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シーバスリーガルとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

2022.05.19 / 最終更新日:2024.11.29

スコッチウイスキーの中でジョニーウォーカーのように世界にその名を轟かせているシーバスリーガルという銘柄をご存じでしょうか。

こちらもブレンデッド・ウイスキーで何種類ものウイスキーをブレンドして味わい深いウイスキーに仕立てたものです。

ブレンデッド・ウイスキーを作る時には、シングルモルトとグレーンウイスキーをブレンドします。

各ブランドごとに、主軸となるモルトが決まっています。

それをキーモルトといいますが、シーバスリーガルのキーモルトは、スコットランドのスペイサイド地方で造られたシングルモルトを多く使用しています。
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スペイサイドモルトはスぺイ川周辺がウイスキーの生産に適した地域であることから、スコッチを代表する銘柄が数多く揃っています。

この記事のポイント

  • シーバスリーガルの伝統の製法や歴史を紹介
  • シーバスリーガルの味わいを堪能できるおすすめの飲み方を解説

シーバスリーガルの特徴や味わい

シーバスリーガルは今や世界200か国で販売されており、時にはジョニーウォーカーの売り上げを超えることもあるほどの人気ですが、元は富裕層からの品質の高いウイスキーをという需要に応えるために作ったウイスキーだったのです。

そのため、飲みやすさの中にも上品さが漂う味わいになっているのでしょうね。

一歩格上のブレンデッドウイスキーであることは名前の由来にも表れています。

シーバスは創業者のシーバス家を指し、リーガルには「王者に相応しい」や「威厳のある」という意味が込められています。

アイゼンハワー前米国大統領吉田茂元首相も愛飲していたように、高級な味のわかる層にも好まれていたわけですね。

シーバスリーガルの製法

シーバスリーガルのキーモルトは「ストラスアイラ」です。

ストラスアイラの他にもグレンリベット、ロングモーン、マッカラン、ベンリアックなどの原酒をブレンドしていますが、ストラスアイラはフルーティな香りと樽熟成由来のナッツ感とドライな味わいがマッチしています。

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この特徴はシーバスリーガルでも感じることができますが、この味わいに最も影響を与えているのが「仕込み水」でしょう。

ストラスアイラの仕込み水は、ブルームヒルにある「フォンズ ブイエン」という古い泉の湧水が一部使われています。

ゲール語で「フォンズ ブイエン」とは泡立つ泉という意味で、カルシウムを多く含む中軟水の仕込み水によって、ストラスアイラの味わいに独特のまろやかさが生まれてくるといわれています。

また、伝統の製法は守りつつも、様々な熟成樽を使ったり、ブレンドの量の割合を変えたりするなどして様々なラインナップにチャレンジする貪欲さもあり、それぞれの銘柄によって、異なる味わいを感じられます。

例えば、シーバスリーガル12年 ミズナラなどは日本原産のミズナラ樽で熟成させた銘柄です。

名誉マスターブレンダーのコリン・スコットが日本人のために生産し、日本で限定販売されたウイスキーです。

日本人の味覚に合うような味わいが計算されているため、木樽独特のスモーキーな香りは抑えられています。

果実感が感じられる甘味で飲みやすい仕上がりと言えます。

シーバスリーガルってどんなウイスキー?

シーバスリーガルは前述のストラスアイラの特徴が色濃く出ていることもあって、全体的なアロマは華やかでフローラルなフレーバーに樽由来のナッツの香ばしい香りが特徴洋梨やリンゴといった爽やかでフルーティな味わいが特徴です。

スコッチウイスキーらしい、上品で落ち着いた風味があります。

ただ、コスパのよい銘柄からラグジュアリーさを感じられる銘柄まで、幅広い商品が展開されており味わいも銘柄によって様々です。

シーバスリーガルの歴史


シーバスリーガルは1801年にコーヒーやブランデー等の高級食品を取り扱う食料品店をスコットランドのアバディーンで開業したのがはじまりです。

創業当時の経営者はジョン・フォレストとウィリアム・エドワードの二人でしたが、その後店が活況になってきたのを機に友人の従兄弟である「ジェームズ・シーバス」を招き入れます。

シーバス家は男爵位を持つ名門だったので、富裕層の知り合いが多くいたので、富裕層からの需要に応じて食料品店の地下でブレンデッドウイスキーの製造を始めました。

これがシーバスリーガルの原型です。

1843年にはヴィクトリア女王からロイヤルワラント、いわゆる紋章を授かり、シーバス兄弟は本格的にウイスキー事業に乗り出します。

1860年代には食料品事業から撤退し、ウイスキーの生産にしぼりました。

代表的なウイスキーはグレーンを含まないヴァッテドモルト「グレンディー」です。

ヴァッテドモルトとは異なるいくつかの蒸留所のモルトウイスキーを混ぜ合わせてバランスのいい味わいにしたモルトを指します。

そして、1891年。このグレンディーを進化させたのが『シーバスリーガル』なのです。

1900年代初頭は、アメリカへの輸出を始め、1920年の禁酒法が始まるまでは代表的なブランドとして親しまれていました。

しかし、禁酒法があけると1938年に世界で初めて「12年熟成」を表示する銘柄としてシーバスリーガルが復活し、現在までその勢いは続くことになるのです。

シーバスリーガルのおすすめの種類

シーバスリーガル12年


画像引用元:シーバスリーガル日本公式サイト

シーバスリーガル12年は、12年以上熟成させたモルトとグレーンの原酒をブレンドして作られた、シーバスリーガルの代表的なボトルです。

スコッチのブレンデッドウイスキーと言えば、右に出ないものはないといってもいいでしょう。

アロマはハーブ、ハチミツ、リンゴなどのフルーティさが豊か。

味わいは熟成樽由来のナッツ感とドライな風味が印象的です。

フィニッシュは青りんごや洋ナシの爽やかなフルーティな爽やかさがゆっくりと続きます。

2015年 インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて金賞、2015年にはスコッチウイスキーマスターズで金賞に輝いています。

