
シングルモルト余市とは? 味わいと限定品の種類、おすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
エッセンス・オブ・サントリーウイスキーは、サントリーのウイスキー造りにおいて新たな挑戦を行う創造性のあるテーマを元に造られるウイスキーのシリーズです。
例えば、山崎蒸溜所で製造されたピーテッド原酒を使用したシングルモルト、大隅酒造で製造する米を主原料としたライスウイスキーなど、全く異なる方向性のテーマがあります。
数量限定で販売される日本のウイスキー愛好家の間で人気のウイスキーシリーズであり、最後にリリースされたのは2021年8月31日の第5弾です。
この記事では、エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーは、サントリーから限定販売される特定のコンセプトを持ったウイスキーシリーズのことです。
エッセンス(本質)を追求することをモットーとするサントリーは、伝統の技を継承しながら新たな挑戦を続けてきました。
2018年2月27日、新たな挑戦と創造性をテーマに第一弾として3つのウイスキーがリリースされました。
それぞれ、山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所の原酒を使用しており、それぞれがこれまでと異なるコンセプトでボトル詰めされた銘柄となります。
リリース日とリリースされたウイスキーの種類は以下の通りです。
内容 | 日付 | 種類 |
第1弾 | 2018年02月27日 | 3種類 |
第2弾 | 2019年02月26日 | 3種類 |
第3弾 | 2019年10月29日 | 2種類 |
第4弾 | 2020年04月28日 | 2種類 |
第5弾 | 2021年08月31日 | 2種類 |
各製品は数量限定であり、リリースから時間が経っていますが、オンラインショップなどでプレミア価格で流通しています。
ジャパニーズウイスキーのファンなら、気になるコンセプトのボトルがあれば購入したくなるところです。
また、コンセプトだけでなくボトルデザインの美しさも魅力であり、コレクションの対象にもなりそうです。
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画像引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/essence/series1/
シングルモルトウイスキー 山崎蒸溜所 〈ピーテッドモルト〉は、山崎蒸溜所で製造されたピーテッドモルト原酒をシングルモルト化しました。
アメリカンオーク樽で12年以上熟成し、通常の山崎の華やかな印象にはない、スモーキーな香りや味わいが楽しめるボトルとなっています。
山崎蒸溜所では様々な原酒を製造していることから実現できた、これまでの印象にないフレーバーを持ったウイスキーです。
山崎が好きで、ウイスキーのピート香が好きな方は一度だけでも飲んでおきたいボトルです。
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白州蒸溜所ではシングルモルトだけでなく、連続式蒸溜器を導入したグレーンウイスキーを製造していますが、その中でもライ麦を使用したグレーンウイスキーをボトル詰めしました。
通常のグレーンウイスキーと比較して低いアルコール度数で蒸溜することでライ麦の特徴を残し、アメリカンオークの樽で4年熟成させています。
ライ麦由来の芳醇なハーブの香味、スパイシーな味わいが楽しめる銘柄です。
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白州とは異なり、グレーンウイスキーを製造する蒸溜所である知多は、ワイン樽で熟成させた珍しいボトルをリリースしました。
12年熟成させた知多をフレンチオークのワイン樽で4年間かけて後熟していることが特徴です。
知多のすっきりした飲み心地とワイン樽のエレガントな印象が融合した甘い味わいが魅力といえます。
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの第2弾では、山崎蒸溜所のモルト原酒に焦点を当てた3つのウイスキーが限定リリースされました。
こちらの山崎ではサントリーが自社製造した独自のスパニッシュオーク樽で熟成させています。
スパニッシュオークはシェリー樽の材質であることも多いですが、今回はシェリー酒を熟成させていない新樽での熟成です。
オークの影響を強く受けて9年間熟成された山崎は、オークのスパイス感が非常に強い個性的な味わいに仕上がります。
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モンティージャワインカスクとは、シェリー酒と同様にスペインの酒精強化ワインであり、スパニッシュオーク製の樽です。
代表的なカスクではシェリー樽のペドロ・ヒメネスに近い味わいであり、ドライフルーツと黒糖を思わせる濃厚な甘みがあります。
