山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グレンモーレンジィ オリジナル 12年は、現行品のフラッグシップボトルである10年の熟成年数を引き上げた、新たにグレンモーレンジィを代表するボトルです。
元々のフラッグシップボトルと同じデザインであることから、新製品ではなくリニューアルという見方が強い商品となっています。
ウイスキーは通常、熟成年数が長くなるほど味わいの完成度も高まるため、10年の柑橘系のフルーティーさを感じる風味が、2年の熟成により複雑で味わい深いものに変化しました。
この記事では、グレンモーレンジィ オリジナル 12年の味わいとおすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000723.000006986.html
概要 | 内容 |
容量 | 700ml/350ml |
アルコール度数 | 40% |
希望小売価格 | 6,875円/4,125円 |
グレンモーレンジィ オリジナル 12年は、スコットランドのグレンモーレンジィ蒸溜所で製造され、日本では2024年8月21日から発売を開始したシングルモルトウイスキーです。
こちらのボトルは新製品ではなく、すでにあるフラッグシップボトルのグレンモーレンジィ オリジナル 10年をリニューアルする形でラベルデザインもそのままに販売されています。
リニューアルに至った理由は、フラッグシップボトルの再構築を検討する中で、10年と12年の製品を比較し、12年のほうが優位であったことから熟成年数の引き上げに至りました。
近年では世界的なウイスキーの原酒不足が続いていることから、スコッチを代表するブレンデッドのバランタインブランドのように12年から10年への実質的な熟成年数を引き下げを行うボトルもありました。
グレンモーレンジィは時代を逆行するように、熟成年数を10年から12年へと引き上げを行った銘柄となっています。
ワールド ウイスキー アワード(WWA)などの権威あるウイスキー品評会においても高く評価されており、リニューアルについては多くのウイスキー愛好家から好印象であるようです。
気になるボトルの価格についても大きく値上げをしていないことから、熟成年数を引き上げても価格による飲みやすさは変わりません。
グレンモーレンジィ オリジナル 10年を飲んだことがある方も、初めてグレンモーレンジィを飲む方も2024年8月以降はグレンモーレンジィ オリジナル 12年を手に取ることをおすすめします。
グレンモーレンジィの種類と味わい、リニューアル前のグレンモーレンジィ オリジナル 10年については以下の記事で紹介しています。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年は、10年と比較すると甘み、味わいの複雑さ、口あたりのなめらかさが増し、「完璧すぎるウイスキー」と呼ばれながらより完成度を高めています。
レモンやオレンジを思わせる柑橘系の果実の香りの後から、バニラと桃のような柔らかな甘さがあり、全体的に上品な印象にまとまっています。
口に含むと華やかでフローラルな風味が感じられ、フルーティーな甘みだけでなくスパイシーさとビターさも感じられるような複雑な味わいが特徴的です。
余韻にはグレンモーレンジィにおいて強く感じられるオレンジと桃のフルーティーな甘さが残ります。
グレンモーレンジィはその名から柑橘系の果実の風味を想像する人も多いかと思いますが、12年は想像の通りのオレンジをはじめとする柑橘系の風味がより強くなったウイスキーとなっています。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年のおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年は、熟成年数が引き上げられたことにより、ストレートで飲む適性がより増しています。
フルーティーな甘みのある風味を堪能したい方は、ストレートで飲むと濃厚な甘みが堪能できます。
甘いウイスキーが好きな方は、熟成年数が引き上げられたことでより満足できる内容になったといえるでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
グレンモーレンジィ オリジナル 12年のハイボールは、強い柑橘系の爽やかな甘みと炭酸の相性が良いことからおすすめです。
ハイボールにしても味わいが薄まりにくいため、ストレートの濃厚な味わいよりも甘さが控えめのほうが好みの方はハイボールのほうが合うかもしれません。
料理と合わせても味を損ねにくいため、食中酒にも向いています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
グレンモーレンジィ オリジナル 12年が持つフルーティーな風味とバニラのような甘い風味をそのまま楽しめる加水方法がお湯割りです。
味わいが柔らかで優しい印象になり、非常に飲みやすい飲み方となっています。
冷えやすい夜の屋外や、冬の寒い季節にグレンモーレンジィを飲むのにおすすめです。
ウイスキーのお湯割りの作り方はこちらの記事で紹介しています。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年と10年は、ラベルデザインにおいては全く同じであり、熟成年数の表記以外に相違点がありません。
熟成年数以外に違いはありませんが、ウイスキーにおける2年の熟成年数は味わいに大きな変化をもたらします。
グレンモーレンジィの最高責任者であるビル・ラムズデン博士は、グレンモーレンジィ 12年と10年の違いについて、「絹のようななめらかさ、甘さ、複雑さが増すことが明らか」と述べています。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年は、権威あるウイスキー品評会において以下のように評価されました。
概要 | 内容 |
ワールド ウイスキー アワード | ゴールド |
サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション | ゴールド |
インターナショナル スピリッツ チャレンジ | シルバー |
インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション | シルバー(91pt) |
多くの権威あるウイスキー品評会において受賞しており、2つの品評会で金賞を受賞しました。
客観的な評価において、グレンモーレンジィ オリジナル 12年は高い実績を残していることがわかります。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年について解説しましたが、10年の実質的なリニューアルで熟成年数が2年引き上げられて完成度が増した商品となっています。
基本的にウイスキーは熟成年数が引き上げられるほど完成度が増し、熟成年数の引き上げに対して値上げが目立たないことから、愛好家にとって好意的なリニューアルであったといえるでしょう。
様々な飲み方で飲みやすくなっており、好みのよって飲み方を変えやすいのも魅力となっています。