アルマニャックのおすすめ銘柄は? コニャックとの違い、美味しい飲み方を解説
- ウイスキー基礎知識
『マッサン』はNHKで放送されたテレビドラマであり、竹鶴政孝氏をモデルにしたウイスキー造りを題材にした物語です。
テレビドラマの放送の影響から日本のウイスキーブームを後押ししたという分析もあり、ウイスキー好きの方で見たことがある人も多いことでしょう。
最近にマッサンを視聴して影響を受けたことでウイスキーを飲みたくなった人は、飲むならマッサンに関連する銘柄を飲みたいと考えるのではないでしょうか。
この記事では、NHKの人気朝ドラ『マッサン』について簡単に解説し、関連するウイスキー銘柄を3つ紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.twellv.co.jp/program/drama/massan/
『マッサン』は、NHKの連続テレビ小説の第91作目となる作品であり、2014年9月29日から2015年3月28日まで放送されました。
1920年、ウイスキー造りを学ぶためにスコットランドに渡ったマッサンこと亀山政春は、スコットランド人の妻であるエリーと共に帰国します。
結婚報告に広島の実家に訪れますが、母には大きく反対されるものの父からは背中を押され、2人は日本で生きていくことを決意します。
亀山政春のモデルはニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏であり、スコットランド人の妻エリーは政孝氏の妻であるリタがモデルです。
他にも劇中に登場する「スーパーエリー」というウイスキー銘柄は、実際にニッカウイスキーから販売されている「スーパーニッカ」がモデルになります。
『マッサン』は日本のウイスキーの父である竹鶴政孝氏をモデルに彼の生涯を物語形式にまとめた作品となっているため、日本のウイスキーの歴史をドラマ形式で学び、興味を深めたい方におすすめです。
ニッカウイスキーが販売するウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
マッサンに関連するウイスキー銘柄を紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/supernikka/supernikka.html
現在ではニッカウイスキーの定番商品であるスーパーエリーことスーパーニッカは、亀山政春とエリー、竹鶴政孝とリタの愛の結晶とも呼べるウイスキーです。
スーパーニッカは竹鶴氏が亡き妻リタを想い造ったウイスキーであり、ボトルデザインにも強くこだわっています。
竹鶴氏は「ウイスキーが熟成するまでには何年もかかる、大きくなった娘を嫁にやるのと同じだから、立派な衣装を着せてやりたい」と語っており、ボトルデザインはクリスタルガラスの専門企業であるカガミクリスタルに依頼しました。
1962年、スーパーニッカは発売しますが、手作りの精巧なボトルのウイスキーであったことから生産本数は非常に少なく、当時のボトルは幻のウイスキーと呼ばれています。
当時のスーパーニッカ(スーパーエリー)の味わいとは異なるものの、こちらの商品は入手しやすいことから、『マッサン』に思いを馳せられる銘柄です。
アルコールの刺激があまりなく、ピート香も弱いため、非常に優しい印象のウイスキーとなっています。
バニラとはちみつの甘みと、りんごのようなフルーティーさがあり、少しスモーキーで苦みのある余韻が特徴的です。
マッサンの影響を受けて飲むウイスキーを決めるなら、スーパーニッカは有力な候補となるでしょう。
画像引用:Amazon.co.jp
当時のスーパーニッカを再現し、劇中のスーパーエリーとも近いボトルであるスーパーニッカの復刻版です。
マッサンブームが訪れた2015年、「最愛の妻、リタへの哀悼の思いを込めた渾身の一滴」というキャッチフレーズをもとに数量限定で販売されました。
現在のスーパーニッカと比較するとスモーキーな香りが強く、キャラメルのような香ばしい甘みが強く感じられる古き良きウイスキーとなっています。
飲みやすさだけを考えるなら現在のスーパーニッカのほうが万人受けしやすいですが、『マッサン』やニッカウイスキーが好きな方にはコレクション価値も高い銘柄です。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkamaltwhisky/taketsuru/taketsuru.html
竹鶴ピュアモルトは、竹鶴政孝氏の名を冠するウイスキーであり、ニッカウイスキーを語るにあたって外せない銘柄です。
余市と宮城峡、ニッカウイスキーが所有する2つのモルトウイスキーはそれぞれが異なる個性を持っており、ブレンドすることでグレーンウイスキーを使わなくてもバランスの良い味わいに仕上がります。
香り豊かで、コクのある味わいが特徴的であり、穏やかな印象とほろ苦い余韻が魅力的な銘柄です。
竹鶴氏が目指した理想のブレンデッドであるピュアモルトウイスキーを味わってみましょう。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkamaltwhisky/yoichi/yoichi.html
余市は、マッサンの劇中でも登場した余市工場で製造されるシングルモルトウイスキーです。
竹鶴氏は北海道の余市を拠点にウイスキーを製造するようになり、マッサンにおいても様々なドラマが展開された舞台となっています。
ピートスモークと香ばしい香りに、重厚で複雑な風味のある味わいを楽しめます。
マッサンの北海道編に思いを馳せたい方は余市を選んで飲んでみましょう。
ウイスキー余市の特徴と種類!味わいを堪能するおすすめの飲み方は?
画像引用:https://www.secret-speyside.com/en/collection/longmorn/
ロングモーンは、竹鶴氏がスコットランドでウイスキーを学んだ際に研修先となった蒸溜所のひとつです。
マッサンの劇中で政春がスコットランドの蒸溜所で門前払いに遭うシーンがありますが、その蒸溜所のモデルがロングモーン蒸溜所となっています。
しかし、実際の竹鶴氏がロングモーン蒸溜所を訪ねた際は、蒸溜所は快く竹鶴氏を受け入れてくれたと記録が残っているため、他にもドラマと史実では異なるところがあります。
ロングモーンのシングルモルトは希少であり、ペルノリカール社が販売する『シークレットスペイサイドシリーズ』で熟成年数の長い高価なボトルが販売されています。
華やかなアロマ、トロピカルフルーツのようなフルーティーな味わい、熟成年数の長さから洗練されており、上品な印象を感じます。
ここまで紹介した銘柄と比較すると変化球ではあるものの、ドラマのマッサンと竹鶴氏に所縁があるウイスキーです。
ウイスキーの人気ドラマ『マッサン』に関連するウイスキー銘柄を5つ紹介しましたが、劇中に登場する「スーパーエリー」の元となるスーパーニッカを飲みたいと考える方が多いのではないでしょうか。
劇中の亀山政春とエリー、竹鶴政孝とリタの愛の結晶であり、マッサンは恋愛模様に焦点を当てた作品であったため、思い入れも強くなりやすい銘柄といえます。
入手は難しいものの、スーパーニッカの復刻版は当時のスーパーニッカを再現しており、劇中のスーパーエリーとも近いデザインとなっていることから、マッサンのファンであるなら入手したいところです。