山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
カバラン ソリストは、台湾ウイスキーのカバラン(KAVALAN)の中でも最高峰の銘柄を取り扱うシリーズです。
カスクストレングスの銘柄を取り扱っており、ウイスキー愛好家やマニア向けにリリースされたボトルが多くなっています。
数多くのウイスキー品評会で受賞した実績から評価が高く、カバランの中でも完成度の高い銘柄を選ぶならソリストシリーズから選びましょう。
この記事では、カバラン ソリストの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
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カバラン ソリストとは、台湾の金車グループが所有するカバラン蒸溜所が製造・販売するウイスキーカバランの中のシリーズのひとつです。
世界五大ウイスキーに属さない新興のウイスキーでありながら、多くのウイスキー品評会で賞を受賞してきた確かな実績を持つ銘柄です。
カバランにはソリスト以外に、スタンダードなクラシック、廉価版とも言えるディスティラリー セレクト No. 1があり、初めて飲むなら購入しやすいカバランから飲むのも選択肢のひとつです。
今回はカバランをすでに飲んだことがある方や、カバランを飲んでなくても評価が高いソリストシリーズに興味がある方に向けて概要と製造方法を紹介します。
カバランの基本的な銘柄について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
カバラン蒸溜所は2005年に設立されており、2008年に初めて「カバラン クラシック」がリリースされています。
ソリストシリーズは、カバラン クラシックなどのコアシリーズとは差別化したより高級で本格的なウイスキーとして販売が開始されました。
現在では多くのウイスキー品評会で評価されるカバランですが、ソリストシリーズがなければ現在の地位はなかったかもしれません。
なぜなら「San Francisco World Spirits Competition」(SWSC)で金賞を受賞した銘柄のほとんどがソリストシリーズであったからです。
価格は非常に高く日本では数万円の価格で取引されている高級ウイスキーですが、台湾を知名度のあるウイスキーの生産地へと押し上げたポテンシャルの高さを感じることができます。
カバラン ソリストは、台湾の40度近い温暖な気候の中でほかの高級ウイスキーと比較すると短い熟成期間を経て製造されます。
短い熟成年数で質が高く、熟成感のある銘柄が製造できる理由は、温暖な気候でウイスキーを熟成させると熟成を早める効果が期待できるからです。
この事実が評価されてこなかった理由はウイスキーはスコットランドのような冷涼な気候で製造するという固定観念があったという理由もありますが、天使の分け前と呼ばれる樽の中で蒸発するウイスキーの量が増えるデメリットも考慮した上のことと考えられます。
固定観念を覆したカバランは短い熟成年数で、世界最高級の樽を厳選し、カスクストレングスでボトリングする、台湾の地で製造されるウイスキーの中でも最適解を取ったソリストシリーズを製造しています。
ウイスキーのカスクストレングスについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーのカスクストレングスとは? おすすめ銘柄・飲み方も紹介!
カバランのソリストシリーズの種類と味わいを紹介します。
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カバラン ソリスト ヴィーニョバリック カスクストレングスは、世界最高級のワイン樽を厳選して熟成させたウイスキーコンクールにおける受賞歴も豊富なソリストシリーズを代表する銘柄です。
メロンとキャラメルの香りがあり、ベリー系の果実のようなワインの風味とブラックチョコレートとアーモンドをはじめとする豊かで複雑な風味が楽しめます。
なめらかで飲みやすい口あたりであるため、ストレートで味わいたい銘柄となっています。
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カバラン ソリスト オロロソシェリーカスク カスクストレングスは、長年熟成に使用したスペイン産のオロロソシェリー樽を使用したウイスキーの王道的なカスクを使用するソリストシリーズです。
ドライフルーツのような熟した果実の香りとナッティさが特徴であり、濃厚な甘みの中に香辛料のスパイス感があり、上品な印象を与えてくれます。
数あるカスクの中でも王道的なシェリー樽熟成のウイスキーが好きな方は、こちらの銘柄を選んでみましょう。
シェリー樽についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
シェリーカスクの特徴とは? 種類と歴史とおすすめ銘柄を5つ紹介
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カバラン ソリスト バーボンカスク カスクストレングスは、カバラン蒸溜所のチーフブレンダーが厳選するアメリカ産のアメリカンオーク樽で熟成させた銘柄です。
バーボンらしいバニラの香りとトロピカルフルーツのフルーティーさがあり、味わいのバランスが良くまろかやかでありながら、シルクのようになめらかな口あたりに仕上がっています。
海鮮料理の食中酒におすすめの味わいとなっており、食事を彩るのにも魅力的なウイスキーとなっています。
