山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
グリーンスポットは年間における生産量が限られているため、入手難易度が高いことで知られているプライベートブランドのアイリッシュウイスキーです。
スポットという名前は樽の熟成年数別にペンキを塗りつける習慣から来ており、マラガワインの熟成に使用したマラガ樽で熟成した原酒を使用していることが特徴になります。
アイリッシュらしいフルーティーで飲みやすく、ライトでまろやかな味わいですが、グリーンスポットはウイスキーが苦手な方でもこれだけはストレートでの飲めてしまう人がいるほど別格の飲みやすさを誇るウイスキーです。
この記事では、グリーンスポットの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://midletondistillerycollection.com/spot-whiskeys/
グリーンスポットとは、ミッチェル&サン(Mitchell&Son)社のプライベートブランドである数量限定販売のアイリッシュウイスキーです。
年間6,000本程度しか生産されない愛好家人気の高い知る人ぞ知る銘柄でしたが、近年ではその魅力が広く知れ渡ったことでアイリッシュウイスキーのなかでも話題のウイスキーの一つになります。
近年では飲みやすいウイスキーは数多く存在しますが、グリーンスポットはその中でも別格の飲みやすさを持っており、ごくごく飲めてしまうため、ウイスキー初心者へのおすすめ銘柄としても挙げられるようになりました。
グリーンスポットの歴史と製造方法について解説します。
ミッチェル&サン(Mitchell&Son)社は、アイルランドのダブリンにある有名なワイン商であり、グリーンスポットは年間の製造本数が限られているプライベートブランドです。
現在の製造拠点は、アイリッシュディスティラーズのミドルトン蒸溜所であり、アイルランドの伝統的なウイスキーであるシングルポットスチルウイスキーとして作られています。
新ミドルトン蒸溜所ではグリーンスポット以外にも、ジェムソンやタラモアデューなどのさまざまなアイリッシュウイスキーの代表銘柄が製造されています。
グリーンスポットの名前の由来は、製造方法において樽の熟成年数別にペンキを塗るという習慣に由来しており、スポットはペンキでの印を表しているのです。
グリーンスポットだけでなく、熟成年数によって異なる色が付けられていました。
現行で販売されているボトルはグリーンスポットと、12年熟成させた原酒を使用しているイエロースポットと、15年熟成のレッドスポット、カスクストレングスのブルースポットがあります。
アイリッシュウイスキーの代表銘柄であるジェムソンとタラモアデューについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ジェムソンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
タラモアデューとは?種類や味わい、おすすめの飲み方
グリーンスポットはアイルランドの伝統的なウイスキーであるシングルポットスチルウイスキーです。
シングルポットスチルウイスキーを名乗るにはいくつかの条件がありますが、代表的な条件には単式蒸留機による3回蒸溜が挙げられます。
3回蒸溜を行うことによって、アイリッシュウイスキーの口当たりなめらかで飲みやすい口当たりが生まれているのです。
また、原酒はバーボン樽、シェリー樽の代表的なウイスキー樽で熟成させた原酒をヴァッティングさせていますが、加えてマラガ樽で熟成させた原酒を使用しているのが特徴です。
マラガ樽とは、マラガワインを熟成させた樽のことであり、シェリー樽のシェリー酒と同様に酒精強化ワインの種類の一つになります。
マラガワインはマスカット系のさわやかな香りが特徴であり、マラガ樽で熟成させることウイスキーはさわやかでフルーティーな香りが生まれやすくなるのです。
生産拠点はミドルトン蒸溜所となっていますが、ミドルトン蒸溜所のニュースについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ミドルトン蒸留所、2026年のカーボンニュートラル実現に向け約80億円の投資
グリーンスポットの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/yunyuusyu/619121
グリーンスポットは、熟成年数7年~12年までの原酒をヴァッティングさせたミッチェル&サン社のプライベートブランドの看板であり、スタンダードボトルでもある銘柄です。
ブドウや青リンゴのさわやかでフルーティーな香りが特徴的であり、口に含むとシロップのような甘い味わいがあり、まろやかで飲みやすいウイスキーとなっています。
ウイスキー初心者も飲みやすいウイスキーであることはもちろん、高級感のあるボトルデザインとお酒が飲める方であれば人を選ばず飲みやすいことから、プレゼント用のウイスキーとしてもおすすめです。
画像引用:https://thesinglemaltshop.com/product/blue-spot/
ブルースポットはかつてグリーンスポットは10年物として販売されていたことから、7年熟成となるグリーンスポットのワンランク下のボトルとなっていましたが、現在はカスクストレングスという形で販売されています。
58.9%という高いアルコール度数でボトル詰めされていることから、ワイン樽で熟成させた原酒のマリアージュがより鮮明に味わえます。
カスクストレングスはウイスキーの味わいをより濃厚に味わえることから、グリーンスポットが気に入った方はカスクストレングスも試してみると良いでしょう。
画像引用:Amazon.co.jp
イエロースポットはグリーンスポットのワンランク上となる12年物のウイスキーであり、1950年代にリリースされていた当時と同じ形での販売になります。
白ブドウのような甘い香りがあり、口に含めば熟した果実の甘みや酸味が感じられ、グリーンスポットと比較するとより濃厚で深みのある甘い味わいに変化しています。
グリーンスポットのワンランク上の味わいが楽しみたい方はこちらのボトルがおすすめです。
画像引用:https://thesinglemaltshop.com/product/red-spot/
レッドスポットは、グリーンスポットの最高ランクのボトルとなっており、熟成年数15年以上の原酒が使用されています。
ブラックチェリーとマンゴーの香りと濃厚な果実の風味にスパイシーさも同居し、複雑な味わいに仕上がっています。
特別な日に飲むウイスキーやプレゼント用のウイスキーとしても最適です。
グリーンスポットのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
グリーンスポットとほかの3種のラインナップはストレートで飲むのに適した銘柄となっています。
ウイスキーが苦手な方でも非常に飲みやすく、加水をしなくてもゴクゴク飲めてしまうほどです。
反対に加水をすると風味が飛びやすい性質を持っているので、水割りや炭酸水はおすすめしません。
ストレートで美味しいウイスキーの条件について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
グリーンスポットはストレートだけでなく、ロックでも美味しく飲めます。
気分を変えたいときや、ストレート以外の飲み方も試してみたい場合はロックから試すようにしましょう。
ロックで美味しく飲むコツは、グラスをよく冷やして、丸氷を用意し、氷の溶解をできる限り遅くすることです。
おいしいロックの作り方とおすすめ銘柄はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
グリーンスポットは、知る人ぞ知る銘柄として日本では一部の愛好家が知っている銘柄でしたが、近年では日本でも知名度が高まっています。
現在では大きく高騰していないものの、数量限定販売という性質上、今後高騰していく可能性もあるので、興味を持った方はできる限り早く飲むことをおすすめします。
4種類のカラーがありますが、スタンダードボトルはグリーンスポットで間違いないので、初めての方はグリーンスポットを探して飲むようにしましょう。