
ジョニーウォーカー ブラックルビーとは? 味わいとおすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
ニッカデイズは、ニッカウヰスキーが販売するブレンデッドウイスキーの一つですが、日本国内では見たことがないという人もいることでしょう。
それもそのはず、2018年からヨーロッパでもフランス市場を中心に販売されるようになった、日本国内の正規のラインナップには含まれていない銘柄だからです。
そのため、日本で入手できるニッカデイズは、フランスなどから逆輸入したものとなっています。
この記事では、ニッカデイズの味わいと、ハイボールを含めたおすすめの飲み方、実際の評価・評判を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://www.simplywinesdirect.uk/product/nikka-days-japanese-blended-whisky/
概要 | 内容 |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
希望小売価格 | 4,700円 |
ニッカデイズは、ニッカウヰスキーが製造する海外市場向けのウイスキーであり、日本では一部が逆輸入されて流通しています。
そのため、日本における正規ラインナップには含まれていませんが、正真正銘、ニッカウヰスキーが販売する銘柄の一つです。
2018年、ヨーロッパ市場に向けて販売を開始し、特にフランス市場を中心に流通している商品です。
ニッカデイズの名のとおり「毎日のウイスキー」というコンセプトのもと、あまり刺激が強すぎず、どのようなシーンにも合わせやすい柔らかな味わいを目指しました。
ボトルのシンプルでありながら洗練されたデザインからも、毎日のウイスキーというコンセプトを読み取ることが可能です。
ニッカウヰスキーを代表する蒸溜所である余市蒸溜所のモルト原酒、宮城峡蒸溜所のグレーン原酒を使用しています。
余市はピートによるスモークが特徴的なシングルモルトですが、グレーン原酒とブレンドすることで味わいのバランスを整えています。
ニッカウヰスキーは、「日本のウイスキーの父」とも称される竹鶴政孝氏によって築かれた伝統あるブランドです。
竹鶴氏は、本場スコットランドでウイスキー製造の技術を学び、その経験を元に日本にウイスキーの文化を根付かせました。
彼の理念は「本物のウイスキーを作る」であり、ブレンドの重要性や原酒の選別、製法へのこだわりは、竹鶴氏の死後もニッカウヰスキーで受け継がれています。
本場スコットランドの技法や風土を参考にしたウイスキー造りは、海外でも高く評価されており、国外でも日本のウイスキーブームが到来しています。
ニッカウヰスキーの製品は海外にも輸出されており、ニッカデイズはニッカウヰスキーが海外向けに企画したウイスキーです。
日本独自のウイスキーは、海外でも人気があり、需要が高いことから、日本では販売されていないラインナップが誕生した背景といえるでしょう。
ニッカウヰスキーの正規ラインナップに含まれているほかのウイスキーは以下の記事で紹介しています。
逆輸入ウイスキーは、海外市場向けに製造・販売されたウイスキーが、日本国内に再輸入される形態で販売される銘柄のことを指します。
海外で販売されたウイスキーは、基本的にはその国の正規代理店から消費者に届けられます。
しかし、需要が高く入手が困難な場合や、価格競争の中で海外市場独自のモデルが生まれると、その商品が日本でも逆輸入されることがあります。
ニッカデイズは、日本の正規ラインナップに含まれていないことから、日本では希少性が高く、日本在住のウイスキー愛好家にとって需要のある商品といえるでしょう。
逆輸入は、基本的には合法的な取引であり、日本においても一定の需要があることからメーカーからも黙認されています。
逆輸入ウイスキーはニッカデイズに限らず存在しており、ほかにもサントリーが販売する「サントリーウイスキー 季(TOKI)」が有名です。
逆輸入ウイスキーを購入する注意点は、メーカーが販売戦略においてあえて販売地域から外した銘柄であり、正規の代理店から直接販売されている商品ではないことです。
