
カクテルの女王「マンハッタン」とは? 味わいと作り方、ベースにおすすめのウイスキー銘柄
- ウイスキー基礎知識
ブランデーに興味を持っても高級なイメージがあるため、もっと気軽にブランデーを飲みたいと考える人もいることでしょう。
ウイスキーには低価格で購入できる銘柄があるように、ブランデーにも3,000円以内で購入しやすい銘柄が存在します。
ブランデーはストレートで飲むことが基本といわれていますが、安い銘柄であればさまざまな飲み方で楽しみやすいです。
低価格で購入できるブランデーを飲みやすい飲み方で飲んで気軽に楽しんでみましょう。
この記事では、安いブランデーのおすすめ銘柄を紹介し、飲みやすい銘柄の選び方と安いブランデーに合ったおすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ブランデーは、フランス産の高級ブランデーであるコニャックを中心に高級な印象を持っている方もいることでしょう。
しかし、1万円以上で販売されている高級なイメージとは異なり、日本では3,000円以内で購入できる安いブランデーの銘柄が流通しています。
ブランデーに興味があっても高級なイメージから気軽に飲みにくい方も安い銘柄から飲み始めることで、ブランデーを手軽に味わえます。
ウイスキーと同様に安くて飲みやすい銘柄も存在しており、ストレートだけでなく、さまざまな飲み方で楽しめることは共通です。
ウイスキーと同様にブランデーにも初心者が手軽に購入しやすい銘柄が存在しているにもかかわらず、注目されない理由が気になるかもしれません。
さまざまな理由がありますが、日本に限っていえば国内最大級の飲料メーカーであるサントリーの販売戦略にあります。
サントリーはウイスキーに対してソーダで割って飲むハイボールという飲み方を日本全国に広めたことで、安いウイスキーが国内で多く消費されるようになりました。
かつてはブランデーと同様に高級なイメージが合ったウイスキーは、低価格でコスパよく飲める大衆向けの展開がおこなわれるようになっています。
ウイスキーとブランデーはどちらも高級なイメージが持たれていたお酒ではありますが、ウイスキーだけが大衆に飲まれる人気のお酒に変わっていきました。
しかし、ブランデーはウイスキーとは異なり、依然として高級な印象が強く、気軽に飲めるというイメージがありません。
そのため、低価格で購入できるブランデーがあっても、ウイスキーとは異なり、あまり注目されません。
ブランデーは高級な印象からあまり手に取られることがないお酒ではありますが、気軽に飲みやすい銘柄も存在します。
次の項目では安くて飲みやすいブランデーを選ぶポイントを紹介していきますので、どのように選ぶべきか確認していきましょう。
ウイスキーがコスパのいいお酒である理由は以下の記事でチェックしてください。
ウイスキーがコスパのいいお酒である理由は? おすすめの銘柄を紹介
安くて飲みやすいブランデーの選び方のポイントは3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
安いといっても人によって感覚が異なるところであるため、まずは予算を設定しましょう。
ブランデーは1,000円台で購入できる銘柄があり、一番安い価格でブランデーを飲むなら2,000円以内に設定できます。
3,000円以内の予算に設定すると、購入できる銘柄の種類が増えるため、最初は3,000円程度で予算を考えるのがおすすめです。
飲みやすさを重視するなら世界三大ブランデーに分類されているブランデーを選びましょう。
世界三大ブランデーの種類は以下のとおりです。
世界三大ブランデー | 内容 |
コニャック | コニャック地方で製造される、上品でまろやかな味わいが特徴 |
アルマニャック | アルマニャック地方で製造される、野生的で力強い風味が特徴 |
カルヴァドス | ブドウではなくりんごを原料にする、フルーティーで飲みやすい |
世界三大ブランデーはそれぞれ厳しい基準で製造されているため、他のブランデーと比較すると高い品質を誇ります。
世界三大ブランデーのなかでも注目したいブランデーが最もメジャーなコニャックです。
コニャックのなかでもランク付けが低いスタンダードボトルに位置する銘柄は、容量の少ないボトルを低価格で購入できることがあります。
コニャックのなかでもメジャーな銘柄のみではありますが、安さと飲みやすさを両立して銘柄を選ぶなら、世界三大ブランデーから選ぶことをおすすめします。
ブランデーの種類は以下の記事で紹介しています。
ブランデーの種類は? 原料・産地・ランクによって異なる違いを解説!
