山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ハイドは、自社で蒸溜所を持たないハイド社が製造・販売するアイリッシュウイスキーです。
アイルランドの初代大統領であるダグラス・ハイド氏を名前の由来としています。
発売されるウイスキーにはナンバーが付いており、銘柄ごとに異なる熟成樽で熟成されているのが特徴です。
この記事では、ハイドの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ハイドは、1640年から酒類事業に携わるハイド家が製造・販売するアイリッシュウイスキーです。
ハイド家は自社で蒸溜所を持たないアイルランド国内ではボンダーと呼ばれるウイスキーの販売会社であり、さまざまな蒸溜所で造られた樽を貯蔵し、厳選してボトル詰めしています。
さまざまなウイスキーの熟成樽を用意していることから、熟成の幅が広く、リリースされるナンバーごとにさまざまな熟成樽で熟成されたウイスキーが飲めることが特徴です。
ハイドの概要と製造方法を見ていきましょう。
ハイド家は1640年から10世代に渡って続いてきた酒類事業に携わる由緒ある家名であり、最上級のウイスキーだけを厳選してボトリングして販売しています。
ティンカーズクロスというバーのオーナーでもあり、古くからアイリッシュウイスキーと黒ビールを提供してきました。
ウイスキーのハイドの名前の由来は、アイルランドの初代大統領であるダグラス・ハイドに敬意を表してつけられました。
アイルランド国家の礎を作り、学者としても活躍したダグラス・ハイド大統領へのリスペクトを込めた銘柄となっています。
ハイド家は独自に蒸溜所を持っていないため、アイルランドにある蒸溜所から原酒を仕入れて、調達したウイスキー樽に移し替えてカスクフィニッシュを行う形で販売しています。
アイルランドではこのようなあり方をボンダーと呼んでおり、ハイド家はウイスキーと熟成樽の調達と選別に自信をもった企業です。
独自の熟成庫(保税倉庫)を持っており、アイルランド国内の蒸溜所から購入したウイスキーを貯蔵しています。
ウイスキーのハイドは、ハイド家が培ってきた調達力とお酒に携わり続けていた経験によってその味わいや風味が裏打ちされており、高級アイリッシュウイスキーのひとつのブランドとして成立しているのです。
また、販売されるウイスキーにはナンバーが付いており、ナンバーごとに使用されるウイスキーや熟成樽が異なることが特徴です。
ハイドの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.1 PRESIDENT’S CASK プレジデンツ カスクは、NO.1の数字を持つシェリーカスクフィニッシュのシングルモルトです。
ピーチとバニラの香りがあり、滑らか過ぎる口当たりでありながらフレーバーは非常に複雑なものとなっています。
NO.1となっているため入手しやすいと考えるかもしれませんが、日本では未発売となっているので入手難易度は高めです。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.2 PRESIDENT’S CASK プレジデンツ カスクは、NO.2のラムカスクフィニッシュのシングルモルトです。
トロピカルフルーツやパッションフルーツのような甘い香りが特徴的であり、ラムカスク由来の風味も感じられます。
しかし、こちらのNO.2も日本では未発売となっているので、日本における入手難易度は高いといえるでしょう。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.3 PRESIDENT’S CASK プレジデンツ カスクは、NO.3となるバーボン樽熟成のグレーンウイスキーです。
カラメルのフレーバーとスパイシーな香りが特徴的であり、バターとブラックペッパーの風味があることが特徴です。
こちらのNO.3のハイドは日本でも販売されている銘柄となっているので、こちらの順番通りに飲むならこちらの銘柄から飲むことをおすすめします。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.4 PRESIDENT’S CASK プレジデンツ カスクは、NO.2と同様にラムカスクフィニッシュで日本でも発売されていない銘柄です。
トフィー、シナモン、スルタナなどの香りが絡み合い、スパイシーでほろ苦く滑らかな味わいが特徴です。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.5 THE ÁRAS CASK ジ アラス カスクは、赤ワインのピノノワール樽でカスクフィニッシュしたグレーンウイスキーです。
ベリー系の果実と焦げたオークの香りがあり、ナッティでクリーミーな味わいが広がります。
こちらの銘柄も日本未発売となっているため、欲しい場合は海外で購入することになります。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.6 PRESIDENT’S RESERVE プレジデンツ リザーブは、18年熟成のシングルモルトと8年熟成のグレーンウイスキーをブレンドしたシェリーカスクフィニッシュの銘柄です。
フローラルで甘い香りにスパイス感の香味が融合し、クリーミーでフルーティーな味わいがあります。
NO.6のハイドは日本でも購入できるため、NO.3とともに日本で発売されている銘柄から飲み進めてみましょう。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.7 PRESIDENT’S CASK プレジデンツ カスクは、NO.7 の特別なヴィンテージ物のオロロソシェリーカスクを調達し、カスクフィニッシュしたシングルモルトです。
ピーチ、オレンジ、レモンといった瑞々しい果実の香りや風味が感じられるフルーティーさがあります。
こちらのNO.7も日本では未発売となっています。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.8 HERITAGE CASK ヘリテージ カスクは、スペシャルリザーブとしてバーボン樽で熟成されたグレーンウイスキーとシェリー樽で熟成されたシングルモルトをブレンドし、フィニッシュにアイリッシュスタウト樽を使用しています。
バニラとコーヒーの香りが感じられ、麦芽とビスケットのような風味があり、クリーミーなフィニッシュとなっています。
NO.8は日本でも流通しているハイドとなっているので、気になる方は購入を検討しましょう。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE NO.9 IBERIAN CASK イベリアン カスクは、バーボン樽で熟成されたシングルモルトをトゥニーポートオーク樽でカスクフィニッシュした銘柄であり、こちらも日本では未発売です。
ブドウやベリー系の果実の香りがあり、青リンゴとヘザーナッツの風味が感じられるのが特徴です。
画像引用:https://hydeirishwhiskey.jp/hyde-whiskey/
HYDE CASK STRENGTH ハイド カスク ストレングスは、ナンバーのつかないハイドのカスクストレングスとなります。
ファーストフィルのバーボン樽で8年以上熟成されたグレーンウイスキーであり、日本ではまだ発売されていません。
甘いカラメルの香りに、芳香なスパイスを感じられる銘柄です。
ハイドのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハイドはナンバーによってそれぞれ味わいが異なりますが、それぞれの違いをはっきりと認識して楽しめるのがストレートです。
少量の加水で香りが変化する場合もあるので、アルコール度数を下げたい場合も含めてさまざまな飲み方を試してみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
シェリー樽熟成で甘く華やかな味わいが特徴的なハイドは、ロックで飲むことでより香りが花開きます。
氷が溶けることで味わいの変化を楽しめるので、ストレート以外ならロックで楽しむのもおすすめです。
ロックの美味しい飲み方と作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのロックのおすすめの飲み方は? おいしく飲むための作り方もご紹介
ハイドは、現在NO.9までリリースされている高級アイリッシュウイスキーです。
異なるウイスキー樽でアイリッシュウイスキーを熟成させた完成度の高い銘柄が揃っているので、アイリッシュウイスキー愛好家におすすめです。
日本で購入できるハイドは、NO.3、NO.6、NO.8の3種類となっているので、入手しやすい3種類の中から最初に飲むウイスキーを選んでみましょう。