アイラウイスキーで高級なおすすめの銘柄と安く購入する方法について

多くのウイスキー愛好家が絶賛するアイラウイスキーはスモーキーな香りが特徴ですが、身近で購入できるウイスキーと比較すると値が張るので高級であると感じる方もいることでしょう。

アイラウイスキーは5,000円で販売されている銘柄も多いですが、こちらの価格で高いかどうかは人によって異なり、他のスコッチウイスキーと比較しても特別高い水準にあるというわけではありません。

また、価格が高くなりやすいアイラウイスキーには特徴がありますので、自分に合った銘柄を探すなら高級アイラウイスキーの特徴を抑えておくことが重要です。

この記事では高級アイラウイスキーの特徴と具体的な銘柄を紹介し、アイラウイスキーを安く購入する方法についても解説します。

アイラウイスキーは高級？

アイラウイスキーはスコットランドのアイラ島で製造されるウイスキーのことであり、スモーキーで潮気のある味わいが特徴のウイスキーです。

個性的でクセになる味わいは多くのウイスキーファンを魅了しており、愛好家からはアイラウイスキーのよさが分かるようになって初めてウイスキー通を名乗れるという意見もあります。

スコットランドだけでなく世界中の人々から愛されるアイラウイスキーは、スタンダードとなるシングルモルトでは5,000円程度で購入できる銘柄が多数あります。

コンビニやスーパーなどで販売されている1,000円程度で購入できるブレンデッドウイスキーと比較すれば高級といえるかもしれません。

しかし、同じスコッチのシングルモルトと比較すれば特別に高い水準ではなく、ボトル1本で数十万円や数百万円の価値になるウイスキーの相場においては高級とは言い難いです。

よって、アイラウイスキーそのものが高級とはいえませんが、高い価値を持ちやすいアイラウイスキーには特徴があります。

高級アイラウイスキーの特徴

高級であるアイラウイスキーは以下のような特徴があります。

それぞれ詳しく解説します。

シングルモルトである

アイラウイスキーにはシングルモルトとブレンデッドの2種類がありますが、一般的にはブレンデットのほうが安くなる傾向にあります。

アイラウイスキーの原酒が使用されているブレンデッドウイスキーには、世界的に有名でジョニ黒と親しまれている「ジョニーウォーカー ブラックラベル」があります。
ジョニーウォーカーとは？種類や味わい、おすすめの飲み方

比較的安価で購入できるブレンデッドウイスキーであり、アイラウイスキーのカリラがブレンドされています。

また、数万円～数十万円以上の価値を持つ高級といわれるアイラウイスキーは共通してシングルモルトです。

熟成年数が長い

熟成年数が長いほどウイスキーは高級になるのは、アイラウイスキーも例外ではありません。

ただし、アイラウイスキーの特徴であるスモーキーさは熟成期間が長いほど弱まる傾向にあるため、アイラウイスキーの特徴を存分に味わいたい方には向かない可能性があります。

それでも長期熟成のアイラウイスキーが高級なのは、希少価値が高いことも理由ではありますが、熟成期間の短いウイスキーにはない深みのある複雑な味わいが評価されているからです。

長期熟成された年代物のウイスキーの価値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

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アイラウイスキーで高級な銘柄

具体的にアイラウイスキーで高級な銘柄を紹介します。

ラフロイグ 40年

アイラウイスキーの中でも最も知名度が高いシングルモルトであり、その長期熟成ウイスキーである「ラフロイグ 40年」はアイラウイスキーの中でも代表的な高級銘柄といえるでしょう。

1960年3月14日に蒸留した原酒を2001年5月29日に瓶詰めし、2002年9月に2,400本のみ限定商品として販売されました。

味わいはラフロイグとは思わないほどまろやかであったといわれており、ラフロイグ特有の薬品を思わせるようなスモーキーな香りは消え去っているようです。

限定生産品であるため現在は入手困難な銘柄となっています。

ラフロイグについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アイラウイスキーのラフロイグとは？ 種類や風味の特徴を解説！

ボウモア 25年

アイラウイスキーの中ではラフロイグに次いで知名度の高いボウモアの長期熟成ボトルには「ボウモア 25年」があります。

ラフロイグのような限定生産品でありませんが、日本での希望小売価格は54,000円【※1】となっています。

プレミア価格で取引されているコレクションや投資目的で保有する高級ウイスキーではなく、実際に飲むことも考えられる高級アイラウイスキーといえるでしょう。

長期熟成によって抑えられたスモーキーな香りの中にはフローラルな要素も感じられ、甘さとほろ苦さのバランスが良い完成度の高いウイスキーに仕上がっています。

ボウモアについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ボウモアは潮風感じる島のウイスキー！種類とおいしい飲み方は？

【※1】参考：サントリー 商品情報 ボウモア 25年

オクトモア

アイラ島の蒸留所の1つであるブルックラディ蒸留所で製造されているシングルモルトは3種類ありますが、その中でもアイラウイスキー特有のスモーキーな香りが非常に強い銘柄がオクトモアになります。

2020年にはレミー・コアントロー・ジャパンからオクトモアの新エディションが数量限定で販売されており、1本あたり数万円程度の希望小売価格となりました。

スモーキーな香りというアイラらしさを前面に出したこちらの銘柄は、アイラウイスキー好きなら一度は飲みたい高級銘柄といえるでしょう。

シングルモルトのアイラウイスキーを安く購入する方法

アイラウイスキーの特徴であるスモーキーさはウイスキー好きであれば一度は味わいたいところですが、好き嫌いが分かれやすい銘柄に対していきなり5,000円以上かけるのは気が引ける方もいることでしょう。

ブレンデッドウイスキーであれば安い銘柄も存在しますが、銘柄によってはあまりアイラらしさを感じられないこともあるので、できればシングルモルトで安い銘柄を購入したいところです。

その場合はラフロイグやボウモアのように蒸留所から販売されているオフィシャルボトルではなく、ボトラーズ（独立瓶詰業者）が販売するボトラーズウイスキーがおすすめになります。

ボトラーズは有名な蒸留所で製造された原酒の一部を買い取り、独自でボトル詰めをしてオリジナルのウイスキーを販売しています。

中にはオフィシャルボトルにブランド価値がないため、ボトラーズにボトル詰めと販売を委託する知名度が低い蒸留所も存在します。

アイラウイスキーには蒸留所の知名度は低くても、アイラらしさが感じられる安いシングルモルトのボトラーズウイスキーが存在するため、このような商品であればアイラモルトを安く購入可能です。

具体的には、フィンラガンや、アイラストームなどがボトラーズのアイラモルトになります。

ボトラーズウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてください。

ボトラーズウイスキーとは？ 3つの特徴と7つのブランドを紹介

まとめ

アイラウイスキーに限らず高級で価格の高いウイスキーは、熟成年数の長さに加えて知名度が関係しています。

また、アイラウイスキー自体はスコッチウイスキーの中で特別に高級というわけではありませんが、アイラの特徴を持つウイスキーを安く購入したい場合はボトラーズウイスキーやブレンデッドウイスキーを購入する選択肢があげられます。

アイラウイスキーの価値を知り、自分に合ったウイスキーを見つけていきましょう。