価格を重視して選ぶなら、ブランデーのなかでも最安値で購入しやすい国産ブランデーに注目しましょう。
国産ブランデーはフランスをはじめとする他の地域から輸入されたブランデーと比較して低価格で購入しやすいです。
日本のメーカーが手掛けたブランデーであれば、日本人の口にも合いやすいといえるでしょう。
よって、総合的にコスパが良いことから、気軽にブランデーを試すなら国産ブランデーもおすすめです。
国産ブランデーのおすすめ人気ランキングは以下の記事で紹介しています。
国産ブランデーのおすすめ人気ランキング! 安く入手しやすい銘柄もご紹介
安いブランデーのおすすめ銘柄を紹介していきます。
画像引用:https://www.sakenozenjin.com/view/item/000000001797
ヘネシー VSは、コニャックの銘柄のなかでも最もメジャーであり、コニャックの世界市場で40%以上のシェアを持っています。
約40種類の原酒(オー・ド・ヴィー)がブレンドされ、グランド・シャンパーニュをはじめとする上質なブドウから生まれる、華やかで豊かなフルーティーさが魅力です。
オーク樽での熟成によるほのかなスパイス感やオークのニュアンスが加わり、エレガントながらもしっかりとしたコクと余韻が感じられます。
口に含んだときの滑らかさと、後味に広がる芳醇な風味が、初心者から上級者まで幅広く楽しめる味わいとなっています。
ヘネシー VSのなかでも容量200mlのフラスクタイプのボトルは1,000円台の低価格で購入できるため、手軽に代表的なコニャックを飲みたい方におすすめです。
ヘネシー(Hennessy)の種類と味わい、おすすめの飲み方
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/kawachi/3024482120107.html
レミーマルタン VSOPは、ヘネシー同様にフラスクボトルが2,000円台で販売されており、低価格で購入できるブランデーです。
バニラ、オーク、ヘーゼルナッツなどが複雑に絡み合い、ドライフルーツやスパイスのニュアンスも感じられるエレガントなアロマが特徴です。
クリーミーな口当たりと程よいコク、しっかりとした果実味が調和し、余韻も長く続くため、さまざまな飲み方で楽しめます。
洗練された味わいは、そのまま飲むのはもちろん、カクテルのベースとしても幅広く活用できます。
VSOPやVSよりもワンランク上のコニャックであるため、安いだけでなく質を重視してブランデーを試したい方に向いているでしょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777046252/
サントリー V.Oは、日本のサントリーが販売する国産ブランデーであり、マスカット原酒を中心に使用されています。
新鮮なぶどうのフルーティーさと華やかな香り、クリアでスムーズな口当たりと、しっかりとした果実感がバランス良く調和します。
水で割ってもブランデーのフルーティーさが残り、カクテルのベースにも使用されるコスパの良い銘柄です。
1,000円以下で購入できることから、幅広いシーンで楽しむことができる、使い勝手の良いブランデーといえるでしょう。
画像引用:https://ieno-bar.suntory.co.jp/shopdetail/000000000425/
サントリー ブランデー V.S.O.Pは、サントリー V.Oのワンランク上のボトルです。
華やかでフルーティな香りとまろやかな味わい、ほどよい余韻であり、キレを感じられることが特徴です。
デキャンタタイプ、フロスティボトル、スリムボトルの3種類が存在しており、スリムボトルが低価格で購入しやすくなっています。
国産ブランデーで予算を引き上げて、よりよいブランデーを選びたい方におすすめの銘柄です。
画像引用:https://www.kakuyasu.co.jp/store/commodity/0010/00005687/
サントリー X・Oは、サントリーのブランデーのなかでも最高ランクに位置するボトルです。
最高ランクのブランデーがリーズナブルな価格で販売されています。
華やかな果実香とともに、樽由来のほのかなオークやスパイスのニュアンスが感じられる、最高ランクに相応しい複雑な風味が特徴です。
デラックス仕様は高級感からプレゼントにおすすめであり、スリムボトルはX・Oをより低価格で飲めます。
価格を重視してサントリー X・Oを購入するなら、スリムボトルを購入したいところです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/brandy/nikkabrandy/41351.html
