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グレンスペイの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.07.31 / 最終更新日:2023.07.31

グレンスペイは、スペイサイド地域で製造されるシングルモルトのスコッチウイスキーです。

人気ブレンデッドのJ&Bのキーモルトとして有名であり、蒸溜所はあのニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏がウイスキー造りを学んだ場所のひとつでもあります。

フローラルでハーブや草のような華やかな香りを持っていることが特徴であり、ナッツや大麦の甘味が感じられる風味です。

この記事では、グレンスペイの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • グレンスペイの種類と味わいを紹介
  • グレンスペイのおすすめの飲み方を解説

グレンスペイとは

グレンスペイは、スコットランドのスペイサイドにあるグレンスペイ蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。

スペイサイドのなかでもローゼスの街に蒸溜所があり、あの竹鶴政孝氏も製法を学んだ蒸溜所でもあります。

全体的にハーブや草のような香味が感じられ、華やかな香りであるのが特徴であり、スペイサイドウイスキーのなかでもフローラルなフレーバーを重視したい方におすすめの銘柄です

グレンスペイの歴史と製造方法を見ていきましょう。

グレンスペイの歴史

グレンスペイ蒸溜所はスペイサイドのローゼスの街でも中心部にあり、ローゼス伯レスリーが建てた城のすぐ下に1878年に設立されました。

ローゼス伯爵はハンガリー貴族の末裔であり、清教徒革命でクロムウェル軍に抵抗した結果、城が破壊され廃墟と化しました。

伯爵の城に所縁を持つ地域に設立されたグレンスペイは、オートミールの工場を改装する形で創業し、1887年に現在のグレンスペイに改称します。

長い歴史のなかで竹鶴政孝氏が訪れ、製法を学んだ蒸溜所のひとつとして知られており、グレンスペイはジャパニーズウイスキーの礎を作った一つの蒸溜所となりました。

シングルモルトが発売されたのは、2001年と歴史の中では近年のことであり、ディアジオ社の花と動物シリーズからリリースされています。

製造される原酒のほとんどがブレンデッド用に使用されており、J&Bのキーモルトのひとつです。

ディアジオ社の蒸溜所で供給のほとんどがブレンデッド用の原酒である蒸溜所は珍しくありませんが、グレンスペイはそのなかでもトップクラスにシングルモルトが希少であり、ボトラーズからのシングルモルトリリースも少ない銘柄として知られています

J&Bの種類と味わいを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

J&Bウイスキーとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

グレンスペイの製造方法

グレンスペイは、 スペイサイドのドニー川の豊かな水源を仕込み水として造られています。

年間生産能力は270万リットル程度で、生産されたほとんどのウイスキーがブレンデッド用の原酒として使用されているのが現状です

ディアジオ社のほかの蒸溜所よりも、シングルモルトのリリースが少なく、ボトラーズのリリースまでも少ないことからほかのディアジオ社の蒸溜所と比較しても謎が多い蒸溜所です。

数少ないオフィシャルボトルで製造されるシングルモルトには花と動物シリーズがあり、ボトラーズからもグレンスペイのボトルは製造・販売の機会が少ないのが現状になります。

グレンスペイを自由に味わう方法には、「スク・インベストメント」をとおしてグレンスペイのウイスキー樽を購入する方法があります。

購入したウイスキー樽は好きな期間熟成させることが可能であり、「ボトリングサービス」を通じて、グレンスペイをラベルからボトルデザインまで自由に選んで、自分だけのオリジナルウイスキーを作ることが可能です。

グレンスペイ蒸溜所で製造されたグレンスペイは、現在ではさまざまな方法で飲むことができるようになっています。

グレンスペイ蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。

グレンスペイ蒸留所 - Glen Spey DISTILLERY

グレンスペイの種類と味わい

グレンスペイの種類と味わいを紹介します。

  • グレンスペイ 12年 花と動物シリーズ
  • グレンスペイ 27年 1994 ホグスヘッド ウィームスモルト

グレンスペイ 12年 花と動物シリーズ

 

画像引用:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000002101/

グレンスペイ 12年 花と動物シリーズは、シングルモルトが希少なグレンスペイのなかでもさらに希少なオフィシャルボトルです。

華やかな花の香りに草やハーブを思わせる風味が全体にあり、大麦やオークのフレーバーとナッティさが感じられる味わいとなっています。

また、後味はショウガやシナモンを思わせるようなスパイシーさがあるフィニッシュです。

スタンダードな熟成年数で、グレンスペイのオフィシャルボトルを飲みたい方はこちらの銘柄を探してみましょう

グレンスペイ 27年 1994 ホグスヘッド ウィームスモルト

画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000018788

グレンスペイ 27年 1994 ホグスヘッド ウィームスは、ボトラーズのウィームスモルトから販売された希少なグレンスペイの長期熟成ボトルです。

グレンスペイの華やかな香りだけでなく、アプリコットはオレンジなど果実の甘味も感じられるようになった複雑な風味を持ちます。

ボトラーズのリリース自体も少ないですが、長期熟成などオフィシャルボトルでリリースされていない熟成年数の銘柄を飲みたいならボトラーズから探すのが良いでしょう

グレンスペイのおすすめの飲み方

グレンスペイのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • ハイボール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

グレンスペイは、ほかのスペイサイドのシングルモルト同様にストレートで飲みやすい味わいであるため、最初はストレートで飲んでみましょう。

華やかな香りが特徴の銘柄であるため、香りを楽しみながらゆっくりと味わうのがおすすめです

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

ハイボールはウイスキーの香りを開いてくれるので、グレンスペイの華やかな香りがより楽しめます。

そのうえで、炭酸の爽快感のある味わいになるため、グレンスペイとハイボールの相性は良いです。

ウイスキー初心者の方や、ストレート以外の飲み方を試したい方はハイボールがおすすめです

シングルモルトをハイボールにするのはもったいないかどうかはこちらの記事で解説しています。

シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは

まとめ

グレンスペイは、ディアジオ社が所有する蒸溜所のなかでもシングルモルトになる機会が少なく、希少性の高いシングルモルトです。

華やかな風味が好きな方にはおすすめの銘柄であるため、気になる方はリリースされている数少ないボトルを購入しましょう。

オフィシャルボトルであれば花と動物シリーズの12年物を探し、長期熟成のボトルを飲みたい方はボトラーズから探すことをおすすめします。

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