山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ラングスは、スコットランドのグレンコイン蒸溜所で製造されるブレンデッドウイスキーになります。
ラング家が設立したラング・ブラザーズ社が名前の由来となっており、ラング家の2人の兄弟であるアレクサンダーとゲイウェンによって生まれました。
ノンピーテッドでライトな味わいでありながら、風味に深みがあることから、万人受けしやすいにもかかわらず、単調で飽きてしまうことがない独自の魅力があります。
この記事では、ラングスの種類と味わい、おすすめの飲み方について紹介します。
この記事のポイント
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ラングスは、スコットランドのハイランド地域にあるグレンゴイン蒸溜所で造られるブレンデッドウイスキーになります。
アレクサンダーとゲイウェンの兄弟が設立したラング・ブラザーズ社が初めて買収した蒸溜所がグレンゴインであり、ラングスはこの蒸溜所で造られてきました。
穏やかで軽くて飲みやすいウイスキーというとクセがなく単調で飽きてしまうと思う方もいるかもしれませんが、ラングスは深みのある飽きの来ない複雑な風味をしているのが特徴です。
ラングスの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ハイランドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について
ラング・ブラザーズ社はその名のとおり、1861年、アレクサンダー・ラングとゲイウェン・ラングの兄弟によって設立されたウイスキーの販売やブレンドを行う企業です。
スコットランドのグラスゴーでウイスキーの販売を行ない、1875年にグレンゴイン蒸溜所を買収することで自身の蒸溜所を持ちます。
買収当時はグレンゴインではなくバーンフットであり、ラング・ブラザーズによりグレングインに改名された後にグレンゴインになった歴史があります。
ラングスを中心にグレンゴインは、ラング・ブラザーズのブレンデッドのキーモルトとなり、同社を支え続けました。
自社のグレンゴインと輸入した原酒を用いてブレンデッドウイスキーを作っています。
現在はボトラーズのイアン・マクロード社が所有しており、グレンゴインはブレンデッドだけでなくシングルモルトとしてもブランディングされるようになりました。
ラング・ブラザーズを象徴するブレンデッドのラングス、そしてその味わいを支えたのがグレンゴインなのです。
グレンゴインの種類と味わい、おすすめの飲み方についてはこちらの記事で紹介しています。
ラング・ブラザーズ社時代、ラングスのキーモルトはグレンゴインとなっていますが、この蒸溜所だけですべての構成原酒を賄えるわけではありません。
一般的なブレンデッドウイスキーには少なくともグレーン原酒が必要になるので、グレーン原酒の輸入は必須であるといえるでしょう。
グレンゴイン以外の原酒はスコットランドの蒸溜所から輸入していたことになりますが、その他の構成原酒に関しては正式に発表されておらず明らかになっていません。
イアン・マクロード社が所有するようになると、同社がタムドゥー蒸溜所のオーナーであることから、こちらの原酒が使われる可能性は高いですが真偽は不明です。
また、グレンゴインで造られる原酒の多くはラングスを中心としたブレンデッドウイスキーの原酒として使用されています。
グレンゴイン蒸溜所の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
グレンゴイン蒸留所 - Glengoyne DISTILLERY
ラングスの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://www.garrafeiranacional.com/jp/langs-5-anos-supreme.html
ラングスの5年物であり、1989年以前に流通していたオールドボトルとなっています。
ラムレーズンの甘い香りとりんご、ハチミツの甘い風味が広がる銘柄です。
オールドボトルですが、流通量が多かったことから、インターネットショッピングを中心にプレミアが少ない状態で販売されています。
画像引用:Amazon.co.jp
こちらのラングス 12年 セレクトも希少性が高まっている銘柄の1つとなっています。
グレンゴイン由来のモルト原酒により、重厚な香りと柔らかい口あたりが特徴です。
入手難易度は5年物より少し高くなりますが、よりクオリティの高いラングスを飲むならこちらの銘柄を探してみましょう。
画像引用:https://sp.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/langs/
ラングス シュープリーム・デラックスは、アサヒビールが販売していますが、ホテル限定で販売されている銘柄になります。
7年以上熟成させたグレンゴインなどのハイランドモルトと5年以上熟成させたグレーン原酒をブレンドしている熟成年数を表記するなら5年物となるウイスキーです。
しかし、熟成させた年数の短さを感じさせないほど、熟成感のある複雑な風味を持っていることが特徴になります。
日本ではホテル限定で提供されるウイスキーですが、インターネットショッピングを中心に販売されていることもあります。
ラングスのおすすめの飲み方は、ストレートであり、ライトでクセのない味わいでありながら、熟成年数が低くてもアルコールの刺激感も少ないのでストレートで飲みやすいウイスキーになります。
ストレートで飲むことによってラングスが持つ厚みのある風味を堪能できるので、ストレートで楽しむのがおすすめです。
また、オールドボトルなど希少性の高いボトルが多いので、ゆっくり味わう意味でもストレートで飲むのが良いでしょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ラングスは、日本で流通しているラインナップの多くが古酒市場のオールドボトルであるため、オンラインショッピングを中心に探すことをおすすめします。
ただし、ラングス シュープリーム・デラックスはホテル限定販売ではあるものの、現行で流通していることから最も飲む難易度やボトルの入手難易度は低いかもしれません。
オールドボトルが中心であり、最初に飲むべきボトルは入手のしやすさや価格などを参考に選ぶのが良いでしょう。