ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
フェイブル(FABLE)は、寓話を題材にしたウイスキーをリリースするフェイブルが販売するスコッチウイスキーです。
ラベルデザインをストーリーを含めて丁寧に作成しており、クリエイティブなウイスキーとなっています。
デザインやストーリーを含めてウイスキーの世界観を堪能したい方におすすめのボトルとなっています。
この記事では、フェイブルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://fablewhisky.com/our-stories/volume-2/the-fiendish-king/
フェイブルは、スコットランドのボトラーズであるフェイブルが販売するスコッチウイスキーです。
寓話を題材にしたウイスキーをリリースしていることが特徴であり、クリエイティブなラベルデザインとバックのストーリーが特徴になります。
シングルモルト、ブレンデッドウイスキーの両方をリリースしており、シングルカスクで販売された商品はカスクストレングス、ナチュラルカラー、ノンチルフィルターでボトリングしています。
フェイブルの概要と製造方法を見ていきましょう。
フェイブルは、ウイスキーだけでなく、デザイン、アニメーション、ストーリーを含めて芸術作品としてボトルをリリースしているボトラーズとなっています。
『クランヤード・ベイのゴースト・パイパー』は、フェイブルがリリースするウイスキーのラベルデザインに使用されており、以下がそのストーリーです。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/glen-elgin/c-23/p-134
昔々 スコットランド南西部の端
切り立った崖の上に
小さな集落があった遠くへ出ていくこともできたが
村人がその地を
離れることはなかった不毛の地と思われていた大地は
実は農耕に適した豊かな土壌だった村人たちは質実剛健
不満を抱いたり怖がったりすることはめったになかったが
一つだけ 奇妙に思っていることがあった嵐の夜 不気味な叫び声が聞こえてくるのだ
それは崖の下からのようだったその さざめく波が険しい入江にぶつかる場所には
崖の裂け目のような洞窟があったその先には トンネルが続いていると言う者もいた
そして 中には 邪悪な妖精が住み着いていると人々は恐れ 命を惜しみ 洞窟に入る者は誰もいなかった
洞窟は手つかずのままだったが
ある春の日 年老いたバグパイパーが犬を連れて現れたその猟犬は 飼い主のひげのように灰色で毛足が長く
老人は誰もが認める この地一番のバグパイパーだったバグパイプは粗作りではあったが 陽気な音を奏でた
カラスが騒ぐのも止めるほどに村人の一人は
この勇敢な音色があれば
あの恐ろしい洞窟に立ち入れるだろうと言ったこれを聞いた老人は演奏を止め
奇妙な表情を浮かべたそして忠実な犬を連れて
勇敢にバグパイプを吹きながら
洞窟の中に進んでいった村人たちは耳を傾けながら
入り口で待っていた数時間が経過し
バグパイプの音が全く聞こえなくなるまで静かになった突然 犬が吠えながら
洞窟から駆け出してきた
長い毛に覆われていた体は震え
毛が一本も残っていなかった地下深くでは
バグパイプの音が鳴り響いていた
妖精たちは彼に出ていけと叫び 呪いをかけた
進むにつれ冷気が襲いかかった老人が洞窟の中心にたどり着くまで
恐ろしい叫び声をかき消すように
音楽は高々と鳴り響いた彼は恐ろしい嵐の真っ只中にいたが
バグパイプを吹き続けた人間に打ち負かされたことに激怒した妖精たちは
老人を中に閉じ込めようと 入り組んだ迷路を残して去っていったバグパイプ吹きの老人が
二度と姿を表すことはなく
洞窟の入り口は
今ではもう消えてしまったしかし
真夜中にその崖の上に立つと
どこか深く遠いところから
今もまだバグパイプの
かすかなメロディーが聞こえてくるという引用元:ガイアフロー株式会社
この様に各ボトルにストーリーとイラストを用意しており、ウイスキーを芸術作品に昇華しています。
ブランディング&デザインチームは、Gpstudioが担当しており、イラストレーターはヒューゴ・クエラです。
優れたクリエイターが生み出した世界観に浸りながらウイスキーを楽しむ体験性に特化したボトルとなっています。
フェイブルがこだわるのはデザインだけではなく、ウイスキーに関してもカスクストレングス、ナチュラルカラー、ノンチルフィルターなどのこだわりの要素を持ったボトルがリリースされています。
シングルモルトウイスキー、ブレンデッドウイスキーなど幅広い種類のウイスキーがリリースされています。
チャプターシリーズがシングルモルト、ブレンデッドモルト バッチシリーズではブレンデッドウイスキーです。
フェイブルの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001524
チャプター1 クランヤードでは、『クランヤード・ベイのゴースト・パイパー』の舞台であるクランヤードをイメージしたデザインです。
ボトリングするシングルモルトに選ばれたのはカリラであり、レモンの風味とスモーキーな味わいが魅力となっています。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001535
チャプター2 フォークでは、ストーリーで村人たちは質実剛健と言われている通り、質実剛健な人々をデザインしています。
こちらのボトルではリンクウッドが採用されており、フローラルかつフルーティーな風味のシングルモルトです。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001548?
