山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
フロム・ザ・バレルは、ニッカウイスキーが販売するブレンデッドウイスキーであり、価格に対してコストパフォーマンスが高い国産ウイスキーであることから、日本のウイスキー愛好家から人気を集めていました。
しかし、近年になってフロム・ザ・バレルは市場から姿を消し始めており、定価で買うことが難しい状況にあります。
ニッカウイスキーにおける原酒不足は、余市や宮城峡などのシングルモルトウイスキーだけでなく、ブレンデッドのフロム・ザ・バレルにも及んでいます。
この記事では、フロム・ザ・バレルを定価で買う方法を紹介し、 味わいと高騰の理由も解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/barrel/
概要 | 内容 |
容量 | 500ml |
アルコール度数 | 51% |
純アルコール量(30mlあたり) | 12.2g |
希望小売価格 | 3,200円(税別) |
フロム・ザ・バレルは、ニッカウイスキーから販売される国産ブレンデッドウイスキーであり、高いアルコール度数とシンプルなボトルデザインが特徴的です。
フロム・ザ・バレルは、ブレンドしたウイスキーを数ヶ月ほど再貯蔵するマリッジという工程があります。
割り水を使用しない樽出しのままボトル詰めしていることからアルコール度数が高く重厚な味わいを楽しみやすく、マリッジにより調和の取れた味わいとなっていることがフロム・ザ・バレルの完成度を押し上げました。
繊細なフルーティーな香りの中にパパイヤのような酸味が感じられ、ドライフルーツの濃厚な味わいが広がり、フィニッシュも長く甘い余韻が広がります。
フロム・ザ・バレルはジャパニーズウイスキーが品薄となる時代のなかで、日本のウイスキーのなかでもコストパフォーマンスの高い銘柄として日本のウイスキー好きから愛されてきました。
しかし、多くの方に愛されてきたフロム・ザ・バレルは市場から姿を消しており、流通している商品はプレミアがつき高騰傾向にあります。
フロム・ザ・バレルの概要や種類を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
フロム・ザ・バレルが高騰している理由は、ジャパニーズウイスキーの原酒の品薄が背景にあります。
2010年代前半頃から日本国内だけでなく、世界中でもジャパニーズウイスキーブームが訪れ、日本のウイスキー業界は原酒不足へと陥ります。
それまで日本のウイスキー愛好家から愛されてきたシングルモルトの山崎は大きく高騰し、ニッカウイスキーでは余市、宮城峡の熟成年数が表記された銘柄はラインナップから姿を消しました。
有名なジャパニーズウイスキーのシングルモルトは、ノンエイジを含めて高騰する事態となり、日本のウイスキー愛好家たちは質の高い新しいウイスキーを求めます。
このとき注目されるようになった銘柄がフロム・ザ・バレルであり、2010年代後半頃の価格で考えればパフォーマンスが高いことから、日本の質のいいウイスキーを気軽に飲めなくなった愛好家たちが新たに普段飲みするウイスキーに選ばれることになります。
フロム・ザ・バレルの魅力は口コミで広がり続け、日本の魅力的なウイスキーを飲めなくなった愛好家たちは次々にフロム・ザ・バレルを購入するようになりました。
しかし、ニッカウイスキーは原酒不足で供給に苦しんでいる状況に変わりなく、フロム・ザ・バレルに需要が集中すれば安定した供給をすることは難しい状況です。
次第にフロム・ザ・バレルは市場から姿を消すようになり、現在ではプレミア価格がつくほど高騰するようになりました。
フロム・ザ・バレルは販売終了もありえる? このようにいわれる根拠はこちらの記事で紹介しています。
フロム・ザ・バレルを定価で買う方法を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フロム・ザ・バレルの高騰は、シングルモルトの山崎や、終売したボトルの余市や宮城峡と比較すればけっして深刻なものではありません。
お店で入荷したタイミングで購入できれば、定価で買うことは可能です。
そのため、情報を収集してフロム・ザ・バレルが入荷したお店に向かうなど、タイミングを大事にしましょう。
反対にいえば、入荷などのタイミングでなければ、フロム・ザ・バレルの定価販売の在庫が残っていることが考えにくいほど、品薄が深刻化しています。
日本のウイスキーの高騰がいつまで続くかはこちらの記事をチェックしてください。
ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!
どの店舗の情報を収集するべきか指針を立てるなら、過去にフロム・ザ・バレルが入荷した情報のある店舗を探すと良いでしょう。
入荷は不定期であるため、常に情報をチェックすることが求められますが、過去に入荷した店舗の情報を複数収集していれば、定価で購入できる可能性が高くなります。
入荷した情報を掴んだのであれば、その情報を参考に実際に店舗に訪れることで、定価で販売されているフロム・ザ・バレルを見つけられるかもしれません。
フロム・ザ・バレルを定価で買う注意点を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ECサイトやオンラインショップでフロム・ザ・バレルを購入する場合は、基本的にプレミア価格でしか販売されていません。
インターネットのほうがさまざまな人が購入できることから、競争率が高いため、仮に定価でフロム・ザ・バレルが販売されることがあれば一瞬にして売り切れることも考えられます。
定価で購入するならインターネットの利用では難しいため、実際にお店に訪れて購入することになります。
フロム・ザ・バレルは、酒店を含むお店から姿を消している状態にあるため、目的なく酒店を回り続けるのは非効率かもしれません。
入荷情報など確信を持った情報を持って回らなければ、時間だけがかかってしまう可能性もあります。
もちろん、酒店巡りのついでにフロム・ザ・バレルを探すというのであれば問題はありませんが、フロム・ザ・バレルを定価で買うために酒店を回り続けるのは労力に見合わない努力になりやすいです。
そもそもフロム・ザ・バレルの定価自体が、ニッカウイスキーによって値上げする可能性や、最悪の場合は販売終了によって今よりも高騰する危険性もあります。
定価にこだわり続けてフロム・ザ・バレルを探し続けるくらいであれば、プレミアで高騰していたとしても購入するのも選択肢のひとつです。
また、定価で購入するために情報を収集し店に訪れる事にも労力がかかるため、プレミア価値をこれらの労力の代価と考えて、多少高くても購入する人が現在は多いようです。
もちろん、今後の状況によっては定価での購入にこだわらざるを得ないほど高騰する可能性もありますが、定価よりも少し高いくらいであれば十分にお得であると考えて購入してもいいほど、フロム・ザ・バレルは高い品質を持っています。
定価での購入だけにとらわれず、現在の状況を分析して、最善の方法でフロム・ザ・バレルを購入することをおすすめします。
フロム・ザ・バレルを定価で買う方法を解説しましたが、抽選販売・ウイスキー福袋などの運が必要になる方法に頼らなくても、タイミングが合えば十分に定価で購入できる可能性があります。
しかし、現在の状況に改善の見込みが見られないことから、今後のことはわからず、定価の値上がりも考えられるため、総合的に判断したほうがいいでしょう。
フロム・ザ・バレルをどうしても飲みたいのであれば、時間が経つほど状況が悪くなる可能性があるため、今すぐに行動を起こすことをおすすめします。