ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
オークマスター樽薫るは、キリンが販売する国産ブレンデッドウイスキーです。
こちらの銘柄の名前は、あの軽井沢蒸溜所を所有していたメルシャン株式会社は保有していた商標を継承したブランドとなっています。
その名のとおり樽の香りが感じられることが特徴であり、フルーティーな風味も感じられるリーズナブルな銘柄です。
この記事では、オークマスター樽薫るの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
オークマスター樽薫るは富士御殿場蒸留所で製造され、キリンが販売する国産ブレンデッドウイスキーになります。
キリンが販売するブランドですが、その商標の起源は軽井沢ウイスキー蒸溜所を所有していた国内最大のワインメーカーであるメルシャン株式会社のものです。
樽薫るという名のとおり、樽の優しいウッディな香りが特徴となっており、クセがなく飲みやすい味わいとなっています。
オークマスター樽薫るの歴史と製造方法について見ていきましょう。
こちらの銘柄のオークマスターの商標は、あの軽井沢ウイスキー蒸溜所のメルシャン株式会社が所有していた商品を継承して販売しています。
そのため、オークマスター樽薫るの起源とも呼べるウイスキーは、1999年にメルシャンから樽薫る辛口ウイスキー「OAK MASTER」として販売されました。
メルシャンはこのクラスでは味わえない価格以上の熟成感を実現し、モルト原酒を使った樽の薫りが冴え渡る辛口ウイスキーとして販売しています。
こちらの銘柄も当時は1,000円以下で購入できるリーズナブルな価格で販売されていた銘柄でした。
終売から5年後にキリンホールディングスは、2016年まで販売していたボストンクラブと値上げした富士山麓の代わりとなる銘柄を販売するためにメルシャンから商標を継承してオークマスター樽薫るの販売を開始しました。
そのボトルの形は、かつてメルシャンで販売されたOAK MASTERと近く、銘柄のコンセプトも樽の風味とリーズナブルな価格にこだわったものとなっています。
かつて販売されたメルシャンのウイスキーがキリンを通して復活したのです。
さらに2019年にはオークマスター樽薫るの廉価版として、ハイボールにすることを前提とした「オークマスター森の風薫る」の販売を開始しています。
メルシャン株式会社が所有していた軽井沢ウイスキー蒸溜所についてはこちらのページで紹介しています。
現在のオークマスター樽薫るに使用される原酒は、キリンが所有する富士御殿場蒸留所で製造されるモルト原酒とグレーン原酒になります。
ブレンドの比率はグレーン原酒の割合を大きくしているため、クセが少なく飲みやすい味わいに仕上がっています。
熟成に使用するウイスキー樽はバーボン樽を使用しているので、バニラのような風味が感じられることが特徴です。
樽の香りがする理由はウイスキー樽にバーボンウイスキーでよく見られるチャーリングをしていることが理由となっています。
チャーリングとはウイスキー樽の内側を焦がすことであり、チャーリングしたウイスキー樽で熟成させることによって、樽が持つ香りや風味がウイスキーに溶け出しやすくなります。
よって、オークマスター樽薫るはチャーリングによって樽が持つ本来の香りをウイスキーを通して味わうことができるのです。
チャーリング(チャー)について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキー樽の内面を焦がす「チャー」を行う理由と熟成の効果とは
オークマスター樽薫るの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=1567
オークマスター樽薫るは、ウイスキー樽の優しい香りが感じられるリーズナブルな価格の国産ブレンデッドウイスキーです。
柔らかな樽の香りとバーボン樽由来のバニラとカラメルの風味が感じられ、バナナのようなフルーティーさがありますが、少しだけアルコールによる辛口の刺激があります。
飲み方はハイボールが推奨されますが、ほかの飲み方も楽しめるため、価格と比較すると一定の完成度を持つ銘柄といえるでしょう。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=1570
オークマスター森の風薫るは、オークマスター樽薫るの廉価版として販売された価格がより安くハイボール向けに造られた銘柄です。
アルコール度数は37%に引き下げられており、爽やかで優しい樽の香りと新緑の風味が特徴的になります。
こちらの銘柄を購入する場合は、ストレートやロックでは魅力が伝わりづらいので、ハイボールにすることをおすすめします。
画像引用:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1075818720
こちらはメルシャンから販売されていたオークマスター樽薫るの前身とも呼べるウイスキーです。
ウッディな樽とミルクチョコレートの風味が特徴的であり、辛口ウイスキーらしいグレーン由来の辛みがあります。
発売当時は低価格で流通していましたが、現在はあまり市場には流通していない銘柄となっています。
オークマスター樽薫るのおすすめの飲み方はここまで紹介した全銘柄共通してハイボールです。
スタンダードなオークマスター樽薫るや樽薫る辛口ウイスキー OAK MASTERはストレートで飲めないわけではありませんが、万人受けする飲み方はハイボールとなっています。
ハイボールにすることで、オークマスター樽薫るが持つフルーティーな風味が前面に出やすくなるのも魅力の一つです。
炭酸によって爽快感がプラスされることで、ゴクゴクと飲めるコスパの良い銘柄になります。
普段飲み用のウイスキーとしてハイボールで飲むのがおすすめとなっています。
オークマスター樽薫るは、ハイボール用のウイスキーとして一定の完成度を持つことから、コスパを考えて普段飲み用のウイスキーを選びたい方におすすめです。
ウイスキーの製造において重要なウイスキー樽の風味が感じられる銘柄としても魅力的な銘柄となっています。
現在リリースされている商品は、オークマスター樽薫るとオークマスター森の風薫るであり、価格が安いのは後者ですが、オークマスター樽薫るは640mlのほかに、最大4,000mlの容量を持つ普段飲みにお得なボトルも販売されています。