ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ハムレットは、スコットランドのギブソン・インターナショナル社が販売するブレンデッドウイスキーです。
銘柄の名前の由来は、ご存じのとおり、シェイクスピアによって書かれた有名な悲劇である『ハムレット』になります。
スコッチらしいスモーキーな香りがありますが、香りも味わいもライトで飲みやすいですが、銘柄の名前の印象からどこか儚さを感じるかもしれません。
この記事では、ハムレットの種類と味わい、おすすめの飲み方を解説します。
この記事のポイント
ハムレットは、ギブソン・インターナショナル社が販売するスコッチのブレンデッドウイスキーであり、原酒の供給は同社が所有していたグレンスコシア蒸溜所が行っています。
名前の由来はシェイクスピアの『ハムレット』ですが、グレンスコシアのあるキャンベルタウンはスコッチウイスキーの歴史のなかでも悲劇的な出来事のあった地域でもあります。
全体的にライトであり、スモーク香はありますが、後味も短く口に残らないことからどこか儚い味わいという印象です。
ハムレットの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ハムレットは日本にも流通したことがありますが、現在では流通が終了しているため、あまり見かけることも無くなり、情報の少ないウイスキーとなっています。
原酒はグレンスコシア蒸溜所のものを使用していることが分かっており、グレンスコシアのあるキャンベルタウンの地域はスコッチウイスキー史における1つの悲劇が起きた場所です。
キャンベルタウンはかつてウイスキー都市と呼ばれており、1つの街に30以上の蒸溜所が乱立していました。
グレンスコシアもそのうちの1つでありましたが、輸出先のアメリカの禁酒法の影響や、歴史の流れにおけるウイスキーの輸送手段の変化などを原因に多くの蒸溜所が閉鎖されました。
1900年代は世界大戦の影響もあり、ウイスキー業界全体が苦境に立たされるなかで生き残った蒸溜所は、スプリングバンク蒸溜所とグレンスコシア蒸溜所であり、その後にグレンガイル蒸溜所が再建されています。
グレンスコシアは数少ない生き残った蒸溜所になりますが、閉鎖を繰り返した時期もあり、経営は安定しませんでした。
このような苦境のなかで生み出されたウイスキーがハムレットであり、販売会社はハムレットは上手く流通させることができなかったため、希少なウイスキーとして現在も知られるようになりました。
キャンベルタウンの蒸溜所と町の歴史についてはこちらの記事で紹介しています。
キャンベルタウンの3つの蒸留所を紹介! 町の歴史についても解説
ハムレットはグレンスコシアの原酒を使用している以外の情報が明らかになっていません。
現在のグレンスコシアの10年物は、ノンピートモルト原酒となっているので、スタンダードのグレンスコシアの味わいはハムレットの風味と大きく異なります。
ただし、キャンベルタウンの地域の特徴として、海沿いの街で熟成されることから、潮風の風味のするスモーク香になりやすいです。
焚くピートの量を少ないグレンスコシアであればハムレットの風味に納得できるかもしれません。
グレンスコシアの種類と味わいについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
日本で主に流通しているハムレットは1種類になります。
香りと味わいについて詳しく紹介します。
画像引用:https://whiskyauctioneer.com/lot/6116872/hamlet-scotch-whisky-1990s
ハムレットは、赤と黒のラベルが特徴のシェイクスピアの悲劇である『ハムレット』を由来とするウイスキーです。
スモーキーさを感じる香りですが、キツいと感じる要素が少ない軽い香りです。
味わいも非常にライトであり、口に含んでもすぐに風味が消えてしまうほどフィニッシュが短い味わいになります。
日本では希少性の高いボトルであり、入手難易度の高いレアなボトルといえるでしょう。
ハムレットのおすすめの飲み方は、ストレート一択になります。
40%という低いアルコール度数と軽い味わいから、加水してしまうとハムレットの風味は消えてしまいます。
カクテルに使用できる酒質ではありますが、希少性のあるボトルであるため、ハムレットをカクテルにする理由もありません。
マニア向けの銘柄となっているので、ハムレットの味わいをそのまま楽しめるストレートで楽しむようにしましょう。
ストレートに合うウイスキーの条件についてはこちらの記事をチェックしてください。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ハムレットはグレンスコシアの原酒を使用した日本では希少性の高いウイスキーになります。
シェイクスピアのファンで気になった方は、オンラインショップやオークションなども頼り、ボトルを探してみましょう。