チャプター3 ムーンでは、緑の谷を意味するダルユーインを採用し、森の奥にひっそりとたたずむ蒸溜所のイメージをデザインに落とし込みました。
バニラのような甘い香りと、りんごのフルーティーな風味とクリーミーな味わいが特徴です。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001549
チャプター4のベイでは、スコットランドの険しい南東海岸線を表現したデザインとなっています。
採用したシングルモルトはベンリネスであり、他のスペイサイドモルトの印象とは異なる力強い味わいが魅力です。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001569
チャプター 5 “ハウンド” マノックモア 2010 11年は、特徴的なデザインの猟犬の姿が描かれていることが特徴です。
フレッシュな果実の風味を持つマノックモアをシングルモルトに採用しました。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001570
チャプター6のクロウではその名の通りカラスが描かれており、選ばれたのは歴史ある蒸溜所のブレアアソールです。
花のアロマと酸味のあるフルーティーさが特徴であり、スパイシーな味わいが魅力になります。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001587
チャプター7では、『クランヤード・ベイのゴースト・パイパー』の主人公であるバグパイプ吹きの老人をラベルデザインにしています。
バグパイプの音色をイメージしてライトでクリアな味わいのグレンエルギンをボトリングしました。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001588
チャプター 8では、『クランヤード・ベイのゴースト・パイパー』の物語に登場した妖精をデザインしています。
ティーニニックはシングルモルトとしてほとんど出回らないマイナーな銘柄ですが、ピーテッドモルト原酒を使用することで、上品でスモーキーな味わいが楽しめます。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001613
チャプター9のストームでは、ラベルデザインで嵐を表現しており、シングルモルトではオスロスクが採用されました。
甘みや香ばしさを強く感じやすい複雑な風味を持っており、繊細な味わいが楽しめることが魅力になります。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001614
チャプター 10では、物語中の迷宮を表現するシングルモルトのインチガワ―を採用しています。
複雑な風味と奥行きのある味わいから、無限に広がっていくような風味が魅力です。
画像引用:https://whiskyport.jp/view/item/000000001635
『クランヤード・ベイのゴースト・パイパー』の最終章となるチャプター11のボトルであり、ゴーストをラベルデザインとしています。
グレンスペイは幽霊が住んでいる蒸溜所で知られていることから、ゴールとのテーマにピッタリなシングルモルトといえるでしょう。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/batch-one/c-23/p-245
フェイブルがリリースするブレンデッドモルトのバッチ1であり、7年以上熟成したバーボンのホグスヘッド樽で熟成されています。
ハチミツの甘い風味と、白コショウを思わせるスパイシーな味わいが特徴的です。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/batch-two/c-23/p-246
翌年にリリースされたバッチ2のフェイブルであり、アイラウイスキーを中心にブレンドしています。
焼きリンゴを思わせる香ばしさに、スモーキーな風味が感じられます。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/batch-three/c-23/p-247
バッチ3では、ザ・キャプテンズ・ドーターというお話をテーマにしており、これまでの7年熟成とは異なり、8年熟成になりました。
トフィーのように甘く、フルーティーな味わいが特徴のブレンデッドウイスキーです。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/batch-four/c-23/p-301
フェイブル ブレンデッドモルト バッチ4では、「クランヤード・ベイのゴーストパイパー」のスピンオフとなるデザインが採用されています。
ジャスミンを思わせるフローラルさと、レモンや青リンゴのようなすっきりしたフルーティーさがあります。
画像引用:https://fablewhisky.com/ucommerce/batch-five/c-23/p-335
フェイブル ブレンデッドモルト バッチ5では、笛吹の老人が魔物から英雄になる様子が描かれたデザインとなっています。
8年以上熟成されたオーク由来のスパイシーな香りがある、ハチミツの甘い風味が特徴的です。
フェイブルのおすすめの飲み方を紹介していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フェイブルは、シングルモルト、ブレンデッドともに味わいの傾向が異なることから共通しておすすめできる飲み方はストレートです。
カスクストレングス、ナチュラルカラー、ノンチルフィルターなど、こだわりのボトリングをしたウイスキーを堪能しましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
フェイブルは、熟成年数の短いウイスキーが多く、スモーキーな銘柄もあることからハイボールと相性の良い銘柄も多いです。
世界観を味わうことが肝の銘柄であるため、自分の好みの飲み方でフェイブルの世界を楽しみましょう。
ハイボールに合うスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
フェイブルは、デザイン・ストーリーをラベルデザインで表現することでウイスキーを芸術作品にして販売しているボトラーズです。
これまでのウイスキーとは異なる楽しみ方ができるボトルとなっているため、デザインが気に入った方は入手を検討してみましょう。
すべて生産量が限定されているボトルとなっているため、コンプリートにも価値がある銘柄です。