そのため、海外に好まれる味わいに仕上げており、日本人が飲むことを想定していないため、必ずしも品質に満足できるとは限りません。
逆輸入ウイスキーはコアな国内の愛好家に向けて販売されている銘柄といえるでしょう。
サントリーが海外に販売する逆輸入ウイスキーのサントリーウイスキー 季については以下の記事で紹介しています。
ニッカデイズは、余市蒸溜所のモルト原酒と宮城峡蒸溜所のグレーン原酒を使用してバランスを整えた、柔らかく飲みやすい味わいが特徴です。
以下にテイスティングノートをまとめました。
概要 | 内容 |
香り | オレンジ、シトラス、フルーツの爽やかな香り |
味わい | キャラメル、バニラ、ウッディかつスパイシー |
余韻 | 程よいピート、甘く苦い後味 |
オレンジ、レモンなど、柑橘系の果実のフレッシュで爽やかなアロマがあり、やわらかな穀物のほのかな甘さがただよいます。
フローラルな香りがあり、ライトなピートのスモークがアクセントとなった、調和した香りが特徴です。
フルーティーな甘味と爽やかさが感じられ、キャラメルとバニラの風味をアクセントに、ナッツを思わせるウッディさとスパイシーな風味があります。
大麦由来の深い甘みも特徴的であり、バランスのいい味わいに仕上がっています。
ピート由来の軽いスモーキーさが後を引き、穏やかな甘みとほどよい苦みのある後味が特徴です。
カジュアルで飲みやすい味わいでありながら、品格を兼ね揃えた味わいを実現しています。
ニッカデイズのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ニッカデイズは、「毎日のウイスキー」というコンセプトのとおり、普段飲みのウイスキーを意識して製造されていることからハイボールに向いています。
フレッシュで爽やかな印象が、爽快感のあるハイボールと相性がよく、すっきりした飲み口で飲めることでしょう。
炭酸水で割ったときの味わいのバランスもよく、ウイスキーを飲み慣れていない方でも飲みやすくなります。
ハイボールで飲む普段飲みのウイスキーを探している方は以下の記事もチェックしてください。
ハイボールにおすすめの安いウイスキー16選! コスパのいい飲み方も解説
ニッカデイズの水割りは、甘く落ち着いた味わいであるため、食中酒に最適です。
具体的には、塩気のある魚料理などに合わせると美味しく飲みやすいでしょう。
ニッカデイズは水や炭酸水で割ることで、美味しく飲みやすくなるといえます。
水割りの作り方はこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
ウイスキーサワーは、ウイスキーとレモンジュースを組み合わせたカクテルであり、炭酸水を含んでいません。
ニッカデイズは、カクテルとも相性が良く、特に爽やかで甘みのあるカクテルであるウイスキーサワーと相性がいいと考えられます。
ウイスキーサワーの作り方・レシピを以下にまとめました。
材料 | 分量 |
ニッカデイズ | 45ml |
レモンジュース | 20ml |
砂糖 | 5g |
スライスオレンジ | 1個 |
マラスキーノチェリー | 1個 |
作り方
ウイスキーサワーはカクテルとしてシンプルであることから、ベースとなるニッカデイズの風味を存分に活かすことができます。
スライスするフルーツはオレンジではなく、レモンを使用してもよく、アレンジの自由度も高いです。
ニッカデイズはウイスキーサワーに限らず、さまざまなカクテルに使用できます。
ウイスキーを使った簡単なカクテルと作るのに便利な道具は以下の記事で紹介しています。
ウイスキーを使った簡単なカクテル10選! 作るのに便利な道具を紹介
ニッカデイズは、「毎日のウイスキー」というコンセプトではありますが、日本では希少であることから、普段飲みのウイスキーとして飲むことは難しいといえるでしょう。
また、海外に在住していてニッカデイズを飲んでいる方で、ほかに傾向が似ている銘柄でおすすめのウイスキーを探しているかもしれません。
ニッカデイズが好きな人に向けておすすめ銘柄を2つ紹介します。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/frontier/frontier.html
概要 | 内容 |
容量 | 500ml |