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ウイスキーの熟成に使用していないウイスキー樽で熟成させることをファーストフィルと呼びますが、すでにウイスキーを熟成させた樽を再利用して熟成させることをリフィルと呼びます。
今回の山崎の熟成にはシェリー樽のリフィルカスクを使用しており、ファーストフィルとは異なり、すっきりした味わいを楽しめます。
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの第3弾は、ブレンデッドジャパニーズウイスキーです。
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所の原酒を使用し、その中でも杉樽で熟成させたモルト原酒を使用しています。
クリーンタイプでは白州の原酒をメインに使用しており、爽やかですっきりしたコクのある味わいに仕上げています。
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リッチタイプのブレンデッドジャパニーズウイスキーでは、杉樽で熟成させた山崎蒸溜所の原酒をメインにブレンドしています。
熟成年数の平均が非常に高いことから、上品で複雑な味わいが楽しめるボトルに仕上がっています。
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの第4弾では、コンセプトの異なる2つのウイスキーがリリースされました。
サントリーグループで焼酎を製造している大隅酒造で製造された、米を原料として蒸溜したライスウイスキーです。
やわらかで軽やかな飲み口が特徴であり、ほのかなフルーティーさが魅力となっています。
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2000年に蒸溜した知多の原酒を15年以上熟成しており、さらに桜樽で3年以上の熟成を行っています。
桜餅を思わせる香味のあるすっきりとした甘みが特徴的なシングルグレーンウイスキーです。
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの第5弾では、モルトウイスキーの原料である麦芽をテーマとしています。
ゴールデンプロミスは、現在では希少な品種の麦芽であり、希少な麦芽のみを使用した原酒をボトル詰めしています。
山崎の特徴と麦芽由来の特徴がマッチしており、力強くありながら、繊細で柔らかな味わいです。
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アイラピーテッドはその名の通り、アイラ島で採掘されたピートで焚いた麦芽のみを使用した山崎蒸溜所のシングルモルトです。
ピート香にもバリエーションがあり、アイラ島のピート香は海風を感じる潮気があるスモーキーさが特徴です。
ジャパニーズウイスキーを代表する山崎とアイラウイスキーの融合となる貴重なリリースといえます。
エッセンス・オブ・サントリーウイスキーでは、一部のシリーズでブレンダーがおすすめの飲み方を指定しています。
シリーズごとにブレンダーが推奨するおすすめの飲み方は以下の通りです。
銘柄 | 飲み方 |
第1弾〈ピーテッドモルト〉 | ストレート |
第1弾〈ライタイプ〉 | ストレート |
第1弾〈ワイン樽4年後熟〉 | 特になし |
第2弾〈スパニッシュオーク〉 | ストレート |
第2弾〈モンティージャワインカスク〉 | ストレート |
第2弾〈リフィルシェリーカスク〉 | ストレート |
第3弾〈クリーンタイプ〉 | ストレート・ソーダ割り |
第3弾〈リッチタイプ〉 | ストレート |
第4弾〈ライスウイスキー〉 | 特になし |
第4弾〈桜樽後熟ブレンド〉 | 特になし |
第5弾〈ゴールデンプロミス〉 | 特になし |
第5弾〈アイラピーテッド〉 | 特になし |
ブレンデッドジャパニーズウイスキー〈クリーンタイプ〉を除いて、すべてがストレートをおすすめとしています。
第4弾以降はブレンダーのおすすめの飲み方が記載されることがなくなりましたが、基本的にはストレートで良いでしょう。
限定販売の希少性の高いウイスキーであることから、ストレートなどでじっくり飲むのが向いています。
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エッセンス・オブ・サントリーウイスキーは、サントリーが伝統の技を受け継ぎながらも、新たな挑戦と創造性を追求するために開発した数量限定のウイスキーシリーズです。
各ボトルは独自のコンセプトやデザインで仕上げられており、ウイスキー愛好家やコレクターから高い人気を誇り、数量限定で販売されたことから、オンラインショップではプレミアム価格で取引されることもあります。
時間が経つほど入手困難になると考えられるシリーズであるため、気になるのであれば購入を検討してみましょう。