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シーバスリーガル18年


画像引用元:シーバスリーガル日本公式サイト

シーバスリーガル18年は酒齢18年のモルト、グレーン原酒をブレンドした高級ボトル。

ブレンダーと言われているのは世界最高峰のブレンドをてがけることで有名なコリン・スコット氏。

アロマはドライフルーツ、バニラ、ナッツの香ばしさ。

味わいは下にまとわりつく滑らかさでカカオ、フローラル、微かなスモーキーさを堪能できます。

「力強さと優雅さが、ブレンドの中で見事に調和している、素晴らしいスコッチ」と評され、国際的な酒類コンペティションで数々の栄誉に輝いています。

2014年にインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて、トロフィー(ブレンデッドスコッチ部門最高賞)を獲得、2013年にはブレンデッドスコッチウイスキー部門熟成年数16年以上の部で、最優秀金賞を獲得、2015年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて最優秀金賞を受賞しています。

シーバスリーガル25年

画像引用元:シーバスリーガル日本公式サイト

シーバスリーガル25年は約100年前の1909年にシーバスリーガルの名を冠した初めての1本で、当時のマスターブレンダー、チャールズ・ハワード氏が貯蔵庫で25年間熟成した原酒を厳選し、世界初の贅沢なブレンデッド・ウイスキーを製造しました。

当時は「世界初のラグジュアリーウイスキー」として数量限定で生産されたウイスキーです。

25年以上熟成した最上級の原酒だけをブレンドしており、現在のシーバスリーガルの最高傑作といっても過言ではないでしょう。

アロマはオレンジピールを熟させたようで、さらに桃やリンゴのフルーティさからナッツの砂糖がけ。

味わいはオレンジのチョコレートがけ、麦芽の甘さとクリーミィーな生クリームの甘さがきわだちます。

2015、2016年にインターナショナル スピリッツ チャレンジにて受賞歴があります。

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シーバスリーガルミズナラ12年

画像引用元:シーバスリーガル日本公式サイト
シーバスリーガル12年 ミズナラなどは日本原産のミズナラ樽で熟成させた銘柄です。

名誉マスターブレンダーのコリン・スコットが日本人のために生産し、日本で限定販売されたウイスキーです。

「シーバスリーガル」が特定の国をメインにしたのはこれが初めてで、スコットランドから日本へのギフトとなっています。

ミズナラ樽ウイスキーはその人気の高さから品薄で大変貴重なものとなっています。

熟成においては長期間がないと独特のオリエンタルな香味を出せないため、ジャパニーズウイスキーになるまでに12年~50年の歳月を要します。

熟成期間が長いほどまろやかで、香味深い味わいになりますが、期間が長い分だけ手間もかかるのです。

貴重なミズナラの少ない資源、ウイスキー熟成にこだわりを持ったプロ集団の高い技術と長い年月、これらを考えると手に入れたい人は多く人気が出るのは必然です。

アロマは洋ナシやオレンジのフルーティーさ、クリーミィーキャラメル、ナッツの香ばしさ。

味わいは非常に甘くて滑らか。

熟したフルーツとハチミツ、オレンジピールに微かに甘草をほんのりと感じます。

スモーキーさはありません。

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シーバスリーガルのおすすめの飲み方

シーバスリーガルはどんな飲み方でも美味しく飲めますが、人によって好みも違いますし、飲み方によって香りや味わいも変わるので、ご自身の好きな飲み方を探してみましょう!

スタンダード品であるシーバスリーガル12年やミズナラ12年はコスパもよく、その味が気に入ったのであれば後に控える18年にもチャレンジしてはいかがでしょうか。

ストレート

ストレートで飲むと果実感を存分に楽しめます。

滑らかな舌触りを堪能できるのもストレートの醍醐味です。

樽熟成の香ばしいナッツ感も感じられます。

熟成期間が長い25年ものなどはストレートを強くおすすめいたします。

長熟品はエレガントでラグジュアリーかつアルコール度数40度の繊細さを堪能すべきでしょう。

ロック

ストレートだと飲みづらいと感じる方は、大きな氷を一つだけ入れたロックを試してみましょう。

時間と共に氷から溶け出した水とウイスキーがマッチし、香り豊かな味わいを楽しむことができます。

ハイボール

食事とともに楽しめるハイボールもおすすめです。

フローラルでフルーティな爽やかさが炭酸によって際立ちますが、クリーミィさは抑えられるので食事の邪魔になりません。

まとめ

スーパーやコンビニでお手軽に買えるシーバスリーガルですが、実は古くはセレブ向けに作られた高級ウイスキーだったのですね。

ウイスキービギナーの方には飲みやすい上品なブレンデッドウイスキー、『シーバスリーガル』を是非一度お試しください。

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