ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グレンカダムは、スコットランドの東ハイランドで造られるシングルモルトウイスキーです。
スコッチブレンドの有名銘柄であるバランタイン17年の構成原酒の一つであり、バランタインの味わいのルーツといわれている構成原酒である魔法の7柱の一つとなっています。
最大の特徴はクリーミーな味わいにあり、滑らかな口あたりから大麦のクリームと呼ばれることもある銘柄です。
この記事では、グレンカダムの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
Glencadam Distillery - https://www.glencadamwhisky.com/
グレンカダムは、東ハイランドのブレヒンにあるグレンカダム蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
アンガスダンディ社が蒸溜所を買収したことにより、2003年から再開され、シングルモルトも複数のラインナップが発売されるようになりました。
大麦のクリームと呼ばれるほどクリーミーな口あたりが最大の特徴であり、ハイランドらしいフルーティーな味わいも楽しめます。
グレンカダムの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ウイスキー業界全体において、製造量も販売量も多いのはブレンデッドウイスキーであり、多くの蒸溜所がブレンデッドウイスキー用の原酒の製造を続けています。
蒸溜所によっては、シングルモルトとして販売される機会がほとんどない銘柄も存在しますが、グレンカダムはシングルモルトとしての地位を獲得できた銘柄です。
1823年に設立されたグレンカダム蒸溜所は、設立からわずか2年でオーナーが変わるなど所有者を転々とした蒸溜所でもあります。
代表的な所有者にはあのバランタインのジョージ・バランタイン&サンであり、バランタイン17年の魔法の7柱に加わったのは、グレンカダムがバランタインの所有であったことが理由です。
ブレンデッドの構成原酒として知名度を伸ばしますが、合併により2000年にアライド・ディスティラーズ社の傘下に入ったことにより蒸溜所を閉鎖されられてしまいます。
しかし、その3年後にアンガスダンディ社に買収されたことにより再開し、2008年からはシングルモルトが発売されるようになりました。
所有者を転々とし、苦労の歴史を歩んできたグレンカダムですが、最終的にはシングルモルトとしても販売されるようになり、特徴的な味わいであることからファンも多く、シングルモルトとしての地位を獲得します。
バランタインの種類や味わいについてはこちらの記事で紹介しています。
バランタインの種類やおすすめは?味の特徴や飲み方についても解説
グレンカダム蒸溜所は1823年の設立から目立った改装・増築も行われなかったため、設備が古く他の蒸溜所と比較しても小規模の蒸溜所となっています。
グレンカダムの味わいは、コンピューターでの制御すら行わない伝統的な製法を行うことで生まれます。
仕込み水はグレンカダムから少し離れたムーランズの泉を使用しており、年間の生産能力は130万リットル程度です。
ひとつひとつの製法が手作業であり、チルフィルターやカラメルティントも施しません。
このようにして生まれたグレンカダムは、原料の味わいが強く感じられるだけでなく、驚くほどクリーミーな味わいを持ったシングルモルトとなるのです。
グレンカダム蒸溜所についてはこちらのページにまとめています。
グレンカダム蒸留所 - Glencadam DISTILLERY
グレンカダムの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.sake-brutus.com/SHOP/1211833.html
2008年に販売が開始されたグレンカダムのシングルモルトであり、10年間熟成させた銘柄になります。
果実のフレッシュな香りがあり、バニラと大麦の甘味が広がるクリーミーな味わいのウイスキーです。
グレンカダムを初めて飲むなら、当初のスタンダードボトルの立ち位置にあるこちらの銘柄がおすすめになります。
画像引用:https://www.garrafeiranacional.com/jp/glencadam-15-anos.html
グレンカダム10年と共に発売された15年物のグレンカダムは、インターナショナルスピリッツチャレンジ(ISC)で複数の賞を取るほど評価の高い銘柄です。
柑橘系の果実の香りに、カスタードクリームのような甘みが広がるまろやかな味わいを持っています。
評価の高いグレンカダムを味わいたい方に向いている銘柄といえるでしょう。
画像引用:https://www.garrafeiranacional.com/jp/glencadam-21-anos.html
グレンカダム21年は、長い熟成年数により複雑な風味と、いつまでも酔いしれていられる美しい余韻を持つ銘柄です。
焼きたてのパイナップルの香ばしく甘い香りと少しスパイス感のあるフルーツの風味があり、アカシアのハチミツとオレンジの甘味が感じられる余韻となっています。
評価が高いことはもちろん、より完成度の高いグレンカダムを飲みたい方におすすめになります。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/unibiswine/whsco014001/
グレンカダム25年は、限定品を除いてリリースされているグレンカダムのなかでも最も熟成年数が長いボトルです。
甘いフルーツケーキの香りとピリッとしたスパイス感のある洋ナシの味わいが特徴的になります。
最高級のグレンカダムを飲みたい方におすすめの銘柄となっています。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/bacchus-barrel/glen-cadam-reserva-andalucia-oloroso-cask-46-700.html
グレンカダムをオロロソシェリーカスクでフィニッシュした銘柄であり、アンダルシアはスペインの有名なシェリー酒の産地に由来します。
熟したフルーツの香りとサルタナとりんごの甘味を伴うクリーミーな味わいが特徴です。
グレンカダムはバーボン樽熟成がメインとなっていますが、シェリー樽でフィニッシュしたグレンカダムに興味がある方に向いています。
グレンカダムの味わいは最初のリリースからほとんど変わっていないといわれており、それでも原点に立ち返ったオリジンは、最高級の樽のみを厳選してヴァッティングした特別な銘柄となっています。
焼きリンゴとほのかなシナモンが混ざり合う香りとバナナと洋ナシの甘味が感じられます。
原点に立ち返ったグレンカダムを飲みたい方におすすめです。
グレンカダムのおすすめの飲み方について紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレンカダムの独特なクリーミーな口あたりを体験するなら、なにも加えずストレートで飲むのがおすすめになります。
驚くほどまろやかで抵抗のないクリーミーさが楽しめるので、大麦のクリームと呼ばれるといわれる理由が分かることでしょう。
ウイスキー初心者の方や、ストレートを飲みなれていない方もまずはストレートで飲んでみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
基本的にはストレートで飲むことを推奨するグレンカダムですが、他の飲み方を試してみるならハイボールもおすすめになります。
ストレートとは違ってドライな味わいになりますが、すこしだけ硫黄のような風味も出てくる点で好き嫌いが分かれそうです。
シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
グレンカダムについて解説しましたが、熟成年数も幅広くラインナップの多いシングルモルトであり、権威あるウイスキー品評会での受賞も多く、シングルモルトとして一定の地位を築いています。
特徴もはっきりしており、クリーミーな口あたりのシングルモルトとなっているので気になる方は飲んでみましょう。
ラインナップは幅広くありますが、一番スタンダードとなっているのは2008年に復活後に初めてリリースされた10年物のシングルモルトになります。