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ニッカセッションの特徴や味わいは?おすすめの飲み方はハイボール!

2022.03.16 / 最終更新日:2022.03.16

ニッカセッションがお手軽価格でピュアモルトウイスキーを2020年9月に約6年ぶりに発表しました。

原酒不足にあえぐ中、思い切った発表!数量限定とのことですし、その味は気になるところですね。

飲み方はハイボールが最高に美味しいのでおすすめです。

なぜ、ハイボールなのか?

味は後程詳しくご説明しますが、柑橘系のプレーン寄りな味わいが感じられるという特徴が一因しています。

ちなみにピュアモルトとはモルトウイスキー100%のウイスキーです。

多くの場合はシングルモルトウイスキーと同義ですが、複数の蒸溜所のモルトをブレンドしたヴァッテドモルトウイスキーを指す場合もあります。

ニッカセッションはスコットランドのモルトと日本のモルトを合わせ、グレーンを一切使わずに互いの個性を引き立て音楽でセッションを奏でるような味をつくりあげようというこだわりようです。

この記事のポイント

  • ニッカセッションの特徴や味わいを紹介
  • ニッカセッションでの飲み方はハイボールが最高な理由

ニッカセッションの特徴や味わい

             画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkamaltwhisky/session/

ニッカセッションのボトルの外観で印象的なのが五線譜を縦に描いた上に金色の文字で『NIKKA SASSION』その下に奏楽という字が刻まれているところです。

奏楽とはパフォーマンスという意味ですが、飲む人に感動を与える音楽のようなパフォーマンスを与えて見せるといったNIKKAの本気度が垣間見えます。

バックの藍色も日本の染色文化の象徴であった 藍染とは植物染料技法のジャパンブルーが美しいですね。

ニッカセッションってどんなウイスキー?

スコットランドのベン・ネヴィスを中心としたスコティッシュモルトがはいっていますが、個性の強い宮城峡モルトと、余市モルト旧竹鶴ピュアモルトに似た銘柄なのではと想定する方もいらっしゃるでしょう。

竹鶴「ピュアモルト」とありますが、ブレンデッドモルトとほぼ同じ意味で、モルトウイスキーのみをブレンドしたもの。

そのモルトウイスキーとは、やはりニッカなので「余市」と「宮城峡」です。

しかし、今回はスコティッシュモルトを強めに推した造りになったいるといえそうです。

イントロは、明るく華やかに弾むフルーティーな香り。
つづいて、熟成を重ねてクリーミーななめらかさを身につけたスコティッシュモルトが
バニラのような香りを漂わせながら、甘いメロディーを繰り広げる。
ベースに流れるのは、おだやかな宮城峡モルト。
ゆるやかにうねるリズムで、個性的なスコティッシュの音色をまとめあげる。
エンディングは、ややビターに。
ヘビーピートの余市モルトが、わずかに緊張感漂う余韻となって、静かにつづく。
複雑で重層的なのに、思わず微笑んでしまうようなおいしさ。

引用元:NIKKA WHISKY

やはり、始めに鼻を通り抜ける香りというのが強いのは調合されている原液が強い証拠です。

スコティッシュモルトであるベン・ネヴィスが強いのは旧竹鶴ピュアモルトも同じ、ところが宮城峡モルトが穏やかと表現されています。

余市モルトは重厚なビターでフィニッシュに長めにつづくことから宮城峡モルトよりも強い主張だといえそうです。

旧竹鶴ピュアモルトでは淡い宮城峡モルトが、ニッカセッションでは最近の余市に見られる、あまり樽の内側を焼いてないような新樽の香味に、ピーティーでビターな味わいが加わり、余韻にかけて存在感が増していきます。

ニッカセッションに入っている代表的なモルト

ベン・ネヴィス

まず、前述でもベン・ネヴィス蒸留所のベン・ネヴィス。

1825年に創業、度重なる閉鎖に追い込まれましたが、現在はニッカウヰスキーが所有しています。

ハイランド地方フォートウイリアム地区の最も古い公認蒸溜所の一つでベンはゲール語で「」、イギリス最高峰(標高1345メートル)の山でもあります。

ネヴィスはゲール語で「」を意味します。

清らかな雪解け水と豊かな自然に恵まれたこの蒸溜所は、「品質本意」が信条。伝統的製法とニッカの技術で、スコットランドの最高峰の山「ベン・ネヴィス」の名にふさわしいスコッチと言えます。

