ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
I.W.ハーパーは、5つの金メダルが描かれたゴールドメダルや、バーボンとしては珍しい10年以上の熟成銘柄を取り扱っているのが特徴の銘柄の幅が広いウイスキーです。
リーズナブルな価格で購入できることからカジュアルな層からも人気がありますが、種類によってはバーボンらしく完成度の高い銘柄もあるので、ウイスキー愛好家からも親しまれています。
バーボンで長い年数の熟成ができる秘密には、原料におけるトウモロコシの含有率が他の銘柄と比較しても高いことにあり、すっきりとした飲み口が特徴です。
この記事では、I.W.ハーパーの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
I.W.ハーパーはアメリカのケンタッキー州で製造されるバーボンウイスキーであり、1877年に生まれました。
I.W.はドイツからアメリカに移住したアイザック・ウォルフの頭文字を取っており、ハーパーは諸説ありますが、アイザックに縁のある人物の名前から取られたという説が有力です。
バーボンウイスキーは原料におけるとうもろこしの含有率が高いウイスキーとして知られていますが、含有率は86%となっており、とうもろこしの比率が高いことからすっきりした味わいになります。
I.W.ハーパーの歴史と製造方法について紹介します。
アイザック・ウォルフ・バーンハイムは、子供のころからドイツの商社で働き、アメリカに渡りバーボンの卸売業者として独立した人物です。
バーンハイム商会を立ち上げたアイザックは、I.W.ハーパーの原型となる商品を開発しました。
世界中で開催されていた博覧会にI.W.ハーパーを出品し、5枚の金メダルを授与されたことが、現在の主要な銘柄であるゴールドメダルの由来となっています。
禁酒法の影響でI.W.ハーパーは薬用ウイスキーとして販売されましたが、禁酒法解禁後の5年間の間にI.W.ハーパーが出回ることはほとんどありませんでした。
なぜなら、I.W.ハーパーは5年熟成を守っており、禁酒法解禁後もそれを破ることなく熟成を進めたからです。
このエピソードから、伝統的な製造方法を守り続けていることと、ウイスキーのクオリティに一切妥協しない姿勢がうかがえます。
I.W.ハーパーの最大の特徴は、とうもろこし86%で、大麦、ライ麦の比率はどちらも10%以下となっています。
とうもろこしの原料比率が大きいバーボンウイスキーは、なめらかな口あたりにスッキリとした飲み口というウイスキー初心者にも親しまれやすい味わいになります。
ウイスキーの熟成に使用されるのはレンガ造りの貯蔵庫であり、この貯蔵庫は年間の気温の変化を一定にする効果が期待可能です。
熟成環境が整えられており、とうもろこしの比率が大きいことからクセが強い味わいになりにくいため、I.W.ハーパーは5年以上の熟成に加えて10年以上の長期にわたる熟成を実現しています。
ウイスキー初心者であればスタンダードボトルが飲みやすく親しまれ、ウイスキー愛好家に向けて長期熟成銘柄も販売できるため、すべてのウイスキー好きを網羅できる理由が原料の比率にあるのです。
I.W.ハーパーの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
その名の通りラベルに描かれた5つの金メダルが特徴のゴールドメダルは、I.W.ハーパーのスタンダードボトルになります。
あっさりとした甘くなめらかな口あたりにすっきりした飲み口が特徴であることから、誰でも飲みやすいウイスキーです。
ウイスキー初心者の方はI.W.ハーパーのゴールドメダルからウイスキーを飲み始めるのもおすすめになります。
画像引用:Amazon.co.jp
5年熟成が基本のI.W.ハーパーを倍以上熟成させたバーボンとしては長期熟成になる12年物です。
バーボンの長期熟成はクセが強くなりやすいことで知られていますが、I.W.ハーパーは甘みのある味わいと深みのあるコクがバランスよく完成度が高い銘柄になります。
ボトルデザインもスタンダードとまったく異なりますが、このようなボトルをデキャンタボトルと呼び、おしゃれなデザインであることから高級感が感じられます。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/osazou/090068.html#
ウイスキーにおける15年という熟成期間はスコッチなどでは中期熟成銘柄として見られることが多いですが、バーボンにおいては長期熟成かつ高級銘柄の位置づけになります。
12年物と比較して濃い色をした液体になりましたが、味わいも濃厚になり、フルーティーな甘みが充実したリッチなボトルです。
I.W.ハーパーのなかで高級な銘柄を飲みたいと考えるなら、こちらの15年物がおすすめになります。
画像引用:https://jwhisky.com/i-w-harper-101-101-proof-japan-only
日本限定で販売されたI.W.ハーパーがこちらの101であり、101はプルーフ表記のアルコールであり、度数で表記すると50.5%と少し高いアルコールを持ちます。
日本市場向けに販売された101ですが、非常にバーボンらしい味わいであり、スパイシーでパワフルであることから、スタンダードとは打って変わった銘柄となっています。
現在では終売となりましたが、I.W.ハーパーのバーボンらしいバーボンが見られる銘柄といえるでしょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/brandox/1000038276148/
1789年に初めてアメリカ大統領が就任してから200周年を記念して、1989年に販売されたボトルがプレシデントリザーブになります。
現在では販売が終了している記念ボトルですが、15年物を超えるI.W.ハーパーの最高級銘柄を挙げるならこちらの銘柄です。
オークションでも高額で取引されることが多く飲める機会は少ないですが、立ち寄ったバーなどで取り扱いがあった場合などでボトルを購入するよりも気軽に飲める可能性があります。
最後に、I.W.ハーパーのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
I.W.ハーパーはすっきりした味わいであることから、爽快感のあるハイボールとの相性が抜群です。
ウイスキー1:炭酸水4で割ったハイボールに、レモンを入れてもよいでしょう。
他にもオレンジやクランベリーなどのジュースを加えるアレンジもできるので、飲み方の自由度が高いウイスキーです。
ウイスキー初心者の方はスタンダードボトルをハイボールで楽しみ、ウイスキー愛好家の方は12年物や15年物などのエイジボトルをストレートで飲む楽しみ方ができます。
ゴールドラッシュは、バーボンを使ったカクテルのなかでも人気の高いカクテルになります。
材料と作り方について下記にまとめました。
材料
作り方
酸味と甘味のバランスがよく、I.W.ハーパーもレモンと相性がいいウイスキーであるため、ゴールドラッシュを作るのならおすすめです。
ウイスキーとレモンの組み合わせについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーとレモンの組み合わせは? ハイボールを中心にレシピを紹介
I.W.ハーパーは、とうもろこしの比率を大きくしたことから、すっきりとした味わいで飲みやすく、長期熟成させてもクセが強くなりにくいので、多くの人が満足できる銘柄です。
ウイスキー初心者の方はスタンダードボトルのゴールドメダル、ある程度飲みなれていてI.W.ハーパーを初めて飲む方は12年物を選ぶのがよいでしょう。
ストレートやロックだけでなく、ハイボールやジュース割り、カクテルなど飲み方が自由であるため、1本のボトルでさまざまな飲み方を試すのもおすすめです。