ジャパニーズウイスキー 富士の種類と味わい、おすすめの飲み方

ジャパニーズウイスキー 富士は、キリンディスティラリーが製造・販売するシングルグレーン・シングルブレンデッド・シングルモルトの3種類を展開するジャパニーズウイスキーです。

日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの基準にも合致した銘柄であり、現在のキリンを代表するブランドとなっています。

ウイスキーの種類ごとに異なる味わいを堪能できることが特徴であり、3種類のラインナップを揃えて飲み比べしたい銘柄です。

この記事では、ジャパニーズウイスキー 富士の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

ジャパニーズウイスキー 富士とは

ジャパニーズウイスキー 富士は、キリンディスティラリーが製造・販売する3種類のタイプのジャパニーズウイスキーであり、同社が販売している富士山麓とは異なるブランドです。

キリンは富士御殿場蒸溜所を所有してウイスキーを製造していることから、ジャパニーズウイスキー富士を含めて銘柄名も富士山に関連する銘柄が多くなっています。

富士山は日本を象徴する最高の標高を持つ山であるため、日本人にとって馴染み深いことはもちろん、海外の愛好家にとっても興味を惹かれる名前といえます。

ジャパニーズウイスキー 富士の概要と製造方法を見ていきましょう。

ジャパニーズウイスキー 富士の概要

ジャパニーズウイスキー 富士は、2020年にキリンディスティラリーがシングルグレーンウイスキーとして販売した銘柄です。

2022年には富士御殿場蒸留所の原酒のみを使用しているという意味でシングルブレンデッド、2023年にはシングルモルトの販売が開始されました。

シングルグレーン、シングルブレンデッド、シングルモルトの3種が販売されたことにより、ジャパニーズウイスキーの基本となる種類がすべて販売されたことでラインナップが完成しました。

キリンディスティラリーは以前に富士山麓と呼ばれるブレンデッドウイスキーを販売していましたが、ジャパニーズウイスキー 富士とは別のブランドです。

大きな違いとしては、富士山麓には富士御殿場蒸留所の原酒だけでなく、海外蒸溜所の原酒が入っているため、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの基準に合致しないことが挙げられます。

ジャパニーズウイスキー 富士は、ジャパニーズウイスキーの基準を満たすキリンの新しいブランドとして、2020年以降に販売された銘柄です。

富士山麓についてはこちらの記事で紹介しています。

富士山麓の種類と味わい、おすすめの飲み方

ジャパニーズウイスキー 富士の製造方法

ジャパニーズウイスキー 富士は、富士御殿場蒸留所で製造された原酒のみを使用しています。

使用する原酒はウイスキーの種類の通りであり、グレーン原酒、モルト原酒をブレンドしてボトリングしています。

シングルグレーンでは、グレーン原酒に3種類の蒸溜器を使用して作り分けることでグレーンウイスキーとは思えないほど、味わいに複雑さと深みを出しました。

もちろん、シングルグレーンだけでなく、シングルブレンデッド、シングルモルトも同様に深みのある味わいになるようにボトル詰めされています

日本で製造・販売される多くのブレンデッドウイスキーは、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの基準に合致しておらず、最大の理由は海外の原酒を使用していることが挙げられます。

ジャパニーズウイスキー 富士はブレンデッドウイスキーを含めて、国内の原酒を使用していることからジャパニーズウイスキーの基準に合致している商品です。

ジャパニーズウイスキーの定義についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

「ジャパニーズウイスキー」の定義とは？

ジャパニーズウイスキー 富士の種類と味わい

ジャパニーズウイスキー 富士の種類と味わいを紹介します。

キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士

画像引用：https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=7472

キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士は、シングルグレーンの富士であり、最初に販売されたラインナップです。

華やかな香りが特徴であり、草のようなニュアンスとオークの香味が感じられます。

味わいは複層的であり、グレーンらしい口あたりの軽さでありながら、濃厚な甘みがあります。

飲みやすい味わいのウイスキーを求めている方や、シングルグレーンのウイスキーを飲んだことがなく興味がある方におすすめです。

キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

画像引用：https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=7471

キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士は、一つの蒸溜所で製造されたモルト原酒とグレーン原酒のみを使用したブレンデッドを指し、新たな呼称として正式に認められた銘柄です。

柑橘系の果実のようなフルーティーさがあり、調和のとれた香りとなっています。

ケーキやハチミツを思わせる甘い味わいに、シルキーでなめらかな口あたりが魅力です。

富士御殿場蒸溜所が提示した、シングルブレンデッドと呼ばれる新しい概念のウイスキーに挑戦したい方は、こちらの銘柄を選びましょう。

キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

画像引用：https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=7279

キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士は、富士御殿場蒸溜所のモルト原酒のみを使用した、シングルモルトウイスキーです。

りんごやパイナップルを思わせるような果実味が溢れる甘い香りが特徴になります。

味わいもフルーティーで芳醇という印象が強いですが、他にも複層的な香味が感じられることが魅力です。

ウイスキー愛好家にとってお馴染みのシングルモルトウイスキーであるため、シングルモルト好きに最適な銘柄です。

ジャパニーズウイスキー 富士のおすすめの飲み方

ジャパニーズウイスキー富士のおすすめの飲み方を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ジャパニーズウイスキー 富士は、どのラインナップも飲みやすいことから、ストレートで味わうことをおすすめします。

富士をストレートで飲むのに適しているのはワイングラスであり、香りの広がり方が魅力的になります。

ストレートで味わう場合は、グラスを含めて選ぶと満足しやすいといえるでしょう。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは？おすすめの銘柄4選

ハイボール

ジャパニーズウイスキー 富士は、甘くて飲みやすい味わいであることから、炭酸との相性も良いためハイボールにするのもおすすめです。

キリンではハイボールに適した低価格で購入できるブレンデッドを販売していますが、これらの銘柄と比較してワンランク上の魅力的なハイボールが味わえます。

ただし、価格が高いことからコスパは悪くなるため、コスパを両立して美味しいハイボールを味わいたい場合はこちらの記事をチェックしてください。

ハイボールにおすすめの安いウイスキーは？ コスパのいい飲み方も解説

まとめ

ジャパニーズウイスキー 富士は、新しくキリンを代表するブランドとして販売された銘柄であり、ノンエイジでありながらクオリティの高いボトルです。

ジャパニーズウイスキーの基準にも合致しており、高騰しているボトルも多い海外の原酒を含まない純粋なジャパニーズウイスキーを楽しみたい方におすすめです。

ラインナップは3種類あるため、一番気になった種類のウイスキーから挑戦してみることをおすすめします。