ドンピエール V.S.Oは、国内のウイスキー製造メーカーでも有名なニッカウヰスキーが製造するブランデーです。
コニャック地方にあるドンピエール蒸溜所から輸入したコニャック原酒を中心に、厳選されたフランス産ブランデーをブレンドしています。
フルーティーでほのかな華やかさが感じられ、口当たりが軽く、手軽に楽しめる味わいです。
本場のコニャックの原酒を使用しながら日本人向けに飲みやすいブレンドをおこなったリーズナブルな価格のブランデーです。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/brandy/nikkabrandy/40544.html
ニッカブランデーV.S.O.P″白″は、りんごの豊かな香りと味わいが楽しめるブランデーです。
ニッカウヰスキーは元々はりんごジュースを製造する会社であったことから、ブドウではなくりんごにこだわってアップルブランデーを製造しています。
華やかなりんごの香りとハチミツのような甘い香り、なめらかな口当たりと、りんごの濃厚な甘さが特徴です。
ブドウではなくりんごを使用した国内のアップルブランデーに興味がある方に向いています。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/brandy/nikkabrandy/40493.html
ニッカブランデー X.O ″白″は、「ニッカブランデーV.S.O.P″白″」のワンランク上のボトルです。
厳選された長期熟成のアップルブランデーを使用しており、度数は40度、しっかりとした味わいを持ちながらも、飲みやすい度数に設定されています。
甘く爽やかなりんごの香りが広がり、アルコールの刺激が少ないため、香りを楽しみやすいです。
メープルシロップのような甘さとりんごの爽やかさが調和した味わいが特徴です。
ボトルは通常タイプとデラックスタイプがあり、上記のボトルデザインの通常タイプのほうが安く購入できます。
画像引用:https://sanyo-brands.jp/product/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC-vs-500ml/
JP. シェネは、1984年に誕生した歴史あるブランドであり、わずかに傾いたネックが特徴の独特のボトルデザインとバランスのとれた味わいで人気を集めています。
アルコールの刺激を感じさせない、フルーティーで華やかな香り、口に含むと滑らかで優しい味わいが楽しめます。
果実味のバランスが魅力であり、ほのかな柑橘系の爽快感が特徴です。
JP. シェネのなかでもVSランクのボトルは低価格で購入しやすく、初心者から上級者まで幅広い層に支持されている点が魅力です。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/sake-ninja/brandy015.html
クロニエール ナポレオンは、150年以上の老舗生産者のブレンド技術によって造られています。
品質の高いアルマニャックを豊富にブレンドしており、カジュアルに楽しみやすい価格設定でありながら、本格的なブランデーです。
複雑な樽香と果実の華やかな香りがあり、上品でバランスのとれたまろやかな味わいが魅力です。
品質の高さと低価格を両立したボトルといえるでしょう。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yo-sake/2240234a01.html
ヘンリー15世 ブランデーXOは、1777年創業の老舗のコニャックメーカーであるヴィネ・デルぺシェ社が手掛けるブランデーです。
ヴィネ・デルぺシェ社は、人気のコニャックであるレミーマルタンにも原酒を提供する実績があります。
フルーティーでオークの香りが漂う、優雅で気品のあるアロマが特徴です。
飲みやすく洗練された余韻のある味わいが魅力となっています。
手頃な価格で高品質な味わいを楽しめることから、ブランデー初心者やコストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/se-sake/2240233a01/
シュバリエ・アポロン ナポレオンは、フランス産のブランデーであり、低価格で購入しやすいブランデーのひとつです。
芳醇な香り、長期熟成原酒による深みのある風味、ムースで柔らかな口当たりが魅力になります。
ストレートだけでなく、さまざまな飲み方で楽しめるボトルです。