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カバランソリスト フィノシェリー カスク カスクストレングスは、最高級のフィノシェリー樽を使用して台湾の温暖な気候で熟成させた銘柄です。
カバランの特徴であるトロピカルフルーツとシェリー樽由来の風味がマッチしており、複雑でありながらかみ合いのある味わいとなっています。
オロロソシェリーカスクとは別のシェリー樽で熟成させたカバランに興味を持ったならおすすめの銘柄となっています。
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カバラン ソリスト ブランデーカスク カスクストレングスは、最高級のフランス産のブランデー樽を使用したフルーティーなソリストシリーズです。
桃、パッションフルーツ、イチゴなどさまざまな果実の風味が感じられ、余韻はライチのような香味が長く続きます。
フルーティーで甘いウイスキーが好きな方に向いている銘柄となっています。
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カバラン ソリスト ポートカスク カスクストレングスは、ポルトガル産のポートワイン樽を使用して熟成させたボトルです。
柑橘系の果実とナッツのようなニュアンスがあり、チョコレートのような濃厚な甘みが口の中で溶けていく様子が味わえます。
まるでデザートのように味わえる甘い高級ウイスキーです。
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カバラン ソリスト アモンティリャードシェリーカスク カスクストレングスは、オロロソとフィノの中間にあたる味わいを持つアモンティリャードシェリー樽で熟成させています。
フルーティーかつナッティでお菓子のような香りも持ち、ソフトな甘みの中にコショウのスパイス感のある複雑な味わいです。
ソリストシリーズでは豊富なシェリー樽の種類が揃っており、そのどれもが高い完成度を誇っています。
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カバラン ソリスト マンサニージャシェリーカスク カスクストレングスは、シェリー樽の中でも甘みが控えめであるマンサニージャシェリー樽を使用したソリストシリーズです。
メロンとりんごの香りと、どこか海を思わせる塩気があり、スイカのような甘みとミントのすっきりした風味を持つ爽やかな味わいです。
バニラアイスにかけるウイスキーとしても相性が良く、リッチなデザートとして魅力的になります。
ウイスキーとバニラアイスの組み合わせについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーとバニラアイスは合う? アイスにかけるおすすめの銘柄も紹介
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カバラン ソリスト PXシェリーカスク カスクストレングスは、シェリー酒の王様と呼ばれるPX(ペドロ・ヒメネス)のシェリー樽で熟成させています。
ローズマリーのフローラルな香りとレモングラスの爽やかな香りが心地よく、ブドウの甘みが優しく口いっぱいに広がります。
PXカスクはオロロソシェリー樽に並ぶ有名なシェリー樽であり、ソリストシリーズにかかわらず様々なウイスキーのシェリーカスク熟成に使用される樽です。
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カバラン ソリスト モスカテルシェリーカスク カスクストレングスは、モスカテルの名の通りマスカットのような甘みと香りを持つモスカテルシェリー樽を使用して熟成しています。
フローラルな香りと、ドライフルーツのような甘みが特徴であり、クリーミーな口あたりです。
ここまで紹介した通りカバランのソリストシリーズでは主なシェリー樽熟成がすべて揃っています。
カバランのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カバランのソリストシリーズは、ほとんどがストレートで飲むことが推奨されている高級ウイスキーです。
熟成樽の魅力を余すことなく味わえるため、銘柄によってはデザート感覚で飲めるほどの飲みやすさを持ちます。
単体で味わうのであれば、基本的にはストレートで飲むようにしましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
カバラン ソリストを食中酒にしたい場合は、水割りにして料理と合わせるのもおすすめです。
特にバーボンカスクと、マンサニージャシェリーカスクは海鮮料理に合いやすい味わいをしています。
最高級のウイスキーであることから合わせるなら料理も一流のものに合わせたいところです。
ウイスキーの水割りの作り方やポイントについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
カバラン ソリストについて解説しましたが、人気の台湾ウイスキーの高級銘柄ということもあり価格は非常に高いことから特別な日に飲みたいウイスキーとなっています。
より気軽にカバランを飲みたいのであれば、クラシックなどのコアシリーズの銘柄もあるため、ソリストシリーズを飲む前に飲んでおくことをおすすめします。
種類が豊富ですが、迷うなら受賞歴も多いヴィーニョバリック、オロロソシェリーカスク、バーボンカスク、フィノシェリーの中から検討しましょう。