ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
キュロ モルトは、フィンランドのキュロ ディスティラリー カンパニーが製造するライウイスキーです。
フィンランドはライ麦の有数の生産地であるため、ライウイスキーの製造に適していることに気づいた若者たちによって企画された銘柄です。
ライ麦らしい強烈なスパイシーさを持ち、ライウイスキーの本場であるアメリカとは異なる環境で製造されていることから、これまでのライウイスキーにはない味わいを楽しめます。
この記事では、キュロ モルトの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
キュロ モルトはフィンランドのキュロ ディスティラリー カンパニーで製造されるスモールバッチのライウイスキーです。
フィンランドはライ麦の生産地であり、消費量も非常に大きいにもかかわらず、蒸溜してウイスキーが製造されたことがないという事実に疑問を覚えたことからプロジェクトが開始しています。
世界5大ウイスキーの地域以外で製造された珍しい銘柄であり、本場のアメリカのライウイスキーとは異なる味わいが楽しめます。
キュロ モルトの概要と製造方法を見ていきましょう。
キュロ モルトは、サウナで5人の若者が談笑しているときに浮かんだアイデアから始まっています。
サウナでライウイスキーを飲んでいた5人は、フィンランドがライ麦の生産地であるにもかかわらず、国内においてライ麦を蒸溜したウイスキーが製造されていないという事実に疑問を持ちます。
飲み会の中で生まれたささやかな疑問ではありましたが、翌日に冷静になって考えても蒸溜所を作ってフィンランドで初めてのライウイスキーを製造したいという気持ちは消えませんでした。
様々な人の協力を募り、最初の蒸溜を行い、2014年にはニューメイクやジンをリリース、2019年にキュロモルト ウイスキーのリリースを開始しました。
現在では、サステナブルに力を入れており、キュロ蒸留所の熱源には100%地元の生ごみバイオガスを使用し、スチルの加熱も含めて100%となっています。
理屈上の100%ではなく実質的にサステナブルなエネルギーのみを使用しているため、環境への配慮において評価に高い蒸溜所です。
発端は仲間内のささやかな疑問からだったかもしれませんが、製造方法のこだわりが強く、評価される理由がわかるウイスキーとなっています。
キュロ モルトは、ライ麦を100%モルト化した状態で使用しており、アメリカ本場のライウイスキーとは異なりトウモロコシ、小麦などの混ぜ物も存在しません。
ライ麦はその性質から蒸溜が難しいため、一般的なライウイスキーはライ麦100%で製造されることはありませんが、キュロ モルトは100%フィンランド産のライ麦を蒸溜させています。
また、フィンランド産のピートによってライ麦を焚く試みを行っており、銘柄によってはスモーキーなライウイスキーが楽しめることが特徴です。
基本的に熟成樽に使用するのはアメリカンホワイトオークの新樽となっていますが、ボトルによってはオロロソ シェリー樽を使用しています。
ライ麦やサステナビリティなどこだわる場所以外では、決まった型にとらわれず、様々な挑戦を行っている新興の蒸溜所です。
キュロ モルトの種類と味わいを紹介していきます。
画像引用:https://www.liquors-hasegawa.jp/kdc/pg371.html
キュロ モルト ライ ウイスキーは、キュロ モルトのスタンダードボトルとなるライ麦を100%使用し、アメリカンホワイトオーク樽で3年以上熟成させたボトルです。
ライ麦の力強いスパイシーさの中に、キャラメルやハチミツを思わせる甘いフレーバーが感じられ、独特な個性のある味わいとなっています。
キュロ モルトを初めて飲むならこちらの銘柄から探してみましょう。
画像引用:https://www.liquors-hasegawa.jp/kdc/pg371.html
キュロ ウッドスモーク モルト ライ ウイスキーは、オルダー(榛の木)のチップを使用してスモークしたライ麦を使用するウイスキーです。
甘さを感じるスモーク香とコショウのスパイシーさが特徴的であり、バニラの甘みが個性によって引き立てられています。
熟成樽もアメリカンホワイトオーク樽だけでなく、exバーボン、フレンチオークの樽が使用されたボトルです。
画像引用:https://www.liquors-hasegawa.jp/kdc/pg371.html
キュロ ピート スモーク モルト ライ ウイスキーは、フレッシュウォーターピートを使用してライ麦をスモークしたピーティなライウイスキーです。
スコッチでおなじみのピートスモークと、ライウイスキーの風味が融合し、フルーティーな風味のあるボトルとなっています。
淡水の植物の堆積物で作られたピートであることからフレッシュウォーターピートと呼ばれており、アイラウイスキーなどで使用されるピートとは性質が異なるため、違う風味になります。
画像引用:https://www.liquors-hasegawa.jp/kdc/pg371.html
キュロ モルト オロロソは、その名の通りライウイスキーをオロロソ シェリー樽を含めた3つの樽で熟成させたボトルです。
シェリー樽のドライフルーツとレーズンを思わせる風味とライウイスキーのスパイシーさが調和しており、未知の味わいを生んでいます。
ブランドが誕生したサウナでライウイスキーについて話した時、若者たちの理想に近いボトルがキュロ モルト オロロソだったといわれています。
画像引用:https://www.liquors-hasegawa.jp/kdc/pg371.html
ユーリは、フィンランド語で根っこの意味であり、キュロ モルトのニューメイクとなっています。
ライ麦を100%使用していることからモルトウイスキーのニューメイクと比較してもライ麦の個性が表れています。
カクテルベースにもおすすめであり、キュロ モルトの根幹のような存在であるニューメイクです。
キュロ モルトのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キュロ モルトの個性をそのまま味わいたい方はストレートで飲んでみましょう。
ライ麦の風味だけでなく、これまでのウイスキーにはない個性がダイレクトに感じられるはずです。
フィンランドの珍しいスモールバッチウイスキーとなっているため、ゆっくりと味わいたいところです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
キュロ モルトは、ハイボールを中心に様々な飲み方で気軽に飲むことが推奨されています。
そのため、スモーク香のあるボトル特には、飲みやすいハイボールなどの飲み方で飲むことをおすすめします。
ハイボールだけでなく、カクテルの材料にするのも楽しみ方のひとつです。
ハイボールにおすすめの高級ウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
キュロ モルトは、ライ麦の生産国であるフィンランドの特徴を活かしたライウイスキーであり、一般的なライウイスキーにはない魅力があります。
ライ麦を100%使用することにこだわっており、ボトルのラインナップもこれまでのライウイスキーにはない新しい試みばかりです。
最初に飲む銘柄に悩むなら、白いラベルが目印のスタンダードボトルから探してみましょう。