アルコール度数 | 48% |
参考小売価格 | 2,200円(税込) |
引用:アサヒビール 公式サイト
ニッカ フロンティアは、2024年から新たにニッカウヰスキーの定番商品に加わったウイスキーです。
日本において販売価格が安いことから、ニッカデイズよりも普段飲みのウイスキーとして適しています。
マーマレードを思わせる柑橘系の果実のフルーティーさと豊かな樽香が調和しており、心地よいスモーキーさのあるバランスのいい香りです。
りんご、洋ナシの果実の芳醇な甘味と大麦の味わいが絡み合い、ピート由来のほろ苦さが全体の味わいを引き締めます。
ほんのり感じるスモーキーさが余韻として残るフィニッシュです。
ニッカウヰスキーで普段飲みのウイスキーを探すなら、現在はニッカ フロンティアが適しています。
画像引用:https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/nikkablended/barrel/barrel.html
概要 | 内容 |
容量 | 500ml |
アルコール度数 | 51% |
希望小売価格 | 3,200円 |
引用:アサヒビール 公式サイト
フロム・ザ・バレルは、50%以上の高いアルコール度数でボトル詰めされた、ニッカウヰスキーの販売するブレンデッドウイスキーです。
品薄を理由に入手困難になっていますが、ニッカデイズと比較して入手難易度は変わらず、完成度の高い味わいが評価されています。
フロム・ザ・バレルはブラウンシュガーを思わせる、焼きたてのデザートのような豊かな甘味が特徴であり、オレンジ・レモンの皮を想起させる柑橘系のフレーバーもあります。
樽熟成によるウッディなアロマも特徴であり、木材の持つスパイシーな香味だけでなく、スモーキーなニュアンスも確認できます。
口に含むと濃厚なキャラメルとバニラクリームのような甘味が広がり、りんごやプラムの果実の風味が溶け込んでいます。
シナモンやクローブのようなスパイスを中心に豊かなフレーバーが残るフィニッシュです。
ニッカデイズと同じ価格帯で流通することもあるウイスキーで、評価の高いウイスキーを飲みたい方に向いています。
ニッカデイズは、ヨーロッパのフランス市場を中心に販売されているウイスキーです。
日本では正規のラインナップに入っていないため、海外から逆輸入されたボトルを購入する必要があります。
よって、日本における流通数が限られているため、レアなウイスキーとされています。
ニッカデイズはニッカウヰスキーが販売する国内ウイスキーの正規のラインナップに入っていないことから、日本における定価は存在しません。
オンラインショップなどで販売されている逆輸入ウイスキーの価格を調べて購入することになります。
良い評判 | 悪い評判 |
安定して美味しい味わい | ほかのニッカ商品でいい |
ハイボールで飲みやすい | 口に合わなかった |
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ニッカデイズは日本では正規のラインナップにない逆輸入ウイスキーであることから、広く飲まれている銘柄ではありませんでした。
そのため、飲む人もコアなウイスキーの愛好家が多いことから、評価も賛否が分かれる結果となっています。
ニッカ製品として安定して美味しい味わい、ハイボールでの飲みやすさを評価する声が肯定的な意見として挙げられました。
一方で、逆輸入ウイスキーは正規のラインナップのウイスキーと比較して、希少性があることから日本における価格は高く設定されており、コスパが悪く、ほかのニッカ商品でいいという意見も。
日本人向けではなく海外向けにブレンドしていることから、口に合わなかったという声も見られました。
逆輸入ウイスキーのデメリットを理解したうえで、購入を検討する必要があるでしょう。
ニッカデイズは、ニッカウヰスキーが海外市場向けに製造したブレンデッドウイスキーで、日本では逆輸入という形でのみ入手可能な希少銘柄です。
ただし、日本国内での流通が限られているため、やや高価である点や、海外向けであることから、日本人の口に合わない場合があります。
しかし、ニッカウヰスキーのファンであるウイスキー愛好家にとっては試してみる価値のある1本といえるでしょう。