画像引用:https://www.kokubu.co.jp/brand/101/7858027.html
ペール・マグロワール フィーヌは、格式高いアップルブランデーであるカルヴァドスのなかでも日本国内では低価格で購入しやすい銘柄となっています。
1821年創業の歴史ある蒸留所で製造が続けられており、その品質と味わいで高い評価を受けてきました。
りんごのフレッシュで華やかな香り、果実味溢れるしっかりとしたフルーティーさが楽しめます。
ソーダ割りとの相性がよく、さまざまな飲み方を試せることでしょう。
食前酒としてはもちろん、食後のリラックスタイムに飲むのも最適なボトルです。
画像引用:https://www.kokubu.co.jp/brand/101/7817039.html
KWV ブランデー 3年は、歴史あるワイナリーKWVが製造する南アフリカのブランデーです。
シュナン・ブランとコロンバールのブドウを主体に原料として使用しています。
フレッシュなリンゴやナシなどの果実の香り、スパイシーなバニラのニュアンスがあります。
手ごろな価格で購入しやすい南アフリカ産の珍しいブランデーであるため、一風変わったブランデーを気軽に楽しみたい方におすすめです。
画像引用:https://milroysofsoho.com/ja/products/metaxa-5-star-brandy-38-70cl
メタクサ 5スターは、ギリシャの伝統的なブランデーであり、その名のとおり5年以上熟成されていることから、5スターの名称が付けられています。
杏とフローラルな香りが調和しており、豊かなアロマが楽しめます。
マスカットの深い風味と、濃厚な甘みが魅力であり、リキュールのように優しい口あたりで飲みやすく、女性にも人気が高いボトルです。
低価格で購入しやすいだけでなく、飲みやすいため、ブランデー初心者にもおすすめできる一本です。
ストレート以外の飲み方で安いブランデーを飲むおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブランデーはアルコール度数の高いお酒であるため、安いブランデーはソーダで割ることですっきりした飲み口になります。
作り方はシンプルであり、背の高いハイボール用のグラスにブランデーを注いで、炭酸水で満たすだけです。
酸味を加えたい場合は、レモンやライムをスライスしてアクセントにしてもいいでしょう。
ウイスキーではハイボールとして知られるこのスタイルは、ブランデーではフレンチハイボールと呼ばれます。
食事中に飲むのにもおすすめであり、さまざまな場面で気軽にブランデーを楽しめる飲み方です。
ブランデーのソーダ割りのフレンチハイボールとは? 作り方・おすすめ銘柄
寒い季節におすすめの飲み方がブランデーのお湯割りであり、ホットブランデーとも呼ばれます。
マグカップにブランデーを注ぎ、温めたお湯を加えるシンプルな作り方ではありますが、シナモンスティックやはちみつを加えるなど、アレンジも豊富です。
お湯で割ることでアルコールの刺激が和らぐため、飲みやすく、体も芯から温まる飲み方です。
安いブランデーを購入して、気軽に試したい飲み方といえるでしょう。
ブランデーをベースにしたカクテルは、安いブランデーを購入することで気軽に作れます。
代表的なブランデーのカクテルは以下のとおりです。
カクテル名 | 内容 |
サイドカー | ブランデーとオレンジリキュール・レモンジュースを組み合わせた定番のカクテル |
ジャックローズ | アップルブランデーとライムジュースを組み合わせる甘く酸味のあるカクテル |
アレキサンダー | ブランデーとカカオリキュールを使用するチョコレート風味のカクテル |
上記のカクテルはブランデーカクテルのなかでも手軽に作りやすいため、挑戦しやすいといえるでしょう。
ブランデーをベースにしたカクテルが気になるなら、低価格で購入しやすいブランデーをベースに作ることをおすすめします。
ブランデーを使用したカクテルの一覧とレシピは以下の記事をチェックしてください。
ブランデーを使ったおすすめのカクテルは? 定番のレシピ・作り方をご紹介
多くの人はブランドイメージから、ブランデーを高級なお酒と考えるかもしれませんが、実際にはお手頃な価格で手に入るものも存在します。
日本国内では、1万円以上の高級品だけでなく、数千円台で購入できる銘柄も流通しているため、初心者でも気軽に楽しめるボトルも多く存在します。
ブランデーに興味がある方は、今回紹介した銘柄を中心に価格において気軽に飲みやすい銘柄から試してみましょう。