フェイマスグラウス（ネイキッドグラウス）特徴とは？種類や味わい、おすすめの飲み方など

フェイマスグラウス、別名ネイキッドクラウスという名称のスコットランド有数のブレンデッドウイスキーはスコットランドのハイランド地方で製造されており、スコットランドではNO1の人気を誇るウイスキーなのでウイスキーファンであれば必ず飲んでおきたいところです。

フェイマスグラウスの瓶にはRed Grouse(レッドグラウス、和名：アカライチョウ）のイラストが印象的ですが、通常この鳥は北極圏に生息しています。

寒帯地域では普通に見られる鳥で、狩猟鳥にもなっているので、人間を見るとあたり前に逃げてしまいます。
貴重で崇高な味わいの意味あいにマッチしたパッケージデザインとなっていますね。

ザ・フェイマスグラウス（ネイキッドグラウス）の特徴や味わい

ファイマスグラウスの見た目は琥珀色テクスチャはとろりとしています。

様々な味わいの種類があるので、後程銘柄別にご説明しますが、スモーキーな味わいやフルーティーな酸味のものまでバラエティに富んでいます。

日本の南アルプスでも見られるライチョウは、絶滅危惧種になっている貴重な鳥ですね。

同じくスコットランドでも絶滅危惧種とされています。

ザ・フェイマスグラウスってどんなウイスキー？

ブレンデッドウイスキーはグレンデッドウイスキーとモルトウイスキーを混ぜ合わせることでまろやかな味わいを作り上げる工程を経ていますが、市場にも多く出回っており、安価なものが多いので手に入りやすいです。

フェイマスグラウスには「スコッチのロールスロイス」と言わしめられた『ザ・マッカラン』がブレンドされていることをご存知でしょうか。

ザ・マッカランは種類豊富なウイスキー！味とおすすめの飲み方は？
フェイマスグラウスはザ・マッカランをはじめ、40種類以上の原酒と、厳選したグレーンウィスキーをブレンドし、後熟成させています。

ザ・フェイマスグラウスの歴史

 

本場スコットランドで30年以上もNO1の座をほこるファイマスグラウスはどのように誕生したのでしょうか。

元はマシュー・グローグがマシュー・グローグ＆サン社という食料や雑貨、ワインを取り扱うお店にて販売していました。

マシュー・グローグは1797年に婿養子のような形で食料雑貨の娘と結婚して跡を引き継いだのですが、お酒をワイン以外の独自の銘柄も販売するようになりました。

これが、フェイマスグラウスの起原ですが、最初は『ザ・グラウス・ブランド』と名付けられていました。

グラウスとは日本語でライチョウを意味し、当時は狩猟をする人々は上流階級が主だったので、上流階級の人に人気のあるお酒として親しまれました。

『グラウス』とは赤いという意味があるので

「あの赤いライチョウの絵が描いてあるウイスキーが欲しい」

と注文される度、「フェイマス（有名）」になり、『フェイマスグラウス』と呼ばれるようになったわけです。

また、以前は狩猟の対象となっていたライチョウですが、RSPBとのパートナーシップが継続され、英国全土のクロライチョウの生息地を回復および保護するために必要な資金が提供されています。

現在までに調達された総額は£650,000を超えています。

RSPBとは英国王立鳥類保護協会になります。

生息環境の悪化などにより、1970年代の5分の1にまで減少したクロライチョウでしたが、保護区の一つカンブリア地方のGeltsdaleでは、2012・13年には27羽のオス（求愛行動をしているオス）が確認されましたが、2015年には59羽に増え、活動の成果が表れているそうです。

