りんごを使ったお酒にはカルヴァドスとシードルがありますが、明確な違いが分からない方もいることでしょう。
omega replica watches 簡単に説明するなら、シードルはりんごを発酵させて造る醸造酒であり、カルヴァドスはシードルを蒸溜したブランデーです。
Cheap Replica Watches
preplica panerai watches
しかし、シードルを蒸溜したお酒の中でもカルヴァドスを名乗れるのは一部であるため、シードルを蒸溜したブランデーがすべてカルヴァドスというわけではありません。
この記事では、カルヴァドスとシードルの違いを解説し、カクテルを含めた飲み方とおすすめ銘柄を紹介します。
この記事のポイント
- カルヴァドスとシードルの違いを詳しく解説
- アップルブランデーを使用するカクテルなどの飲み方とおすすめ銘柄を紹介
カルヴァドスとシードルとは?

カルヴァドスとシードルの違いを説明する前にそれぞれのお酒について詳しく解説します。
カルヴァドス
カルヴァドスはりんごを原料とするブランデーであり、アルコール度数は40%以上ある蒸溜酒に分類されます。
りんごを発酵させて造った醸造酒を蒸溜して、最低2年以上の樽熟成を行います。
ウイスキーと同様に樽熟成を行うことから液体は綺麗な琥珀色です。
熟成を重ねるほど品質も高まり、味わいに深みが増していくのも共通しています。
コニャック、アルマニャックに並ぶ、世界三大ブランデーの一つであり、他のブランデーがブドウを使用するのに対してカルヴァドスはりんごを使用する明確な違いがあります。
初心者におすすめのカルヴァドスは? 人気の種類と美味しい飲み方を紹介
シードル
シードルはりんごを発酵させて造る醸造酒であり、アルコール度数は4〜8%前後のお酒です。
果実を原料としていること、アルコール度数も同様の値であることから、ワインに近いお酒であるといえます。
シードルの幅は広く、甘口・辛口で味わいが異なるものから、広義的には洋ナシやラズベリーを使用した醸造酒もシードルと呼ばれることがあります。
食前・食中酒にもなる軽やかな味わいが特徴であり、りんごを中心とする果実を発酵させたお酒の多くがシードルに分類されるため、一言でシードルと言っても該当する範囲が広いです。
カルヴァドスとシードルの違い

