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ハイニッカの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.04.18 / 最終更新日:2023.04.18

ハイニッカは、ニッカウイスキーが製造している国産ブレンデッドウイスキーです。

一人でも多くの人に美味しいウイスキーを飲んでほしいという思いから生まれた銘柄であり、ウイスキー初心者向けに販売されています。

原料であるモルトの甘さやコクが感じられ、すっきりとした味わいに仕上がっているのが特徴です。

この記事では、ハイニッカの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • ハイニッカの種類と味わいについて紹介
  • ハイニッカのおすすめの飲み方について解説

ハイニッカとは

ハイニッカは、その名のとおりニッカウイスキーで製造され、現在はアサヒビールが販売している国産のブレンデッドウイスキーになります。

より高品質なウイスキーをカジュアルな価格で提供するというコンセプトに造り出されたかつてのニッカウイスキーの初心者向けの銘柄にあたります。

アルコールの刺激が少ないすっきりとした味わいを持ち、モルト由来の甘みとコクが楽しめる飲みやすいウイスキーです

ハイニッカの歴史と製造方法について見ていきましょう。

ニッカウイスキーのおすすめ銘柄について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ニッカウイスキーのおすすめの種類と定価についてご紹介!

おいしいウイスキーを多くの人に届けたいという思いによって誕生

日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝氏が未だにお金持ちが飲むお酒であるという印象を脱却し「おいしいウイスキーを多くの人に届けたい」という思いによって生まれた銘柄がハイニッカです。

ハイニッカのハイはオーディオ用語の「HI-FI」から取られており、高品質のものをカジュアルに提供するという意味があります。

ハイニッカの発売当時である1964年はウイスキーに等級があった時代であり、ハイニッカは二級ウイスキーとして販売されました。

当時のウイスキーは水やスピリッツなどで薄めたり、香料や着色料を使ったりすることが認められていました。

しかし、二級ウイスキーとして販売されるウイスキーのほとんどの原酒混和率は非常に低く、原酒がほとんど使用されずエッセンスとカラメルだらけの粗悪な銘柄が多かったのです。

一方で本格派の特級ウイスキーは多くの人の憧れであり、当時の一般層の人々に届くような銘柄ではありませんでした。

ニッカウイスキーは限界まで二級ウイスキーとして原酒混和率を高めながら、ハイニッカの低価格での販売を実現したのです。

そのコスパの高さからハイニッカは竹鶴政孝氏の願いの通りに、多くの一般層に対してウイスキーの入門酒となりました

現在に至るまで等級制度の廃止によって、製造方法が変化したり、名称がハイニッカ デラックスになった時期もありましたが、ハイニッカは現在も変わらず販売が続けられています。

ニッカウイスキーのモルト原酒とカフェグレーンをブレンド

等級制度のあった時代にできる限り安い価格でウイスキーの原酒混和率を高めていましたが、現在の時代ではモルト原酒とグレーン原酒のみが使用されています。

そのため、現在のハイニッカの味わいは、当時の味わいとは異なりますが、1964年当時の味わいを再現した復刻盤も発売されました

モルト原酒はニッカウイスキーが所有する宮城峡蒸溜所で製造されるモルト原酒を使用し、グレーン原酒はカフェグレーンを使用しています。

ニッカウイスキーの銘柄である宮城峡とカフェグレーンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

宮城峡とは?種類や味わい、おすすめの飲み方を紹介!
カフェグレーンとは?種類や味わい、おすすめの飲み方

ハイニッカの種類と味わい

ハイニッカの種類と味わいについて紹介します。

  • ハイニッカ
  • 初号ハイニッカ復刻版
  • ハイニッカ デラックス

ハイニッカ

画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/hinikka/

コストパフォーマンスの高い銘柄として販売されていたハイニッカは、現在においてはその地位をより低価格で購入できるブラックニッカなどに明け渡している状態にありますが、依然として安くコスパが良いことは間違いありません。

バニラとカカオを思わせる香りとモルトの甘みとコクのある味わいが特徴的であり、ビターでキレの良い後味があります。

現在もウイスキー初心者の方が飲みやすい入門酒の立ち位置にある味わいを持つ銘柄となっています

初号ハイニッカ復刻版

画像引用:Amazon.co.jp

1964年に販売されたハイニッカの味わいを現代に再現した復刻版の銘柄になります。

昔ながらのウイスキーを知る方にとっては懐かしい味わいに感じるかもしれませんが、アルコール感が強く着色料のカラメルの風味が強く感じられるため、現在のウイスキーに慣れていると飲みにくいかもしれません。

昔を懐かしむために飲む銘柄という印象が強いため、数十年前からウイスキーを飲んでいる年配の方や、昔のウイスキーはどのような味わいであったのか気になる方におすすめです

ハイニッカ デラックス

画像引用:https://www.sake-kaitori.jp/menu/menulist/hinikka-deluxe/

再びブランド名がハイニッカになるまで販売されていた銘柄がハイニッカ デラックスです。

容量は1440mlであり、現行品のハイニッカが720mlであることから2倍の容量を持つデラックスの名に恥じない銘柄になります。

実は1989年~2015年までの非常に長い期間にまたがってデラックスが販売されていたので、こちらのラベルとボトルデザインのほうが親しみなれている方も多いことでしょう

ハイニッカのおすすめの飲み方

ハイニッカのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ロック
  • 水割り

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ロック

ハイニッカは、ロックで味わうと大麦のコクのある甘みが強調されて、風味を楽しみやすくなります。

ゆっくりと飲み氷が溶けることによる味わいの変化を楽しみましょう

ウイスキー初心者の方もロックやストレートで味わいやすい銘柄となっています。

ロックの作り方とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介

水割り

ハイニッカの水割りは、あの竹鶴政孝氏が晩年に毎日飲んでいたウイスキーであったことが知られています。

竹鶴氏ほどの人物であれば毎晩高級なウイスキーを飲んでいても不思議ではありませんが、一番売れているウイスキーを飲みたいという理由で、当時最も売れていたハイニッカの水割りを楽しんでいたそうです

ウイスキーの父とも呼ばれる人物となれば、ウイスキーに対する価値観や見えているものも変わるのかもしれません。

現在でもボトルデザインは当時に近いものが採用され、当時の味わいを再現した初号ハイニッカ復刻版が販売されています。

最期までウイスキーに対する情熱を持ち続けた竹鶴政孝氏が見ていた景色の片鱗は、ハイニッカの水割りを飲むことで見えてくるものがあるかもしれません。

竹鶴氏はウイスキーを水で割るのが香りや風味が最もわかると語っており、ハイニッカ1に対して常温の水2で割る飲み方が、クセがなく飲みやすいため和食などのお供にも最適です

ウイスキーの水割りの作り方とおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。

ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど

まとめ

ハイニッカは、普段飲みのウイスキーとして十分に手を出しやすい価格で入手できるにもかかわらず、同社が製造するブラックニッカよりもワンランク上の銘柄となっているので、よりコスパを求めて晩酌を充実させたい方に最適です。

飲み方もロックや水割りだけでなく、ジャパニーズウイスキーでは一般的なハイボールにしても美味しく飲むことが可能になります。

基本的には現行で販売されているハイニッカを購入するのがおすすめですが、発売当時の味わいが知りたい方は復刻版を探すと良いでしょう。

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