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- ウイスキー銘柄
沖縄 ISLAND BLUEは、久米仙酒造の穀物の中でも米を原料とするライスウイスキーに分類される珍しい国産ウイスキーです
泡盛の伝統的な製造技術を活かしたウイスキー造りを行っており、ホワイトオークの新樽で熟成させています。
米が持つ優しい甘みと、柑橘系の果実を思わせるフルーティーさがあり、亜熱帯気候である沖縄の環境が急速な熟成を実現しました。
この記事では、沖縄 ISLAND BLUEの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
画像引用:https://okinawabluewhisky.com/
沖縄 ISLAND BLUEは、沖縄の久米仙酒造が製造するライスウイスキーであり、大麦などの一般的な穀物ではなく米を使用しています。
久米仙酒造が培った泡盛の製造技術、そして伝統的なウイスキーの製法を踏襲することで新しいウイスキーを生み出しています。
泡盛とウイスキー、それぞれの良い部分を融合させた独自のお酒を製造しており、製造には沖縄の熟成環境も大きな影響を与えています。
沖縄 ISLAND BLUEの概要と製造方法を見ていきましょう。
沖縄 ISLAND BLUEは、1952年に創業した酒造メーカーの久米仙酒造が製造しています。
創業70周年を迎えるにあたって、全く新しい挑戦をしたいと考え、泡盛の伝統的な技術を活かしたウイスキー造りに取り組むことを決めました。
米を原料にするライスウイスキーである沖縄 ISLAND BLUEは、クラウドファンディングも実施したことがあり、700名の支援者と1,500万円以上の資金を集めた実績もあります。
コンセプトを理由に多くのウイスキーの専門家・愛好家が興味を持ち、沖縄 ISLAND BLUEを評価しました。
その多くが原料である米の味わいがウイスキーに活かせていることを高く評価しています。
2023年、沖縄 ISLAND BLUEは斬新なコンセプトでありながら、International Spirits Challenge(ISC)で金賞を受賞しました。
翌年の2024年には、カスクストレングスのボトルがISCで同様に金賞を受賞しています。
日本を象徴する穀物である米を使用し、クラウドファンディングを含めて多くの日本人から注目と支持を集めるだけでなく、権威あるウイスキー品評会を中心に実績を上げています。
沖縄 ISLAND BLUEは、お米と大麦の2つの穀物を原料としており、泡盛の技術をウイスキーに活かしつつ、基本的な製造方法は伝統的なウイスキー造りを踏襲しています。
70年以上の月日をかけて泡盛を製造してきた老舗のメーカーですが、新しい価値観を生み出すために我流で製造するのではなく、ウイスキー造りに対するリスペクトを欠かしていません。
熟成樽はアメリカから買い付けたホワイトオークの新樽とバーボン樽を使用しており、代表的なウイスキー樽由来のフルーティーな風味とお米のまろやかな甘みが調和します。
また、熟成では本場スコットランドの冷涼な気候とは異なり、沖縄は亜熱帯の気候であることから、原酒が樽の中で蒸発するエンジェルズシェア(天使の分け前)が多く発生しやすいです。
しかし、亜熱帯の熟成環境は冷涼な気候よりも急速な熟成が可能であり、短い熟成年数であっても濃縮された風味を味わいやすくなります。
台湾ウイスキーのカバランをはじめ、近年では熱帯の気候でも評価の高いウイスキーが製造されています。
沖縄 ISLAND BLUEの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
沖縄 ISLAND BLUEは、同ブランドの中でもエントリーボトルに位置する43%のアルコール度数でボトル詰めしたライスウイスキーです。
アメリカンホワイトオーク由来のバニラ、柑橘系の果実の香りがあり、南国を思わせるフルーティーなアロマが漂います。
口に含むとお米由来のまろやかな甘みが感じられ、苦みのある風味とドライな後味も特徴です。
沖縄のライスウイスキーに興味を持ったのであれば、こちらのボトルから飲んでみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/r-concier/1whisky-00999/
沖縄 ISLAND BLUE 8年は、8年以上熟成された原酒を使用した上位ボトルであり、バーボン樽で原酒を熟成させています。
エントリーボトルと比較して、より甘くすっきりした味わいになり、食中酒にも最適です。
ワンランク上のライスウイスキーを飲みたい方はこちらのボトルを探してみましょう。
画像引用:https://kumesen.co.jp/blog/240628-2/
沖縄 ISLAND BLUE カスクストレングスは、59%の高いアルコール度数でボトル詰めされたカスクストレングスタイプのボトルです。
ジャスミンを思わせるフローラルさ、カスクストレングスらしい濃厚な甘みが魅力です。
ボトル詰めの際に調整されていない沖縄 ISLAND BLUEのそのままの味わいを楽しみたい方に向いています。
沖縄 ISLAND BLUEのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
沖縄 ISLAND BLUEは、ライスウイスキーの特徴をそのまま味わうために、最初はストレートで飲むことをおすすめします。
バーボン樽熟成によるフルーティーな香りや風味とお米のまろやかで甘い味わいが調和する様子が楽しめます。
アルコール度数が高いことから水や炭酸水などのチェイサーを用意してゆっくり飲んでみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?人気の銘柄・安い銘柄10選!
沖縄 ISLAND BLUEの香りや風味とハイボールの相性は抜群であり、非常に飲みやすい味わいです。
ライスウイスキー特有の甘みが際立ち、食事と一緒に楽しむのもおすすめとなっています。
チーズ系の料理やおつまみと特に相性が良いです。
ハイボールに合う高級ウイスキーのおすすめ銘柄は以下の記事で紹介しています。
良い評判 | 悪い評判 |
マイルドな味わいで飲みやすい | 熟成年数が低い |
クセがなく万人受けする | 価格が高い |
ギフトにも向いている | 印象に残らない |
沖縄 ISLAND BLUEの評価は、多くの人が高く評価する一方で、ライスウイスキーという新たな挑戦であることから否定的な意見もありました。
飲みやすくクセがないため、万人受けしやすい味わいであり、沖縄のウイスキー自体が珍しいことからギフトにも適しているといわれていました。
一方で、原酒が若いことを指摘する意見や、味わいと比較して価格が高い、フルーティーで少しお米の味はするが印象に残らないという意見もありました。
評価・レビューでは多くの人が星5を付けており、否定的な意見はあっても極端に低い評価はほとんど付けられていませんでした。
沖縄 ISLAND BLUEは、久米仙酒造が手掛けるライスウイスキーであり、すでに複数のラインナップがリリースされています。
熟成年数は短いながら亜熱帯の沖縄ならではの急速熟成による熟成感と、ライスウイスキー特有の優しい甘みが魅力です。
伝統と革新、そして沖縄の独自の環境が融合したウイスキーとして、今後もその新しい可能性が注目されます。