カルヴァドスとシードルの違いを以下にまとめました。
- 製造工程
- アルコール度数
- 味わいの特徴
- 推奨される飲み方
- 呼称されるための条件
それぞれ詳しく見ていきましょう。
製造工程
シードルはりんごを発酵させて造る醸造酒であり、カルヴァドスは醸造酒であるシードルを蒸溜して造ります。
カルヴァドスの製造工程においてもりんごを発酵させて醸造酒を造りますが、蒸溜前の液体もシードルに分類されます。
シードルを蒸溜した後にオーク樽で熟成させる工程があることもカルヴァドスの特徴です。
もちろん、そのまま販売するために製造されるシードルとカルヴァドスを造るために製造されるシードルは異なります。
カルヴァドスを造るための蒸溜前のシードルを飲めば、シードルの状態での完成を前提としていないことから、販売されるシードルとは完成度が異なることがわかることでしょう。
しかし、原料となるりんごを発酵させて造る醸造酒がシードル、そのシードルを蒸溜して造るブランデーがカルヴァドスと考えると理解しやすいです。
アルコール度数
シードルはアルコール度数が4〜8%程度、カルヴァドスは蒸溜酒であることからアルコール度数は40%以上です。
度数が低いことからそのまま飲みやすいシードルに対して、度数の高いカルヴァドスはアルコールに弱い人は飲みにくいといえます。
味わいの特徴
同じりんごを原料とするお酒ではありますが、シードルとカルヴァドスでは飲んだときの味わいの印象が異なります。
どちらもりんごの風味が中心にあるのは共通していますが、シードルはカルヴァドスと比較して軽快な印象です。
軽やかで飲みやすい味わいであることから、お酒が苦手な人でも飲みやすいです。
一方で、カルヴァドスは樽熟成による深みのある味わいであり、優雅な香りと複雑な風味が魅力です。
推奨される飲み方
香りや風味、味わいが異なるということは推奨される飲み方も異なるということです。
シードルは食前・食中酒として、メインディッシュを引き立てるために飲まれることが多く、単体で飲むことが推奨されるお酒ではありません。
一方で、カルヴァドスは必ずしも合わせる料理やおつまみを必要とせず、ストレートで時間をかけて単体でゆっくり味わう飲み方が推奨されます。
もちろん、カルヴァドスはストレートで飲むだけでなくカクテルに使用するなどの飲み方もできるため、飲み方の自由度は高いです。
呼称されるための条件
シードルはりんごなどの果実を原料とする醸造酒であれば、幅広く呼ばれる名称です。
一方で、カルヴァドスはりんごを使用した蒸溜酒であっても、定められた条件を満たせなければ名乗ることはできません。
カルヴァドスを名乗るための条件を満たせないブランデーはアップルブランデーと呼ばれます。
カルヴァドスを名乗るための条件の一部を以下にまとめました。
カルヴァドスの条件の一例
- フランス産のブランデーであること
- 原材料であるりんごの種類を指定
- アルコール度数は40度以上
- 単式蒸溜器で2回蒸溜させる
- 最低6週間シードルを発酵させる
- 最低2年以上オーク樽で熟成させる
フランス産のブランデーであることが前提であり、原材料のりんごもノルマンディー地方で生産される指定されたりんごのみが使用を認められています。
その他にも条件はありますが、カルヴァドスを名乗れるブランデーは一部であり、シードルとは異なり限定的な名称といえるでしょう。
カルヴァドスとシードルのおすすめ銘柄
カルヴァドスとシードルのおすすめ銘柄を紹介していきます。
- ブラー グランソラージュ(カルヴァドス)
- ブラー X.O.(カルヴァドス)
- カルヴァドス ポム ド イヴ
- コッケレル・フィーヌ(カルヴァドス)
- ペール マグロワール フィーヌ(カルヴァドス)
- ニッカ弘前 生シードル・スイート
- シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン
- ラシャス カルヴァドスシードル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブラー グランソラージュ(カルヴァドス)
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/3152900000134/
ブラー グランソラージュは、フランスのノルマンディー地方で製造されるカルヴァドスであり、 2~5年熟成させた原酒をブレンドした手軽に購入しやすいカルヴァドスです。
「グランソラージュ(Grand Solage)」はフランス語で「偉大なる土壌」であり、良質な土から生産された品質の高いりんごを使用していることを意味します。
オーク樽熟成によるバニラのような風味と、カルヴァドスのりんごの風味が調和した深みのある味わいです。
ストレートだけでなくカクテルのベースにもなることから、幅広い飲み方で初心者も楽しめます。
Boulard
¥3,900
(2025/04/01 02:40:56時点 Amazon調べ-詳細)
ブラー X.O.(カルヴァドス)
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/3152900051310/
ブラー X.O.は、グランソラージュと同様にブラー社で製造される8年~15年熟成の原酒を使用する上位ボトルです。
長期的に熟成したことによるオーク樽由来の香ばしさと複層的なフレーバーがあり、バランス良くなめらかな口あたりです。
ストレートでじっくり味わうのがおすすめのカルヴァドスであり、ブランデー・ウイスキーなどの蒸溜酒を飲み慣れている人に向いています。
Calvados Boulard
¥7,658
(2025/04/01 01:27:32時点 Amazon調べ-詳細)
カルヴァドス ポム ド イヴ
画像引用:http://www.winenomado.com/products/imported_liquor/calvados/detail/3559620701813.html
カルヴァドス ポム ド イヴは、カルヴァドスの種類の中でもりんごが丸ごと瓶の中に封じ込まれた商品です。
「ポム ド イヴ」はイブのりんごを意味しており、ボトルの中に封じられたりんごを禁断の果実に見立てています。
この製法で造られたカルヴァドスは、中のりんごから風味が抽出され、濃厚なりんごのフルーティーさが味わえます。
見た目の美しさからもギフトにおすすめであり、一目置かれるカルヴァドスといえるでしょう。
ドメーヌ・ド・コックレル
¥9,599
(2025/03/31 12:47:12時点 Amazon調べ-詳細)
カルヴァドスの中のりんごの活用方法については以下の記事で紹介しています。
カルヴァドスは飲み終わったらどうする? 中のりんごの活用方法を紹介
コッケレル・フィーヌ(カルヴァドス)
画像引用:Amazon.co.jp
コッケレル・フィーヌは、コッケレル社で伝統的な製法により製造されるカルヴァドスです。
りんごのフルーティーな香りと豊かでまろやかな味わいが特徴になります。
ストレート、カクテルのベースなど、飲み方を選ばずに飲みやすい魅力的なカルヴァドスです。
ポム・ド・イヴ
¥3,198
(2025/03/31 18:50:27時点 Amazon調べ-詳細)
ペール マグロワール フィーヌ(カルヴァドス)
画像引用:https://www.kokubu.co.jp/brand/101/7858027.html
ペール マグロワール フィーヌは、フランスにおける名門のカルヴァドスメーカーであるペール・マグロワール社が販売するカルヴァドスです。
りんごのフレッシュな香り、フルーティーな味わい、シンプルでありながら洗練されています。
International Wine & Spirit Competition(IWSC)でも賞を受賞した実績と実力のあるカルヴァドスです。
PERE MAGLOIRE
¥4,776
(2025/03/31 12:47:13時点 Amazon調べ-詳細)
ニッカ弘前 生シードル・スイート

