ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ディンプルは、スコットランドの歴史あるブレンデッドウイスキーであり、ヘイグ家が作り出したウイスキーであり、アメリカや日本で販売されるときはピンチを呼ばれていました。
中央にはえくぼのようなくぼみがついているのが特徴的であり、このくぼみは名前の由来でもあり、持ちやすさと注ぎやすさを兼ねています。
フルーティーな甘い味わいでありながら、刺激の強すぎないスパイシーさとスモーキーさを持ったバランスに優れた銘柄です。
この記事では、ディンプルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ディンプルは1600年代に創業したジョン・ヘイグ社が販売するブレンデッドウイスキーであり、ヘイグやピンチなどさまざまな名称で呼ばれています。
えくぼという意味を持つディンプルは、独特のくぼみを持つ特許を取得したボトルであり、くぼみを掴むことでウイスキーを安定して持ち運んだり、注いだりすることが可能です。
ブレンドはスコッチウイスキーのさまざまなモルト原酒とキャメロンブリッジ蒸留所のグレーン原酒が使用されており、スコッチ特有の味わいがバランスよく含まれています。
ディンプルの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ディンプルを製造しているジョン・ヘイグ社の歴史は、1627年に遡り、ヘイグ家で初めてウイスキーが製造された年になります。
ヘイグ家はウイスキーを樽によって熟成させる風習がなかった頃からウイスキーの製造に取り組んできました。
1824年、ジョン・ヘイグ氏は、ヘイグ家のウイスキー製造を引き継ぎ、キャメロンブリッジ蒸留所を設立します。
キャメロンブリッジ蒸留所には、当時としては最新の連続式蒸留器が取り付けられていたことで有名であり、グレーンウイスキーの立場を確固たるものとした蒸留所です。
ジョン・ヘイグ氏は、ブレンデッドウイスキーの製造にも取り組み、1880年にグレーンウイスキーとモルトウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーを誕生させました。
このときに造られたウイスキーがディンプルであったことから、ディンプルはスコッチ最古のブレンデッドウイスキーと呼ばれることがあります。
ディンプルは、英国王室御用達のウイスキーとして、エドワード7世、ジョージ5世からロイヤル・ワラントを授かっています。
ディンプルは長い歴史と実績を持ったブレンデッドウイスキーとなっています。
ブレンデッドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ディンプルは、スコッチのブレンデッドウイスキーであり、スコットランドを中心にさまざまなモルト原酒とグレーン原酒がブレンドされています。
キーモルトには、ローランドのグレンキンチーがキーモルトとなっており、ノッカンドゥや、マノックモアなどのスペイサイドモルトも含まれているようです。
ジョン・ヘイグによって設立されたローランドのキャメロンブリッジ蒸留所のグレーン原酒が使用されています。
風味も落ち着いて、飲みやすい味わいに仕上がっていることから、ローランドのウイスキーの特徴と一致するため、ローランドのブレンデッドウイスキーとして見られることが多い銘柄です。
また、ディンプルでは15年熟成の原酒の採用がスタンダードとなっていましたが、現在では12年が主流となっているようです。
ディンプルのキーモルトであるグレンキンチーについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ディンプルの種類と味わいについて紹介します。
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ディンプル 12年は、現在においてスタンダードボトルの立ち位置となっている銘柄になります。
ライトな飲み心地でありながら、オレンジなどの柑橘系の香りや、シナモンのスパイス感、ピート由来のスモークを感じることができます。
ボトルデザインがユニークで美しいことから、初めて購入するなら飲み終わった後のボトルを取っておいてインテリアにするのも良いかもしれません。
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ディンプル12年のワンランク上のボトルになりますが、かつては主流であった銘柄であり、すでに終売しています。
12年物の風味よりも複雑になっており、杏のフルーティーさと苦みのあるビターチョコを感じることができます。
歴史の長いディンプルをできる限り発売当初の味わいで楽しみたい場合は、こちらのボトルを探してみましょう。
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ディンプル ゴールドセレクションは、ディンプル15年の後継として生まれた現在における12年のワンランク上のボトルになります。
フルーツやモルトの甘味が強くなり、ライトでありながら甘さが強くなったことからキーモルトであるグレンキンチーのシングルモルトに味わいが近づいた印象です。
15年物は終売しているので、12年よりも質の良いウイスキーを飲みたい場合は、こちらの銘柄を探してみると良いでしょう。
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1980年代に限定で流通したオランダのダアールドロップ社とタイアップした商品であり、まるでボトルが鎧を着ているような特別なデザインのディンプルとなっています。
味わいは1980年代の古いブレンデッドウイスキーで特別感は少ないですが、当時のディンプルの味わいが楽しめる銘柄です。
収集するなら、飲むというよりはコレクション目的で珍しいボトルを集める方に需要のある銘柄となっています。
ディンプルのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ディンプルは加水しても風味が崩れにくいので、飲みやすいハイボールで飲むのがウイスキー初心者も含めておすすめです。
濃い目に作れば、スコッチらしいスモーキーな香りを感じられ、甘い味わいが広がります。
飲み方に迷う方は、ハイボールを試してみるのが良いでしょう。
ディンプルはローランド地方のウイスキーを中心にブレンドされていることから、ライトですっきりして飲みやすい味わいとなっているので、食中酒にも向いています。
水割りにすることで、より食中酒として相性が良くなりますが、デザートのような甘いお菓子と合わせると相性抜群です。
ハイボールと同様に加水することで風味を崩れにくいので、好みの濃さで水割りを作ってみましょう。
ウイスキーの水割りの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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ディンプルは歴史あるブレンデッドウイスキーであり、ブレンドした原酒からスコットランドのローランド地方のウイスキーのような特徴を持つウイスキー初心者でも飲みやすい銘柄です。
スコッチウイスキー特有のピートによるスモーキーな香りも含まれているので、ピート香のあるアイラウイスキーなどのスコッチウイスキーへの入門酒にもなります。
ボトルデザインもおしゃれなボトルとなっているので、一度は手に取りたいウイスキーとなっています。