしなくてはならないと考えました。
そこで、ただフランスでウイスキーを製造するだけでなく、そのすべてをフランスで完結させる100%フランス製造がベルヴォワのコンセプトになりました。
100%フランス製造を掲げ、ボトルも職人の手によって手作りされた高級感のあるボトルに仕上げています。
ボトルの色もフランス国旗を構成するブルー・ホワイト・レッドの3つの色を使ったボトルを造り、フランスを象徴するカラーにしています。
フランスそのものをコンセプトにしたベルヴォワは、フランス国内やヨーロッパ諸国を中心に広まるようになり、日本にも上陸し、東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022の受賞歴もある評価の高いウイスキーです。
ベルヴォワは、100%フランス産のウイスキー製造を掲げており、厳密な原料・蒸溜所などの選定を行い、少量生産の高級志向をコンセプトとしています。
ウイスキーではあまり聞くことがないアサンブラージュという言葉を使用しており、アサンブラージュとはフランスにおけるワインや美術で使用される混ぜるという意味です。
異なる3つのシングルモルトウイスキーをアサンブラージュすることで造られていることから、一般的なウイスキーに当てはめるとブレンデッドモルトまたは、日本ではピュアモルトウイスキーであると考えられます。
フランス産の大麦を100%使用している厳選したフランスの蒸溜所で造られたモルト原酒をブレンドして出来上がるのがベルヴォワです。
そして、熟成に使用する樽はすべてフランス産のオークを使用して造られます。
原酒・熟成樽・ボトル、そのすべてをフランス国内で完結させることで、100%フランス産のウイスキーを製造しているのです。
ベルヴォワに関するDear whisky独占インタビューの内容はこちらの記事をチェックしてください。
【独占インタビュー】世界でも話題 100%フランス産ウイスキーBELLEVOYE FRANCE
ベルヴォワの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.prestigewhisky.fr/france/2096-bellevoye-bleu-40.html
ベルヴォワ ブルーは、フレンチオークの新樽で3~7年熟成されたシングルモルトをブレンドした、フランス国旗の青をイメージしたボトルです。
フローラルで甘いスパイスが感じられるエレガントな香味に、まろやかでコーヒーのようなビターさを持つウイスキーです。
シンプルなフレンチオークの樽で熟成されたベルヴォワを飲みたい方はこちらの銘柄を選ぶと良いでしょう。
画像引用:https://pieroth-trade.jp/bellevoye-blanc-whisky/
ベルヴォワ ホワイトは、フレンチオーク樽で3~8年ほど熟成され、ソーテルヌプルミエクリュ樽で後熟されるフランス国旗の白をイメージしたボトルですが、フランス語で白はブラン(blanc)と呼ぶためブランと表記されることもあります。
アプリコット、ドライフルーツ、ジンジャーなどの華やかでスパイシーな複雑な香味が伴い、上品でコクのある甘みの後にフィニッシュとしてアーモンドやナッツなどの風味があるのが特徴です
ブルーやルージュとともに並べるとフランス国旗の色になるので、味わいを比較するためにも他の銘柄とともに購入したいところです。
画像引用:https://pieroth-trade.jp/bellevoye-red-whisky/
ベルヴォワ レッドは、グラン・クリュのフレンチオーク樽で5~10年ほど熟成され、ルージュと表記されることもある銘柄です。
フローラルな香りのなかに微かなピート香が感じられ、フルーティーでクリームブリュレのような濃厚な風味を持ちます。
ピートスモークがあるベルヴォワを飲みたい方はこちらの銘柄から挑戦してみましょう。
ウイスキーのピートに関してはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのピートとは? ピート香の強いウイスキーの飲み方も解説!
画像引用:https://www.pieroth.jp/item/detail/1_1_9298688_1/nonvintage
ベルヴォワ グリーンは、カルヴァドスクリスチャンドルーアン(ブランデー)の樽を使用したブルー・ホワイト・レッドに次ぐベルヴォワの新たな銘柄です。
焼きリンゴのアロマが感じられ、クルミの豊かな味わいと塩気のある後味があります。
ブルー・ホワイト・レッドを飲んでベルヴォワの魅力の虜になった方は、グリーンも飲み進めてみましょう。
画像引用:https://pieroth-trade.jp/bellevoye-noir-whisky/?sl=ja
ベルヴォワ ブラックは、フレンチオークの樽で熟成されたうえで、しっかりとピーテッドされた原料を使用したスモーク香の強いベルヴォワです。
強いスモーク香とトーストやコーヒーなどの焦げた香りが感じられ、柑橘系の果実のようなフレッシュな風味があるのも特徴です。
レッド以上に本場スコッチウイスキーにある個性的なスモークを堪能したい方に向いています。
画像引用:https://pieroth-trade.jp/bellevoye-pink/?sl=ja
ベルヴォワ ピンクは、ピンク梅酒(プラムリキュール)のフレンチオーク樽で熟成させた100%フランス製造の銘柄です。
梅を中心としたアプリコットなどのフルーティーな香りがあり、杏仁豆腐を思わせるような華やかな味わいです。
グリーン・ブラックとともにブルー・ホワイト・レッドを飲み進めてから飲んでみたい銘柄となっています。
ベルヴォワのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ベルヴォワのおすすめの飲み方はストレートであり、100%フランス製造で造られた風味や味わいをそのまま感じることができます。
ただし、必ずしもストレートで飲むことを推奨しているわけではなく、初めてウイスキーを飲む場合は少しだけ加水してから飲むのもおすすめです。
ベルヴォワは加水することで、アルコール度数が下がり、ストレートとは異なる香りが楽しめます。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ベルヴォワは高級ウイスキーであるため、ハイボールにするのはもったいないと考えるかもしれませんが、ベルヴォワ ブルーはハイボールに適しています。
ウイスキーは1本のボトルでさまざまな飲み方が試せることから、必ずこれといった飲み方にこだわらず、色々な飲み方を試すことをおすすめします。
100%フランス製造を掲げるフレンチウイスキーのベルヴォワを紹介しました。
高級志向で完成度の高いウイスキーとなっているので、これまでにない新しいウイスキーを求めていて、価格を気にせず完成度の高さも同時に求めるならおすすめの銘柄です。
ご自身の好みにあわせて銘柄を選ぶのもおすすめですが、特にこだわりがない場合はブルー・ホワイト・レッドから選んでみましょう。