山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ブラックボトルは、アイラ島で製造された原酒を中心にブレンドしているスコッチウイスキーです。
かつてはアイラウイスキーの集大成といえるようなアイラ島の7種類の蒸溜所の原酒を使用していましたが、現在はアイラ島を中心にしたスコッチの原酒をブレンドするウイスキーとなりました。
アイラを象徴するボトルともいわれるブラックボトルですが、その味わいは意外にも優しいスモークと甘みのある風味となっています。
この記事では、ブラックボトルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ブラックボトルは、アイラ島で製造された原酒を中心にブレンドしており、ブナハーブン蒸溜所の原酒がキーモルトとなったスコッチウイスキーです。
現在も発売されているスコッチウイスキーのなかでは一定の歴史があり、歴史を重ねるにつれてボトルデザインだけでなく、構成原酒にも変化があった銘柄になります。
そのため、旧ボトルと現在のボトルでは味わいに違いがあり、現在はアイラの特徴を残しながらも飲みやすさを重視したブレンドです。
ブラックボトルの概要と製造方法を紹介します。
ブラックボトルは、1879年に紅茶のブレンドを生業としらグラハム家の手で誕生した銘柄であり、誕生からそのテイストはリニューアルによって何度も変化してきました。
現在のスタイルに変わったのは2013年といわれており、発売当初はアイラ島の蒸溜所の原酒を7種類使用していることを魅力として売り出していました。
ブラックボトルの名のとおり、当時から黒いボトルで販売されていましたが、一時期はブルーボトルで販売されていたことがあり、親会社の変化で歴史的に振り回された銘柄でもあります。
現在もブラックボトルを飲むことはできますが、当時の味わいとは大きく変化しており、時代によってその評価も大きく変化する銘柄です。
ブラックボトルの味わいを決定するキーモルトは、アイラ島の蒸溜所であるブナハーブン蒸溜所といわれています。
さらに、2013年の変更ではトバモリー蒸溜所、ディーンストン蒸溜所の原酒もキーモルトになり、アイラ以外の地域の原酒が採用されました。
トバモリー蒸溜所では、2つの異なるタイプの原酒が製造されていますが、トバモリー・レダイグどちらの原酒もキーモルトに採用されているようです。
ブラックボトルのキーモルトであるシングルモルトを知りたい方は下記の記事をチェックしてください。
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ブラックボトルの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000781/
ブラックボトル オリジナルは、その名のとおり黒いデザインのボトルと、誕生年である1879という文字がラベルの下に書かれた銘柄です。
スモーク香はほんのりと香るだけであり、華やかな香りが感じられることが魅力となっています。
フルーティーで甘みのある味わいとナツメグやコショウのスパイシーさを感じ、シルキーでなめらかな味わいです。
ブラックボトルのアイラらしい特徴であるスモークは、後味に優しく長く残るものとなっています。
アイラウイスキーの特徴であるスモークと、飲みやすさが同居した甘いウイスキーが好きな方に向いています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000781/
ブラックボトル 10年は、10年以上熟成させた原酒のみを使用しており、アイラウイスキーの構成割合を高めたものです。
しかし、味わいの方向性は変わらず柔らかなスモークと、フルーティーでバニラやはちみつの甘みが感じられる銘柄となっています。
ワンランク上の味わいのブラックボトルを購入するなら、こちらの銘柄を探してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000807/
ブラックボトル ダブルカスクは、シェリー樽で熟成した原酒と赤ワイン樽で熟成した原酒をブレンドしたブラックボトルです。
シェリー樽と赤ワイン樽由来の果実の風味が特徴であり、スモークと混じり香ばしい印象を受ける味わいです。
シェリー樽や赤ワイン樽熟成にこだわるなら、ダブルカスクを選ぶのがおすすめになります。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/3line/w000000806/
ブラックボトル アイランドスモークは、スタンダードでは物足りないと感じる方のために、ピートスモークを重視してブレンドした銘柄です。
海藻と土の香りを含んだピートスモークに、塩キャラメルやレッドチリペッパーのような塩味の強い複雑な味わいが広がります。
アイラ島の蒸溜所の原酒をブレンドしたウイスキーと聞いて、強いピートスモークを求める方はこちらの銘柄がおすすめです。
画像引用:Amazon.co.jp
ブラックボトル スモーク&ダガーは、アイランドスモークと同様に力強いスモークが特徴であり、鋭さも感じられる銘柄です。
潮風を思わせる強いスモークに、香ばしいスパイスを感じられ、塩キャラメルのような風味とともにスモークの余韻が長く続きます。
ピートスモークとキレのある味わいを楽しみたい方に向いています。
ブラックボトルのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブラックボトルは、その甘みとスモークが炭酸の爽快感と相性がよく、ハイボールにすることで美味しく飲めます。
スモークとフルーティーな甘みがハイボールにすることで引き立ち、どこか上品な味わいを感じられます。
ブラックボトルの飲み方に迷うのであれば、ハイボールで飲めばすべての銘柄で共通して外しにくいといえるでしょう。
ブラックボトルは、スタンダードボトルであればアイラ特有のスモークのクセがそこまで強くないことから、ストレートでも飲みやすいです。
ハイボールでは、スモークと甘みに注目しがちですが、ストレートで味わうとスパイス感や潮気など複雑な風味となっていることがわかりやすいでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ブラックボトルは、アイラウイスキーを中心にブレンドした銘柄ではありますが、スモークは想像するよりも弱く、飲みやすさを住している銘柄です。
アイラウイスキーらしい強いスモークを期待して飲む場合は、アイランドスモークやスモーク&ダガーなどの銘柄を飲むか、現在とはブレンドの内容が異なる旧ボトルを探して飲んでみるのもいいかもしれません。
ピートスモークと甘味のある飲みやすい味わいを期待するなら、ブラックボトル オリジナルから飲み進めてみましょう。