ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
クラウンローヤルは、世界五大ウイスキーであるカナディアンウイスキーを代表する銘柄のひとつです。
カナダを訪問した当時のイギリス国王であるジョージ6世の献上品としてシーグラム社によって初めて作られました。
味わいはライトでクセは少なく、バランスが整っていることから、カナディアンウイスキーをまだ飲んだことがない方にもおすすめしやすい銘柄です。
この記事では、クラウンローヤルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
クラウンローヤルは、カナダで製造されているカナディアンウイスキーであり、王冠が描かれたラベルが特徴的です。
イギリス王室から特許状を授かったこともある、名前からも分かる通り格式の高いウイスキーになります。
ライトでクセのない味わいで、スパイシーさと甘さのバランスがよい完成度の高い銘柄となっています。
クラウンローヤルの歴史と製造方法について詳しく見ていきましょう。
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1857年、シーグラム社の前身となる企業を設立したジョセフ・E・シーグラム氏がカナダでウォータールー蒸留所を設立したのが始まりになります。
1920年~1933年、アメリカで禁酒法が施行されたとき、各地で粗悪なスピリッツが生産され、輸入されましたが、カナディアンウイスキーは高い品質を誇っていたことから、カナダのウイスキーが注目されるようになりました。
禁酒法が撤廃されたときもカナダにはお酒の在庫が豊富にあったため、アメリカの酒市場にもシーグラム社のカナディアンウイスキーをはじめとするカナダのお酒は貢献しています。
クラウンローヤルが初めて作られたのは禁酒法撤廃後の1939年のことであり、イギリス王室のジョージ6世に対する献上酒として誕生しました。
その後も、貴賓客用として少量生産され、カナダ国内でしか見ることができない希少性の高いウイスキーでしたが、1960年代に世界的に輸出が開始されます。
現在では、王冠を意識したボトルデザインとラベルが特徴的な高級感のある銘柄として、世界中に知られています。
クラウンローヤルが作られる蒸留所は明確に変わった時期は明らかにされておらず、現在はカナダのギムリにあるクラウンローヤル蒸留所で生産されている説が有力であるようです。
しかし、クラウンローヤルが試作された蒸留所が別にあり、最初はラサール蒸留所で製造が行われました。
このとき600種類もの銘柄のブレンドを試行錯誤しており、具体的な製法は分からなくとも風味作りに一切妥協を許さない姿勢がうかがえます。
ラサール蒸留所は閉鎖、かつてクラウンローヤルが量産されたとされるウォータールー蒸留所は火災で焼失しています。
クラウンローヤル蒸留所、またはギムリ蒸留所と呼ばれるこちらの蒸留所で現在は製造されている可能性は非常に高いといえるでしょう。
クラウンローヤルの種類と味わいについて紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-deluxe/
クラウンローヤルのスタンダードボトルとなるのが、こちらの銘柄になります。
バニラとフルーツの甘い香りにメープルシロップを思わせる甘いアロマがあり、滑らかでクリーミーな味わいと長い余韻が特徴的です。
クラウンローヤルを初めて飲むならスタンダードボトルから試してみることをおすすめします。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-northern-harvest-rye/
クラウンローヤル ノーザンハーベストライは、原料比率の90%をライ麦が占めるライウイスキーになります。
スタンダードボトルと比較しても非常にスパイシーであり、バタースコッチとバニラの風味を持った滑らかな味わいになります。
ライウイスキーのなかでも飲みやすいため、ライウイスキーに興味があっても飲めていない方におすすめできる銘柄です。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-black/
クラウンローヤル ブラックはスタンダードボトルと比較しても液体の色が濃くなっており、内側を強く焦がした樽で熟成されていることが特徴です。
ライトな味わいが特徴のクラウンローヤルですが、こちらの銘柄は力強い香りと風味をしており、メープルシロップとイチジクの濃厚な甘みが楽しめることでしょう。
スタンダードボトルを飲んで、より濃縮されたクラウンローヤルを味わいたくなった方に適しています。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-xo/
スタンダードボトルの上位に位置するクラウンローヤルがXOであり、フィニッシュにコニャックカスクを使用しているのが特徴です。
リッチなバニラとキャラメルの香りにレーズンやドライフルーツの熟した果実の甘みが味わえます。
スタンダードボトルの時点で高級感はありますが、こちらの銘柄は香りや風味もより高級感が増しているボトルとなっています。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-extra-rare/
クラウンローヤルが開発されたラサール蒸留所の原酒が使用されていることからXR(エクストラ・レア)の名を冠しています。
ライ麦のスパイシーさとハチミツとドライフルーツの甘みが調和し、神がかり的なバランスの整った銘柄となっています。
現在は終売となっており、ラサール蒸留所の原酒を含むことから希少性の高い1本です。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-reserve/
スペシャルリザーブは、全体の原酒のなかでも1%に満たない12年以上熟成された原酒のみを使用した、特別なクラウンローヤルです。
りんごと果実の華やかな香りと、ライムギのスパイシーさとメープルシロップの甘さが調和しており、フィニッシュも奥行きを感じさせます。
ギフトや特別な日に飲むクラウンローヤルとして最適な銘柄です。
画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-regal-apple/
フレーバードウイスキーは、原酒に直接風味付けをしているリキュールであり、リーガルアップルはクラウンローヤルにりんごの風味が加えられています。
爽やかなであまいりんごの風味は、クラウンローヤルをより飲みやすくしており、アルコール度数もスタンダードボトルと比較して低くなっています。
ウイスキー初心者の方にもおすすめしやすいクラウンローヤルといえるでしょう。
ウイスキーとりんごの相性についてはこちらの記事をチェックしてください。
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画像引用:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/crown-royal-maple/
クラウンローヤルのメープルフィニッシュドも、メープルシロップの風味を加えたフレーバードウイスキーになります。
カナダの特産品でもあるメープルシロップは、ウイスキーを甘くてまろやかな味わいにしてくれるので、こちらもウイスキー初心者向きです。
しかし、こちらの銘柄はすでに終売しているので、今後は入手が困難になるかもしれません。
ウイスキーとメープルシロップの相性についてはこちらの記事で紹介しています。
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それでは、クラウンローヤルのおすすめの飲み方を見ていきましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クラウンローヤルは、ライトな口あたりでクセがないので、ストレートでも飲みやすいウイスキーです。
ウイスキーが持つ香りや風味を最大限に楽しむ上で基本となる飲み方であり、チェイサーとなる水や炭酸水を用意してゆっくり飲むのがおすすめになります。
アルコール度数の低いフレーバードウイスキーなども販売されているので、銘柄を選べばストレートで飲む難易度は低いといえるでしょう。
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クラウンローヤルは、公式でコーラ、ピーチ、アップルなどのジュース割りを缶で販売している銘柄です。
クセの少ない味わいであるため、ジュース割りにも非常に適したウイスキーとなっています。
無糖の炭酸水でハイボールを作る場合は、ウイスキーの比率を多くすると美味しくなりやすく、ライトな味わいであることから好きなジュースとも合わせやすいので、飲み方の幅が広いです。
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カナディアンウイスキーは、軽い味わいでクセが少ないため飲みやすいといわれますが、クラウンローヤルはその特徴に合致しているうえに銘柄の幅も広いのでカナディアンの入門酒に最適です。
初めて飲む方はスタンダードボトルから購入するのがおすすめですが、ウイスキー初心者の方や、気になる味があればフレーバードウイスキーを選ぶのもよいでしょう。
上位ボトルは希少性が高いものもありますが、クラウンローヤルはスタンダードボトルを中心に高級感はありながら、現在の時点では良心的な価格で販売されています。