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ブラントンの種類と味わい、おすすめの飲み方

2022.11.15 / 最終更新日:2022.11.15

プレミアムバーボンであるブラントンは、「唯一無二のバーボン」と呼ばれることもある高級バーボンウイスキーです。

八面体の球体形状のボトルデザインに、シングルバレルを採用したこだわりの製法が数あるバーボンウイスキーのなかでも特別感のある銘柄であることを感じさせてくれます。

とろみを帯びたまろやかな口あたりに、完熟したフルーツの甘みを感じられるのが特徴です。

この記事では、ブラントンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • 唯一無二のバーボンであるブラントンの種類と味わいをご紹介
  • ブラントンの風味を損ねることがないおすすめの飲み方を解説

ブラントンとは

ブラントンは、アメリカのケンタッキー州で製造されるプレミアムバーボンです。

唯一無二のバーボンと呼ばれる由来はいくつかありますが、最大の理由はバーボンウイスキーでも珍しい単一の樽のみでボトル詰めするシングルバレルを採用している点にあります。

度数が高くスパイシーでパンチがあるので、バーボンらしい味わいでありながら完熟した果実の甘みが楽しめることから、高級バーボンという言葉がよく似合うでしょう

ブラントンの蒸留所と製法について紹介します。

市制200年を記念して誕生したバファロー・トレース蒸留所

ブラントンが作られる蒸留所は、かつては、エンシェントエイジ蒸溜所と呼ばれ、1904年にはジョージ・T・スタッグ蒸溜所に改名しており、禁酒法の時代では薬用ウイスキーを製造しています。

現在では、バファロー・トレース蒸留所と呼ばれるこちらの蒸留所はさまざまなウイスキーを製造していますが、ブラントンが生まれたのはケンタッキー州フランクフォード市の市制200年を記念してボトルが発売されたときです。

ブラントンの名前の由来は、アルバート・ブラントン大佐であり、ブラントン大佐が作り出すバーボンウイスキーは高い評価を受けたことで有名です。

アルバート・ブラントン大佐のもとでバーボンウイスキーを学んだ弟子がブラントンという名前のウイスキーを世に送り出すことになりました。

当時のブラントン大佐のウイスキー作りにおけるこだわりの製法は、ブラントンの弟子をはじめ、現在のバファロー・トレース蒸留所のマスター・ディスティラーにも受け継がれています

シングルバレルをはじめとするこだわりの製法

ブラントンは、単一の樽で熟成された原酒のみを用いてボトリングするシングルバレルを採用しています。

ブレンデッドウイスキーに限らず、バーボンウイスキーや、モルトウイスキーも同一の銘柄であっても複数の熟成年数の異なる原酒をブレンド(ヴァッティング)させることで、生産できる本数を増やすのが一般的です。

しかし、1つの樽から製造できるウイスキーは限られており、生産本数は少なくなりやすく、ブラントンも例外ではなく、1つの樽から製造できるブラントンはたったの250本です。

シングルバレルのウイスキーは1つの樽の個性を味わいつくすことができるので、ブラントンが持つ濃厚で深い香りを余すことなく楽しめます。

熟成樽の品質が重要になる製法ですが、毎年香りや味わいのテイスティングを行い、熟成樽の位置は季節に合わせて変更し、徹底的に管理することで、最高品質の原酒を作り出しています。

そして、このように熟成された樽のなかからブラントンにふさわしい樽のみを厳選して、ブラントン専用庫で熟成させます。

合計8年間熟成させた選りすぐりの原酒だけが、ブラントンとして消費者に届けられるのです

ボトルの特徴は、丸形で八角形の他には見ないデザインですが、ボトルキャップにサラブレッドのフィギュアが付いており、デザイン面と希少性からウイスキーコレクターからも人気が高いボトルです。

ブラントンの種類と味わい

それでは、ブラントンの種類と味わいを紹介します。

  • ブラントン
  • ブラントン ブラック
  • ブラントン ゴールド

ブラントン

 

画像引用:https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3325

シングルバレルで製造されたスタンダードなブラントンです。

ドライフルーツとイチジクのような完熟した果実の味わいのなかにスパイスを感じられる、上品な甘みのなかに力強い味わいを持っているのが特徴になります。

バーボンウイスキーのなかでも高級な銘柄を探している方におすすめの1本です

ブラントン ブラック

画像引用:https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3324

ブラントンは、高級バーボンウイスキーという立ち位置ですが、バーボン特有の香りや味わいはクセが強いので、高級銘柄であっても万人受けは難しいコンセプトといえます。

ブラックは、ブラントンの製法はそのままに、より多くの人に飲みやすいようになめらかでマイルドな味わいに仕上がっています

バーボンらしいバニラの香りとカスタードのような濃厚な甘みが感じられるので、バーボン特有のクセのある刺激が苦手な方にもおすすめできる味わいです。

ブラントン ゴールド

画像引用:https://www.takarashuzo.co.jp/tkr-shohin/cmn_p_detail.php?p_prodid=3326

数多くのウイスキー品評会で賞を受賞した最高レベルのバーボンウイスキーが、ブラントン ゴールドです。

上品な香りと重厚な甘みが特徴であり、複雑な風味でコクがありながらバランスの取れた味わいはバーボンの最高峰と呼ばれるのにふさわしい銘柄になります。

一番いいバーボンウイスキーは人によっても異なると思いますが、自分にとって一番いいバーボンウイスキーを探しており、まだこちらの銘柄を飲んでいない方におすすめです

ブラントンのおすすめの飲み方

最後に、ブラントンのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • トワイスアップ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

バーボンウイスキーは熟成年数が若い銘柄も多く、特有の刺激を緩和できて爽快感のある味わいに仕上がることからハイボールが人気です。

ブラントンもハイボールは合いますが、高級ウイスキーであることから、まずはハイボールではなくブラントンの香りや風味を最大限に味わえるストレートから飲み進めることをおすすめします。

チェイサーとなる水や炭酸水を用意して、舌がアルコールの刺激で麻痺することがないようにゆっくり飲み進めてください

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

トワイスアップ

アルコールに弱いのでストレートは度数が強くて飲みにくい方は、トワイスアップを試してみましょう。

トワイスアップはウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方ですが、ウイスキーの香りが立ちやすく、風味を損ねることはありません。

アルコール度数を下げる効果が期待できるので、アルコールに弱い方もブラントンの複雑な風味を余すことなく楽しめます。

まとめ

ブラントンの種類と味わい、おすすめの飲み方について解説しましたが、高級銘柄であることからラインナップも少ないですが、どのブラントンも完成度が高く人気があります。

通常のバーボンよりワンランク上のスタンダードなブラントンが楽しみたいなら通常のブラントン、バーボンが苦手であったりウイスキー初心者の方であればブラック、最高級のバーボンを楽しみたいならゴールドとそれぞれの銘柄でおすすめできる方が綺麗に別れます。

自分に合ったブラントンを選択して、最高レベルのバーボンウイスキーを味わってみましょう。

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