ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
インペリアルは、ダルユーイン蒸留所の第2工場であったインペリアル蒸留所で造られていたシングルモルトです。
皇帝や王室などの意味を持つインペリアルはその名のとおり、ヴィクトリア女王の在位60周年のダイヤモンドジュビリーに設立されたため、記念に名付けられました。
インペリアルの香りや味わいはスペイサイドらしいフルーティーでフローラルでありながら、複雑な味わいを持っていることから、完成度が高い希少性の高いウイスキーとして愛好家から人気を集めています。
この記事では、インペリアルの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
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インペリアルはスコットランドのスペイサイドにかつてあったインペリアル蒸留所で造られていたシングルモルトです。
ダルユーイン蒸留所の第2工場として設立された蒸留所でしたが、ウイスキー業界が不況を迎えた際に閉鎖されたため、当時作られたウイスキーは希少なものとなっています。
フルーティでフローラル、優しくまろやかな飲み口にリッチな味わいが楽しめる完成度の高いウイスキーであるため、2010年代まで多くの愛好家が復活を期待しました。
インペリアルの歴史と製造方法について解説します。
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インペリアル蒸留所が設立されたのはヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリーの1897年であり、トーマス・マッケンジーによって壮大なスケールで造られました。
製麦工場にはインペリアルにちなんで鋳鉄製の王冠を頂点に設置し、ダルユーイン蒸留所の第2工場として稼働していくこととなります。
トーマス・マッケンジーは、ほかにダルユーイン、タリスカーの2つの蒸留所の設立に携わりましたが、今日に残っているのはこの2つの蒸留所であり、インペリアルが生き残ることはできませんでした。
ウイスキー業界の不況の影響で1899年に閉鎖し、その後も何度も閉鎖と再開を繰り返した蒸留所になります。
所有者を何度も変え、好景気の度に復活を繰り返してきた背景から2005年にぺルノリカール社に渡ったことで、改めて復活が期待されていました。
そして、2010年代ウイスキー業界が大きく盛り上がった時代であり、インペリアルの復活を多くの愛好家が望みましたが、2013年に蒸留所そのものが解体されます。
現在は、新しくダルメニャック蒸留所が設立されていますが、現在でもインペリアルの完全な閉鎖を惜しむ声が多いです。
ダルユーインの種類と味わい、おすすめの飲み方についてはこちらの記事をチェックしてください。
蒸留所が閉鎖した影響から、インペリアルを飲みたい場合は基本的にはボトラーズを頼るしかありません。
ボトラーズでは、かつてのインペリアルの原酒を保管しており、それをボトル詰めして販売しています。
原酒の仕込み水は、バリントム・バーンを使用しており、バーボン樽で熟成をしていました。
また、ボトラーズでは長期熟成のインペリアルが販売されているので、より完成度が高く、長期熟成によるインペリアルの魅力が詰まったボトルとなっています。
インペリアル蒸留所の詳細について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
インペリアル蒸留所 - Imperial DISTILLERY
インペリアルの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://e-singlemalt.co.jp/?pid=131247740
こちらのインペリアルは、ボトラーズの中でも知名度の高いゴードン&マクファイル社が販売するインペリアルであり、日本にも一定数の流通があり、オフィシャルボトルと勘違いされることもあるほどです。
シェリー樽で独自に熟成させたインペリアルは、シェリーの香りとバニラのアロマが溶けあう心地よい香味が感じられます。
オレンジの風味のなかにスパイシーな味わいが感じられ、それがフィニッシュとして長く続きます。
インペリアルを飲む際にどのボトラーズが良いのか分からない場合は、最初にゴードン&マクファイル社製のインペリアルを探してみましょう。
ボトラーズのゴードン&マクファイル社についてはこちらのページに詳細をまとめています。
Gordon & MacPhail – ゴードン・アンド・マクファイル
画像引用:https://www.saketry.com/112662.html
ザ シングルモルツ オブ スコットランドは、原酒の選定に自信を持ち、蒸留所の個性を際立たせるボトリングを行うボトラーズであり、インペリアルが持つ個性をそのまま味わいやすいボトルです。
さらに、シングルカスクでボトリングを行っていることから、1996年の25年熟成を他の原酒とヴァッティングすることなく味わえる希少な商品となっています。
バニラのケーキのような甘い香りがあり、茶葉と桃のような優しい味わいが口のなかに広がります。
できる限り、オフィシャルボトルのようなインペリアルを探したい方には、こちらの銘柄が向いているといえるでしょう。
画像引用:https://www.yamaichi-mac.com/shopdetail/000000015361/
エリクサーディスティラーズでは、日本向けにウイスキートレイルシリーズとしてさまざまなスコッチウイスキーのシングルモルトをボトリングしており、そのひとつとしてインペリアルも販売されています。
アプリコットやバニラカスタードのような香りとフルーツとオーク感のある味わいが楽しめます
オフィシャルボトルが入手できないとしてもボトラーズを複数飲むことでインペリアルの特徴が分かりやすくなるかもしれません。
インペリアルのおすすめの飲み方は、その希少性の高さと長期熟成銘柄しかないことからストレートで飲むことが基本といって良いでしょう。
なにも加えずゆっくりとインペリアルを味わうことで、インペリアルが持つ本来の味わいを堪能できます。
舌を麻痺させて味が分からなくならないように水や炭酸水などのチェイサーの用意を忘れないようにしましょう。
非常に希少なウイスキーであり、原酒は今後も失われていくので、飲める機会があればゆっくりとよく味わって飲むことをおすすめします。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
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インペリアルは、閉鎖された上に解体され、その土地の上にはすでにダルメニャック蒸留所があるので、今後復活することがあっても別の地に建てられた同名の蒸留所です。
元祖インペリアルの原酒は、時間が経つほど失われていき、増えることはないので希少性を増し、今後も飲むことが難しくなっていきます。
ダルユーインやタリスカーから興味を持った方や、味わいを知って飲んでみたいと思った方は、できる限り早く入手することをおすすめします。