ベン ネヴィス蒸留所 - Ben Nevis DISTILLERY

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余市


北海道余市でニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏が建てた蒸留所、余市蒸留所が生まれました。

人気ドラマ「マッサン」の舞台にもなったシングルモルトウイスキーといえばピンとくる方も多いでしょう。

スコットランドでスコッチウイスキーを学んだ竹鶴が日本の土地で最もウイスキー造りに適した場所を選んだ結果、余市が選ばれました。

ウイスキーを作る際の工程で「蒸留」がありますが、それを行う器具を「ポットスチル」と言います。

余市はラインアームが下向きについているストレートヘッド型のポットスチルを使用しているので力強いビターな味わいになっている特徴もあります。

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宮城峡


宮城峡モルトは宮城県の宮城峡蒸留所でうまれたシングルモルトです。

余市蒸留所で成功を収めた竹鶴が第二の場所として選んだのが宮城峡でした。

こちらも、本場であるスコットランドに似た気候が理由として挙げられます。

そして良質な水源地として新川川の存在も大きかったようです。

宮城峡蒸留所のポッドスチルはバルジ型が採用されており、通常のポッドスチルと比較して胴体部分に膨らみがあり、上部のラインアームは上向きです。

ポットスチルは余市とは逆向きで、上向きなので不思議と味の違いも真逆であり、華やかで柔らかさを感じられます

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ニッカセッションの香りと味

まずはベン・ネヴィス・余市・宮城峡の味と香りの特徴をまとめてみます。

商品名 香り
ベン・ネヴィス ・バニラ香
・フルーティ
・バナナ
・はちみつ
・オレンジピール
・バニラ
・ビターチョコレート
・モルティーな甘さ
余市 ・潮の香り
・ウッディー
・スモーキー
・樽熟成香
・力強い濃密なスモーキーさ
・モルティーな甘さ
宮城峡 ・ナシ
・バナナ
・洋ナシ
・フルーティ
・フローラル

他の輸入原酒も使われているでしょうが、3蒸留所の個性が目立つため、残りの蒸溜所(原酒)は繋ぎでバランスをとったような味わいといっていいでしょう。

上記の表でみると、統一感がある香りや味の部分もあれば、余市の潮っぽさなど少々かけ離れた部分もあるような・・・といった部分が見られますね。

実際のニッカセッションの味や香りはオレンジやりんごのようなフルーツの爽やかな香りとモルトの甘さと香ばしさ。
樽由来のおだやかで心地よいバニラ香が鼻を抜けます。

これはベン・ネヴィスの香り高さの背後で宮城峡が指揮をとっているような感じでしょうか。

味わいは生クリームのようなベン・ネヴィスの味に余市のウッディーな甘さが加わり、ほんのりと宮崎峡のフルーティさが後押しをしている芳醇さが舌をころがります。

フィニッシュはベン・ネヴィスと余市のスモーキーさとビターな苦味がじんわりと押し寄せてはひろがっていき、見事な三重奏が終焉します。

ニッカセッションの飲み方はハイボールがおすすめ

ニッカセッションを飲むならハイボールを一番に推します。

ハイボールにした時のおいしさ

初心者の方であれば特にビターでスモーキーな感じが隠れてフルーティでクリーミィな甘味の部分が引き立ち、さらに熟成の甘さも感じられ、プレーン寄りの樽感ゆえに清涼感のある炭酸の甘味から潮っぽいビターさまでの移り変わりも非常に楽しめます。

ハイボールにマッチするおつまみ

旨味×塩味のバランス、そしてハイボールということもあるのでやはり塩気の強いおつまみがあっているでしょう。

NIKKAでは新鮮な青魚や山菜の天婦羅、生ハムなどを推奨しています。

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