画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/wine/brand/nikka/JKA2N.html
青森県弘前市のりんごを100%使用したニッカウヰスキーが販売するスパークリングのシードルです。
アルコール度数は3%と低く、りんごそのものの味わいが特徴です。
食前・食中酒にも最適である軽快なお酒となっています。
ノーブランド品
¥5,999
(2025/03/31 12:47:14時点 Amazon調べ-詳細)
シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン
画像引用:Amazon.co.jp
フランス本場のブルターニュ地方で造られるシードルであり、甘味、酸味、苦味、渋味、様々なタイプのりんごを使用しています。
そのため、りんごのコクのある豊かな香りを楽しみやすく、肉料理との相性が抜群です。
贅沢なメインディッシュのお供にする食前・食中酒を選ぶなら、フランスのシードルを検討してみましょう。
Val de Rance(ヴァル・ド・ランス)
¥1,574
(2025/03/31 12:47:15時点 Amazon調べ-詳細)
ラシャス カルヴァドスシードル
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/miltaku/50045/?ultra_crid=50045
ラシャス カルヴァドスシードルは、カルヴァドスとシードルを組み合わせた特別なシードルです。
シードルの軽快な味わいとカルヴァドスの深みのある味わいが調和しています。
他のシードルと同様に肉・魚料理との相性が良く、どちらの特徴も楽しめるボトルです。
¥1,529
(2025/03/31 12:47:15時点 楽天市場調べ-詳細)
カクテルを含めたカルヴァドスのおすすめの飲み方
ストレートからカクテルのベースにもなるカルヴァドスは特に様々な飲み方で飲めるお酒です。
カルヴァドスのおすすめの飲み方をまとめました。
ストレート
一定の品質を持つカルヴァドスはストレートでゆっくりと飲むことをおすすめします。
アルコールに弱い場合は、カルヴァドスを水や炭酸水などで割って飲むか、カルヴァドスではなくシードルを飲んだほうが良いでしょう。
ラシャス カルヴァドスシードルはアルコール度数7%程度で、カルヴァドスの特徴的な風味が感じられます。
また、カルヴァドスのアルコール度数は40%以上あることから、慣れていない人がハイペースで飲むのは危険です。
必要があればチェイサーを挟みつつゆっくりと飲むことを心がけましょう。
シードルの場合はメインディッシュやおつまみを用意しておきたいところですが、ストレートでカルヴァドスを飲む場合は単体でも楽しみやすいです。
カルヴァドスを含むブランデーのおすすめの飲み方は以下の記事で紹介しています。
ブランデーのおすすめの飲み方は? 初心者向きの簡単なカクテルの作り方も紹介
ジャック・ローズ

ジャック・ローズは、カルヴァドスをはじめとするアップルブランデーをベースにしたカクテルです。
ライムジュースとグレナデンシロップにより、甘味と酸味がある爽やかな味わいが魅力になります。
余韻にかけてカルヴァドスが持つりんごの香味が残ることが特徴です。
材料 |
内容 |
カルヴァドス |
30ml |
ライムジュース |
15ml |
グレナデンシロップ |
15ml |
作り方
- シェイカーに氷を入れる
- 材料をすべてシェイカーに入れてシェイクする
- グラスに注いで完成
カルヴァドスを使用した代表的なカクテルであることから、りんごのお酒を使用したカクテルに興味があるなら作ってみましょう。
アップル・カー

アップル・カーは、コニャックなど一般的なブドウを使用したブランデーを使用するサイドカーをアップルブランデーにアレンジしたカクテルです。
サイドカーと比較するアップルカーは酸味が強く、飲み口の重さが和らぐため、人によっては飲みやすいと感じられます。
材料 |
内容 |
カルヴァドス |
30ml |
ホワイトキュラソー |
15ml |
レモンジュース |
15ml |
作り方
- シェイカーに氷を入れる
- 材料をすべてシェイカーに入れてシェイクする
- グラスに注いで完成
アップルカーにかかわらずブランデーのカクテルでコニャックをベースとした時の飲み口が苦手な場合は、カルヴァドスにアレンジすることで飲みやすくなります。
一般的なブランデーを使ったカクテルの作り方は以下の記事をチェックしてください。
ブランデーを使ったおすすめのカクテルは? 定番のレシピ・作り方をご紹介
まとめ
りんごを原料とするお酒には、発酵させた醸造酒であるシードルと、シードルを蒸留して樽で熟成させたブランデーであるカルヴァドスがあります。
シードルはアルコール度数が低く、ワインに近い軽快な味わいから食前・食中酒として楽しまれますが、カルヴァドスは40%以上の高いアルコール度数と、樽熟成による深みと複雑な香りが特徴です。
それぞれ飲む場面が異なるお酒であるため、ご自身の好みを含めて銘柄を選んでみましょう。