ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
響30年は、ジャパニーズウイスキーのブレンデッドウイスキーの最高峰とも呼べる銘柄です。
30年以上熟成した原酒のみしか使用できないことから、年間で数千本しか造ることができず、定価で購入するのは困難な状況です。
響30年を入手する目的がコレクションなどではなく、飲むことであれば、買う以外にも飲む方法は存在するため、目的によっては購入にこだわらないのも選択肢のひとつになります。
この記事では、響30年を定価で買う方法と飲む方法を紹介し、このボトルの味わいと高騰の理由も解説します。
この記事のポイント
画像引用:https://products.suntory.co.jp/d/4901777043725/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量(100mlあたり) | 34.4g |
希望小売価格 | 160,000円 |
響30年は、サントリーから販売されるブレンデッドウイスキー響の30年物であり、響のラインナップのなかでも最高峰に位置する長期熟成銘柄です。
サントリーのテイスティングノートで響30年は「超長期熟成モルト由来の甘い香り、花を想わせる華やかな香りが豊富。口当たりは、なめらか。重厚なコク。力強いウッディネス。長く続く馥郁としたアフターテイスト」と表現されています。
より細かいフレーバーの表現は以下のとおりです。
概要 | 内容 |
香り | マンゴー、杏、イチゴジャム |
味わい | とろみ、厚み、甘酸っぱさ |
余韻 | 熟した果実香、伽羅香、長く深い余韻 |
引用:サントリー公式サイト
響30年は年間数千本しか造れない非常に希少なウイスキーであり、定価は160,000円となっていますが、定価で購入できる状況は非常に限られています。
実際にインターネットなどで購入しようと考えれば、数倍を超える価格になる場合もあるため、入手は非常に困難です。
30年以外の響について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
響はブレンデッドウイスキーの最高峰!種類や味とおいしい飲み方は?
1989年、サントリーが創業90周年を迎えた記念に造られたウイスキーが響であり、発売当時は原酒に余裕があったことから、30年以上熟成させた原酒を使用した響30年を市場に投入することができました。
響30年が高騰している理由は、日本だけではなく世界におけるジャパニーズウイスキーの需要増加にあります。
需要の増加は、サントリーを含めた日本の蒸溜所の原酒不足を招き、供給が圧倒的に不足しているため、高騰が続いています。
ジャパニーズウイスキーの需要が増加することになったきっかけは、日本のウイスキーが世界的なウイスキー品評会で受賞を重ねたことが理由です。
2004年、響30年はインターナショナルスピリッツチャレンジ(ISC)で最高賞を受賞しました。
その後も響30年とともにジャパニーズウイスキーが受賞を続けたことにより、年々ジャパニーズウイスキーの需要は高まっていきました。
響30年の受賞歴を見ていきましょう。
年度 | 内容 |
2004年 | ISC 最高賞「トロフィー」 |
2006年 | ISC 最高賞「トロフィー」 |
2007年 | WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」 |
ISC 最高賞「トロフィー」 | |
IWSC 金賞「ベスト・イン・クラス」 | |
2008年 | WWA 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」 |
ISC 最高賞「トロフィー」 | |
2020年 | ISC 金賞 |
2021年 | ISC 金賞 |
ISCを中心に、WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)、IWSC(インターナショナルワイン&スピリッツチャレンジ)でも賞を重ねました。
2010年代に始まるジャパニーズウイスキーブームの布石を作った銘柄であるといえるでしょう。
響30年の価格が高騰し始めたのは2010年代のことであり、世界的なジャパニーズウイスキーブームの到来により、響30年を含めたオークション等の出品による長期熟成銘柄の高騰が進んでいきました。
ジャパニーズウイスキーの高騰はこちらの記事で詳しく解説しています。
ジャパニーズウイスキーの高騰はいつまで続く?理由と現状を解説!
現状の状況を踏まえて響30年を定価以下で買う方法を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
百貨店や酒店では、入荷するタイミングで響30年の抽選販売をおこなうことがあります。
不定期に開催され、抽選となるため確実性はありませんが、現状における定価で購入するための数少ない手段です。
抽選販売の情報を集め、根気よく応募を続けることで、いつかは当選して購入できるかもしれません。
響30年の抽選販売は倍率も非常に高くなることが予想されるため、応募を続けても一度も購入できない可能性は十分にあります。
しかし、確率が低くても定価で購入する数少ない手段であることから、挑戦を続ける価値はあるといえるでしょう。
響30年は酒店などで開催されるウイスキー福袋の目玉商品となっていることがあります。
福袋では響30年に限らず通常は定価で購入することがかなわないウイスキーも定価以下で購入できる可能性があります。
福袋では響30年以外のウイスキーが入っていることも予想されますが、思いがけない新しいウイスキーと出会う機会にもなるため、ウイスキー好きの方は運試しでの挑戦がおすすめです。
ただし、ウイスキー福袋の値段が響30年の定価を超えている場合もあり、定価を超えない場合でも当たり枠が響30年であれば福袋の価格も高い傾向にあります。
ウイスキー福袋の開催情報を収集し、確認してから購入すれば、運よく定価の範囲で響30年が当たる可能性もあるかもしれません。
響30年の購入は現状では難しいですが、飲む方法であればより安い価格で飲むことはできます。
響30年を飲む方法を2つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
響の原酒を製造する山崎蒸溜所は見学が可能であり、テイスティングができる有料のバーも営業しています。
そのため、山崎蒸溜所に行けば響30年の試飲は可能です。
ボトルとして保有するのではなく、少しでも試しに飲んでみたいということであれば、この方法を選択するのがおすすめになります。
蒸溜所の見学についてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキー蒸溜所の見学ツアーの魅力は? 参加のポイントを3つ紹介
響30年はボトルを購入しなくても、バーやホテルで定価以下の価格で取り扱われていることがあります。
一杯だけ堪能したいということであれば、取り扱っている店を探して飲むのが良いでしょう。
バーやホテルにおいて目玉商品になる価値を持つウイスキーであるため、飲めるお店は比較的見つかりやすいです。
バーでウイスキーを楽しむための方法はこちらの記事で紹介しています。
バーでウイスキーを楽しむための頼み方は? 初心者にもわかりやすく解説
響30年を定価で買う方法は、抽選や福袋など運によるところが大きい不確実な方法以外では購入できません。
そのため、飲むことが目的であれば必ずしもボトルを購入するのではなく、取り扱っている場所を探して飲むほうが確実です。
今後もジャパニーズウイスキーを取りまく状況から値上がりや品薄が予想されるため、入手または飲めるうちに行動することをおすすめします。