ザ・フェイマスグラウスの種類

※実勢価格は相場により変化し、確定されたものではありません。

ご参考までに記載したものになります。

ザ・フェイマスグラウスのおすすめ銘柄

フェイマスグラウス ファイネストシリーズの中でおすすめ銘柄を数点ご紹介いたします。

ザ・フェイマスグラウス ファイネスト

まずは、お手軽価格で流通量も多い定番人気の『ザ・フェイマスグラウス ファイネスト』です。

こちらのスタンダードなボトルは誰もが飲みやすいバランスの良さに定評があります。

一見濃いめの色から想像しますがテクスチャは軽めです。

ザ・マッカランやハイランドパークがブレンドされていることもありますが、人によってはマッカランより美味しいという人も！

甘味のある飲みやすいバランスでフィニッシュはドライフルーツを思わせる味わいになっています。

ザ・フェイマスグラウス ネイキッドグラウス

シングルモルトのみをブレンドしたブレンデッド・モルトウイスキーとして生まれ変わりました。

以前はシェリー樽での熟成によるリッチなフレ ーバーでしたが、こちらは、グレーンウイスキーを使用せず、 モルトウイスキーのみをブレンドしたブレンデッド・ウイスキーモルトになっています。

セレクトされたシングルモルトは、「ザ・マッカラン」「ハイランドパーク」 「グレンタレット」「ザ・グレンロセス」。これらのシングルモルトがマスターブレンダーの手に よって絶妙にブレンドされています。

ブレンディングの後、ファーストフィル・シェリー樽によって熟成させています。

濃厚な甘味のキャラメルの香りとは裏腹に味は強いシェリーを感じる個性の強さが素晴らしいウイスキーとなっています。

ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック

他の銘柄とは一味違うブラックという名称も珍しいこちらは、大人のスモーキーさを味わいたい方にピッタリの銘柄です。

グレンタレット蒸留所の、貴重なピーテッド・モルトを使用しているのが特徴です。

グレンタレット蒸留所 － Glenturret DISTILLERY

味は口当たりのいいスモーキーさと滑らかさをかねそなえながらもドライフルーツの甘味もかすかに感じられる独特の味わいで

フィニッシュの味わいが長く楽しめます。

ザ・フェイマスグラウス 種類別の一押しの飲み方

ストレート

ストレートで飲みたいツウ好みな3種類をご紹介しましょう。

まずは『ザ・フェイマスグラウス ネイキッドグラウス』、味、香りともにシェリー樽由来の甘味を感じられるストレートが美味しいですが、ハイボールでもいけます。

次に冬の寒い時期に飲むと温まるようにできている『ザ・フェイマスグラウス ウィンターリザーブ』。

ジンジャーのスパイシーさとシェリー香がたまらない味わいです。

最後は『ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック』。

ピート香が強いこちらの銘柄はスモーキーさを楽しむためにはストレートが一番！チェイサーを用意してゆっくりと味わいましょう！

トワイスアップ・水割り

『ザ・ブラックグラウス アルファエディション』もピート感が強いウイスキーですが、如水しても違和感なくトワイスアップや水割りでもいいでしょう。

ロック・ハイボール

グラウスシリーズはロック、ハイボール、水割りなんでもOK!ですが、その魅力をご紹介します。

『ザ・フェイマスグラウス ファイネスト』や『ザ・フェイマスグラウス ウィンターリザーブ』は非常にバランスの良くすっきりした飲み口なのでブレンドで加水しても崩れませんがロックやハイボールにしても美味しく頂けます。

特に『ザ・フェイマスグラウス ウィンターリザーブ』飲みやすく華やかな香りで食後にハイボールとして飲むのが最高！

初心者で、すっきり飲みたい方は『ザ・フェイマスグラウス12年 ゴールドリザーブ』は口当たりがよく滑らかです。

『ザ・フェイマスグラウス 18年』こちらは中々手に入りにくいウイスキーです。

見かけたらすぐにゲットしてみてください。

まとめ

お手軽なプライスでありながら貴重なウイスキーという稀有な存在、それが『ザ・フェイマスグラウス 』です。

貴重なライチョウを発見した国で嗜むように1口1口に物語を感じてください。

その魅力に出会った時、40年にわたって愛されてきた魅力が分かるでしょう。