ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
アイラストームは、スコットランドのジェームス・アンド・サンズ・カンパニーが販売するシングルモルトウイスキーです。
その名のとおり、アイラ島の蒸留所で作られた原酒を使用していますが、蒸留所の名前は公開されていません。
潮風を感じる磯の香りが特徴的であり、穏やかなスモークが感じられ、バニラや大麦由来の甘味の味わいです。
この記事では、アイラストームの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
アイラストームは、スコットランドのジェームス・アンド・サンズ・カンパニーが販売しており、蒸留所を伏せる形で販売されるアイラモルトです。
ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーの傘下にあるジェームス・アンド・サンズ・カンパニーですが、親会社はフィンラガンや、アイリークなどの同様のコンセプトでシングルモルトを販売していることで有名です。
アイラウイスキーのなかでも海に面した場所で蒸溜されることで生じる、潮風を感じる磯の香味が強調された銘柄となっています。
アイラストームの取り巻く環境と中身と正体について紹介します。
アイラストームと同じ特徴を持つアイラウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
スコッチ・シングルモルトでおすすめのアイラモルトの特徴と種類について
ジェームス・アンド・サンズ・カンパニーは、2005年にヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーの子会社として設立されています。
ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーも同様に蒸留所を不詳としたアイラウイスキーのシングルモルトを販売しており、代表的な銘柄にはフィンラガン、アイリークがあります。
アイラストームは、子会社であるジェームス・アンド・サンズ・カンパニーが製造していますが、同じ系列の会社から販売されている同様のコンセプトのシングルモルトという位置づけです。
この企業の系列で販売されるアイラモルトは共通して低価格戦略にも力を入れており、各蒸留所のオフィシャルボトルよりも安い価格でシングルモルトのアイラウイスキーを楽しむことができます。
蒸留所と熟成年数は不詳ですが、アイラストームは間違いなくアイラ島の蒸留所の原酒を使用したシングルモルトとなっているので、価格が安くても一定の品質を期待可能です。
フィンラガンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アイラストームは蒸留所も不詳、製法も公開されていないので、謎に包まれています。
アイラウイスキーの蒸留所は2005年時点でも一桁しかないため、絞り込みはある程度できている状態です。
また、熟成樽の情報が公開されており、ホグスヘッド樽で熟成されています。
ホグスヘッド樽は、容量の目安は250リットルほどのサイズの樽であり、ウイスキーを詰めたときのカスクの重さが豚一頭の頭の重さと一致することからこの名が付けられました。
そのほかには情報がないため、実際に飲んで蒸留所を特定することになりますが、アイラストームは同系列の銘柄であるフィンラガンやアイリークと比較して有力といわれている蒸留所が出ていません。
カリラ、ボウモア、ラフロイグなどの説がありますが、公式からの発表がない以上、ご自身で確かめて納得する以外に方法はないでしょう。
アイラウイスキーの蒸留所について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アイラストームの種類は、現状で販売されているのはスタンダードボトルの1種類のみとなっています。
味わいについて詳しく解説します。
画像引用:https://whisky-shiru.com/islay-storm
アイラストームのスタンダードボトルであり、アイラ島の嵐の名のとおり、ラベルデザインもふさわしいものとなっています。
海風のような潮の香りが特徴的であり、キツイとは感じにくい穏やかなスモークが感じられます。
バニラやシロップのような甘さと、原料であるモルト由来の甘味もありますが、果物のようなフルーティーさはほとんどありませんが、飲み方によっては青りんごのような風味が感じられるかもしれません。
潮の風味と黒コショウのようなスパイシーさが口に残りますが、重さはなく、軽やかなフィニッシュとなっています。
ウイスキーを飲みなれている方はもちろん、ウイスキー初心者も飲み方を考えれば飲みやすいため、価格もリーズナブルであることから、アイラモルトへの入門酒になりやすいです。
アイラストームのおすすめの飲み方は以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アイラストームは、熟成年数の若い原酒が使用されていることから、アルコールの刺激が強いため、ハイボールにして飲むのがおすすめです。
塩気とスモークがあり、スパイシーな味わいはハイボールと相性が良く、アルコールの刺激を和らげながら爽快感のある味わいになりやすいため、合わせる料理によっては食中酒にもなるでしょう。
ウイスキー初心者の方でアイラストームを試したい方にも向いている飲み方です。
シングルモルトをハイボールにするともったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
シングルモルトをハイボールで飲むのはもったいない? その理由とは
熟成年数は若いですが、アイラストームは加水すると本来の味わいが少し崩れてしまうので、銘柄の正体を当てる楽しみ方をしたい方はストレートで飲むのが良いでしょう。
アルコールの刺激が強いため、水や炭酸水などのチェイサーを用意して飲むことをおすすめします。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
アイラストームについて解説しましたが、リーズナブルな価格でアイラウイスキーを楽しめることからウイスキー通だけでなく、ウイスキー初心者の入門酒としてもおすすめです。
低価格でアイラモルトを味わいたい方は、アイラストームから入り、正体や中身の候補として挙がっている、カリラやボウモアを飲んでみると良いでしょう。
アイラウイスキー好きのウイスキー通の方でまだ飲んだことがない方は、ご自身の納得いく答えを見つけるためアイラストームを飲んでみることをおすすめします。