ブランデーの紅茶割りとは? カクテルの作り方とおすすめ銘柄をご紹介
- ウイスキー基礎知識
ブランデーは紅茶と非常に相性が良く、ティーロワイヤルと呼ばれるカクテル名でも知られています。
日本における知名度の向上には、人気アニメ『銀河英雄伝説』に登場するヤン・ウェンリーが作中でブランデーを紅茶に入れる飲み方を好んだことも理由として挙げられます。
香り高い紅茶と芳醇な風味を持つブランデーは相性が良く、優雅で上品なひと時を堪能するのに相応しい贅沢な飲み方です。
この記事では、ブランデーの紅茶割りについて、カクテルの作り方とおすすめ銘柄もご紹介します。
この記事のポイント
ブランデーと紅茶はどちらも香りを楽しむ飲み物であり、どちらも優雅で上品な印象を持つ風味です。
お互いの香りや風味を邪魔することなく溶け合い、新たな魅力を生み出してくれます。
中でも有名な飲み方は紅茶にブランデーを入れて飲む、カクテル名でいえばティーロワイヤルなどの飲み方です。
ブランデーが紅茶の風味を引き出してくれるため、より美味しく紅茶を飲むことができます。
ブランデーに紅茶を加える飲み方は、ブランデーのアルコールが飛びやすいため、アルコールに弱い人でも楽しめます。
もちろん、アルコールを摂取することに変わりないことから、未成年者や運転を控えている場合は避けるようにしましょう。
ブランデーと紅茶は香りや風味の傾向による相性の良さと、アルコールに弱い人でも度数の高いブランデーの香りを楽しみやすいことにあります。
ティー・ロワイヤルは、他のカクテルや商品にも使われることがある名称ではありますが、カクテルにおいて一般的にはブランデーと紅茶の組み合わせを指します。
フランスでは第一帝政を築いた英雄のナポレオンが好んだことで有名であり、紅茶にブランデーを入れることでより上品で贅沢な飲み方となります。
材料 | 内容 |
ブランデー | ティースプーン一杯 |
紅茶 | 150ml |
角砂糖 | 1個 |
作り方
まず、紅茶をティーカップ一杯に入れて用意し、ティースプーンで角砂糖にブランデーをしみ込ませます。
そして、ブランデーがしみ込んだ角砂糖に火をつけると、青い炎が燃え上がる様が非常に美しく、視覚的に楽しめるカクテルです。
しばらくは角砂糖が青く燃える様子を楽しむのがティー・ロワイヤルの醍醐味であり、砂糖が溶けてきたタイミングで紅茶に移します。
ブランデーと紅茶をそのままティースプーンでかき混ぜれば、ティー・ロワイヤルの完成です。
ブランデーはアルコール度数の高い蒸留酒ですが、こちらの飲み方であれば火によってアルコールが飛ぶため、アルコールに弱い人もブランデーを楽しめる飲み方となっています。
ブランデーの紅茶割りにおすすめの銘柄を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777046252/
サントリーブランデー V.Oは、1,000円台から購入できるサントリーが販売するブランデーです。
ブランデーらしいフルーティーで上品な香りと味わいが紅茶との相性が良く、カクテルの材料におすすめとなっています。
低価格で気軽にブランデーと紅茶の組み合わせを楽しむなら、こちらボトルを購入しましょう。
画像引用:Amazon.co.jp
ヘネシー V.Sは通常700mlのサイズで販売されていますが、ブランデーをメインに単体で飲むのではなく紅茶と組み合わせるのが目的であれば、200mlのフラスクボトルを購入するほうが安く購入できます。
ヘネシーはコニャックを代表する銘柄であり、紅茶と組み合わせるブランデーの種類もコニャックが推奨されます。
上品で芳醇な印象を持ち、黒糖を思わせる濃厚な甘みとぶどうの酸味が感じられる味わいです。
フラスクボトルであればコストパフォーマンスが良いことから、銘柄に迷うのであればこちらのボトルを使用するのがおすすめです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/3024482120107/
レミーマルタン VSOPは、コニャックのランクではV.Sよりも高く、700mlで購入すれば倍以上の価格がかかる質の高いブランデーですが、フラスクボトルであれば購入しやすいです。
コニャックらしい複雑で力強い風味が感じられるのがレミーマルタンの魅力であり、紅茶に入れればワンランク上の味わいに押し上げてくれることでしょう。
ブランデーと紅茶のカクテルに質の高いブランデーを使用したい場合は、こちらのボトルを試してみましょう。
画像引用:https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488725013
ブランデーと紅茶の組み合わせが広まったのは、田中芳樹によるSF小説であり、1982年から刊行を開始し、1988年からアニメシリーズが始まった人気作品である『銀河英雄伝説』の影響が大きいです。
遠い未来の銀河系を舞台に皇帝と貴族が支配する銀河帝国とた共和主義の人々が建国した自由惑星同盟の戦いをラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの2人を軸に描いています。
主人公の一人であるヤン・ウェンリーは、紅茶を愛飲する人物として知られており、紅茶にこだわる軍人として描かれたヤンは紅茶にブランデーを加える飲み方を好みました。
常に紅茶にブランデーを入れるヤンは、ブランデーを入れる量が多いことを周りからたしなめられるシーンが印象的です。
紅茶で使用される茶葉は作中における架空の紅茶銘柄であり、ブランデーについても実際の銘柄をモデルにしている様子はありません。
『銀河英雄伝説』のコラボカフェやコラボ商品として、ブランデー紅茶が発売されたことはありました。
そのため原作を意識して銘柄を選ぶことは難しいかもしれませんが、『銀河英雄伝説』が好きでブランデーと紅茶の組み合わせを試してみたい方は試しやすい方法で試してみてください。
ブランデーと紅茶の組み合わせは、ティー・ロワイヤルなどのカクテルを中心に世界中で広く愛されています。
日本においてもサブカルチャーの影響で知名度と人気を獲得している飲み方であるため、作品が好きな方は試したいところです。
ティー・ロワイヤルを試す場合は使用するブランデーの量が少ないことから、容量の少ないフラスクボトルを購入するのもおすすめです。