ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
マクダフ蒸溜所で作られるグレンデュヴェロンは、蒸溜所の名前とブランド名が一致しない銘柄となっています。
マクダフの名で販売されているシングルモルトもありますが、ダグラスレインや、ケイテンヘッドをはじめとするボトラーズウイスキーです。
共通してフルーティーな甘みのなかにビターさがあり、飲む口は比較的スムースとなっています。
この記事では、マクダフ(グレンデュヴェロン)の種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
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マクダフは蒸溜所の名称であり、基本的に蒸溜所から販売されるシングルモルトは蒸留所の名称と一致していることが多いですが、マクダフ蒸溜所から販売されているのはグレンデュヴェロンになります。
ただし、ボトラーズが販売しているウイスキーはマクダフとして販売していることから、販売元を理解していないとマクダフがオフィシャルボトルであると勘違いしてしまうかもしれません。
味わいはハイランドらしいフルーティーな甘みを持っていることが多く、ビターさや、かすかなスモークさなどがボトルごとの特徴によって楽しめます。
マクダフの歴史と製造方法について見ていきましょう。
ハイランドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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マクダフは、戦後のウイスキーブームに乗じる形で1960年に設立されたスコットランドの蒸溜所です。
この蒸留所の名前は直訳すると「ダフの息子」であり、土地の所有者がジェイムス・ダフであったことに由来します。
当初の所有者はグラスゴーのブローカー集団であり、ウィリアム・デルメ・エヴァンズが建築家として選ばれました。
マルティーニ&ロッシのウイスキー部門であるウィリアム・ローソンの傘下に入り、イタリア市場向けにウイスキーを生産する蒸溜所となります。
当初の販売戦略としては、若いフレッシュなモルトを好むイタリア人向けにシングルモルトは5年・8年がラインナップとして加わります。
そして、銘柄の名称はマクダフではなく、グレンデュヴェロンとして販売されるようになったのです。
マルティーニ&ロッシは後にバカルディと合併しますが、現在もマクダフではなくグレンデュヴェロンの名称でシングルモルトを販売することにこだわり続けています。
マクダフ蒸溜所の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
蒸溜所から販売されているグレンデュヴェロンも、ボトラーズから販売されているマクダフも樽詰めまでの工程は基本的に変わりません。
なぜなら、ボトラーズがウイスキーを販売する仕組みは、蒸溜所からウイスキー樽を購入して追加熟成やボトリングを行うからです。
仕込み水は、デュヴェロン川の支流であるジェリー川の水を使用しています。
蒸留器は時代や所有者の変化によって増えており、現在では初留x2基、再留x3基の5基が設置されるようになり、生産能力は340万リットルまで拡大しました。
樽に詰められたマクダフは、将来的にブレンデッドのウィリアムローソンの原酒や、グレンデュヴェロンとして販売されますが、生産した樽の一部をボトラーズをはじめとする外部に販売することで蒸溜所は健全な経営状態で蒸留を続けるための資金調達を行っています。
また、マクダフがウイスキー樽を販売するのはボトラーズだけではなく、近年では一般の人々のウイスキー樽を購入したいという需要にも答えています。
マクダフが資金調達のために販売したウイスキー樽は「カスク・インベストメント」を通して、自分だけのオリジナルウイスキーを作るボトリングサービスなどを理由に、さまざまな目的に合わせて購入可能です。
ウイスキー樽を購入してオーナーになるメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
マクダフ(グレンデュヴェロン)の種類と味わいについて紹介します。
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マクダフ蒸溜所から販売されているシングルモルトであるグレンデュヴェロンの16年物です。
りんごの風味が特徴的であり、トーストしたシリアルの味わいが感じられ、スムースで飲みやすい口あたりになります。
名前はマクダフではありませんが、マクダフ蒸溜所のオフィシャルボトルとなりますので、興味を持った方はこちらのボトルを探すのがおすすめです。
画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000010191
16年物よりもさらに長い20年熟成させたグレンデュベロンになります。
非常にバランスが整った味わいとなっており、麦芽の風味が心地よく、ローストしたヘーゼルナッツの風味も感じられます。
ワンランク上のグレンデュベロンを試したい方におすすめです。
画像引用:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000002830/singlemaltwhisky/page36/disp_pc/
グレンデュベロンの長期熟成ボトルとして販売されたシェリー樽で28年以上熟成させた原酒を使用した贅沢なボトルです。
焼きリンゴとプラムの果実の風味にクリーミーなトフィーの味わいが感じられる銘柄となっています。
より熟成年数の長いグレンデュベロンをお求めの方に向いています。
画像引用:https://www.garrafeiranacional.com/jp/glen-deveron-30-anos-royal-burgh-collection.html
グレンデュベロンのなかでも最高レベルの熟成年数を持つ30年以上熟成された原酒を使用したボトルです。
モルトと果実の甘みが完璧なバランスで調和しており、非常に飲みやすいシングルモルトであることから大変人気のある長期熟成銘柄になります。
マクダフ蒸留所から販売される最高級のグレンデュベロンを飲んでみたい方におすすめです。
画像引用:https://www.biccamera.com/bc/item/9942208/
こちらはマクダフの名で販売されていますが、ダグラスレイン社が販売する12年物のシングルモルトであるボトラーズウイスキーです。
オレンジのような柑橘系の風味に、バタースコッチの甘い味わいが特徴になります。
ボトラーズウイスキーではマクダフの名でさまざまな熟成年数のボトルが販売されています。
ダグラスレイン社の詳細についてはこちらのページにまとめています。
マクダフ(グレンデュヴェロン)のおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現在マクダフ蒸溜所の公式から販売されているグレンデュベロンは熟成年数の長いラインナップが多いので、ウイスキーの味わいをそのまま楽しむストレートがおすすめです。
若干のピート香を感じる場合もありますが、熟成年数の長い銘柄はスモークがあっても非常に飲みやすいので、そのままの味わいを試しましょう。
特別に度数が高いわけではありませんが、舌を麻痺させて味わいを感じにくくしないために、チェイサーなどの水を用意して飲むのが良いです。
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ボトラーズから販売されている熟成年数の若いマクダフを中心にハイボールで飲むのも試してみましょう。
ハイボールにするとピート香や熟成年数の若さが気にならなくなり、マクダフが持つ果実のフレッシュな甘みが強くなります。
シングルモルトをハイボールにするともったいないかどうかはこちらの記事で紹介しています。
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マクダフとマクダフ蒸溜所から販売されているグレンデュベロンについて解説しました。
蒸溜所の名称とブランド名が一致していないブランドはグレンデュベロンだけではありませんが、ボトラーズがマクダフでボトルを販売していることから、事実関係が分からないと勘違いも起こりやすい銘柄です。
オフィシャルボトルにこだわるならグレンデュベロン、ボトラーズウイスキーを探すならマクダフで銘柄を探しましょう。