ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
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キャメロンブリッジというスコッチウイスキーは現在スコットランドの東岸、エジンバラの少し北に位置するファイフのバンクス・オブ・レーヴェンにあるキャメロンブリッジ蒸留所で生まれました。
キャメロンブリッジ蒸留所の生産はグレーンを原料としたブレンデッドウイスキーですが、ジンの生産もしており、世界で一番最初にグレーン・ウィスキーを作った蒸留所として有名です。
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ちなみにキャメロンブリッジはシングル・グレーン・ウイスキーです。
スコットランドの蒸留所にはどんなイメージがおありでしょうか?
ウイスキー通の方であれば白い漆喰塗りの石造りの建物に、骨太なキルンの煙突を思い出す人が多いと思います。
しかし、現在ファイフにあるキャメロンブリッジ蒸溜所の外観は、驚くほど近代的であり、工場の敷地は広く、建物の外観からどんな分野の営業をしているかの察しもつきませんが、よく近づい初めて現代的な建物の中に張り巡らされたプラント状のパイプ類が窓から覗け、様々な種類の蒸溜釜をみることができます。
そのような近代性を持ちながら、キャメロンブリッジの歴史は長く、伝統的な味わいは損なわれていません。
それはキャメロンブリッジが歩んできた背景によるところがあります。
この記事のポイント
スコットランドのスコッチウイスキーの産地は6つに分かれていますが、中でもローランド地方のローランドモルトは数が少なく、どちらかといえば、グレーンウイスキーの生産のほうに強みをおいてきた歴史があります。
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このキャメロンブリッジ蒸溜所はオーナーが、ジョニーウォーカーをはじめとする英国大手酒造会社ディアジオ社であり、ブレンデッドウイスキー向けのグレーン原酒を製造しています。
そのほかに、ジンのタンカレーやゴードンズ 、ブラック&ホワイト、J&B、ウォッカのスミノフの原酒も製造されています(ただし、日本で売られているスミノフは韓国産)。
キャメロンブリッジはディアジオ帝国の生産力を支える、グレーンウイスキーの質と量、要ともいえる一番重要な任務を担っているのです。
キャメロンブリッジは1824年から続けられてきた伝統的な製法で製造されています。
世界で初めて作られたグレーンウイスキーですが原料は変わらず、トウモロシ、ライ麦、小麦などモルト(大麦麦芽)以外の穀物を指します。
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーでは原材料や蒸留方法が違い、グレーンでは連続式蒸留機にはカフェ式蒸留機が複数内蔵されており、内部で単式蒸留器を複数回使用できるので、縦型の蒸溜塔を何段にも仕切り、もろみが上段から下段に流れながら分溜を繰り返すことによって、アルコール度数を高めていき、効率的にアルコール度数が高いウイスキーを製造することが可能です。
連続式蒸留器は蒸留の効率を求めた結果であり、現在は改良されたので、1929年にポットスチル(単式蒸留器)を取り除かれて、グレーンウイスキーの製造を行っています。
ちなみにカフェ式とかカフェスチルという連続蒸留機の名前が出てきますが、これは1830年にこの蒸留機を発明したイーニアス・カフェの名前に由来します。
モルト・ウイスキーとグレーンウイスキーでは原材料や蒸留方法が違いますが、スコットランド国内で生産されて3年以上オーク樽で熟成されたものなので、どちらもスコッチウイスキーとされます。
通常グレーンウイスキーはモルトウイスキーと合わせてブレンデッド・ウイスキーとして市場に出回ることが多く、飲む機会もそれほど多くありません。
いづれも、それだけ希少価値のたかいものなのです。
グレーンウイスキーはクセがなく飲みやすくはありますが、味に深みがなく単調なので、モルトウイスキーと比較しても単体で飲まれることは少なく、主にブレンデッドウイスキーの原酒として利用されるのが一般的です。
一方でキャメロンブリッジはブレンドしても、単体でも豊かな味わいが堪能できるウイスキーといっていいでしょう。
また、グレーンウイスキー単体で流通すること自体も少ないです。
キャメロンブリッジ市場も市場に出回ることが少ない貴重なウイスキーなので、見かけた際は、是非ゲットしてください。
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テクスチャは中間色の琥珀色、アロマは甘いリンゴのようなフルーティさから始まり、メープルシロップ、こんがり焼いたパン、コーン、草原、といったグレーンの原材料を彷彿とさせます。
味わいは柔らかみのあるライトさで柑橘類のビターの風味がじんわりとひろがり、ハチミツ、リンゴ、ミルクチョコレートといった芳醇で豊かな甘みが印象的です。
シェリー樽とキャラメルのような特徴があいまったまろやかなシングル・グレーンウイスキーです。
製品情報 | |
アルコール度数 | 40度 |
内容量 | 700ml |
熟成期間 | 9年 |
価格 | 3000円程度 |
キャメロンブリッジ蒸留所は、1824年にジョン・ヘイグによって設立された世界初のグレーンウイスキーを製造した老舗蒸留所です。
最初の連続式蒸留機(CONTINUOUS STILL)を作ったのが、ジョン・ヘイグのいとこのロバート・スタイン(とイーニアス・カフェ)。で、この蒸留機によって、最初のグレーンウイスキーが生産されたといわれています。
1832年には前述でもご紹介したさらに効率的なカフェ式蒸留機を設置しました。
1920年代以降はグレーンウイスキーの生産に絞られ、1989年からはジンの生産も行っています。
シングル・グレーンウイスキーというと、個性がないように思われる人もいるとおもいますが、キャメロンブリッジはスコッチモルトにも引けを取らない上質な逸品です。
柔らかく、樽や原料の奥にある豊潤な香りとバランスがいい味わいを感じられます。おすすめはそのままストレートまたはロックなどがおすすめです。
ロックにすると、柑橘系の爽やかさと熟成による甘く華やかな香りが際立ち、後からはちみつ、青リンゴと続きます。
味わいはビターが強く現れ、 酸味が後に続きます。ストレートほどの甘みは感じなくなります。
ハイボールにすると、アロマはほのかにハチミツ、バニラが鼻を抜けてきます。
しかし、味わいは柑橘系のビターが前に来て、甘さや酸味はあまり感じられません。
キャメロンブリッジはそのまま飲むのも美味しいですが、シングル・グレーンウイスキーの特性を生かして、自作のブレンデッド・ウイスキーを堪能してみてはいかがでしょうか。
キャメロンブリッジを土台として、複数のモルトウイスキーを合わせた自分なりの味の楽しさを追究してみるのもいいでしょう。
世界で一つだけの自分だけのウイスキーを作る楽しみは素敵な趣味にもなるでしょう。
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