山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
パスポート スコッチはスコットランドで緑色のボトルデザインが特徴のブレンデッドウイスキーです。
その名のとおり、パスポート(通行証)をモチーフにした銘柄であり、古代ローマ時代の通行証をオマージュしたデザインとなっています。
クセが少なく、ウイスキー初心者の方でもストレートで飲みやすいウイスキーとなっており、まさに初めてウイスキーを飲む人のパスポートになり得る銘柄といえるでしょう。
この記事では、パスポート スコッチの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
パスポート スコッチは、スコットランドで製造されているスコッチウイスキーであり、シーグラム社が販売を開始した銘柄です。
緑色のボトルデザインには、5つの紋章が刻まれており、古代ローマ帝国の通行証をモチーフとしています。
ハチミツなどの甘さが感じられるライトで飲みやすい、本場スコットランドにおいても入門酒の位置づけとなっている銘柄です。
パスポート スコッチの歴史と製造方法について見ていきましょう。
パスポート スコッチは、1968年に発売されたブレンデッドウイスキーであり、キーモルトはグレンキースになります。
グレンキース蒸溜所はシーバス・ブラザーズによって設立され、当時シーグラム社が所有していたストラスアイラの第二蒸溜所であり、現在ではペルノリカール社が所有しています。
グレンキース蒸溜所はブレンデッドウイスキーの原酒を製造しており、パスポート用の原酒もその一部として製造されました。
1999年には生産が停止されたこともありましたが、ペルノリカール社の手に渡ってから2013年より再稼働しています。
パスポートがぺルノリカール社に渡ってからも、2000年代にはアンゴラやロシアなどで販売され、大ヒットしました。
グレンキースについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
パスポート スコッチはグレンキースをキーモルトにしていることから、グレンキースの風味が強くパスポートにも反映されています。
グレンキースはライトピーテッドモルトを使用していることから、スモーク香があまりありませんが、パスポートはよりスモーキーな風味は感じにくく、ライトで飲みやすい味わいに仕上がっています。
加えて、グレンリベットや、グレングラントを中心としたスペイサイドモルトもブレンドされているので、全体的に甘い味わいに仕上がっているのです。
グレンキースを中心にスペイサイドの有名な銘柄もブレンドされており、それぞれの味わいがまとまっていることから、スコッチウイスキーのパスポート(通行証)を名乗るのにふさわしい銘柄といえます。
代表的なスペイサイドのシングルモルトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
「スペイサイドモルト」ウイスキーの特徴とは? おすすめ銘柄10選
パスポート スコッチの種類と味わいについて紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
画像引用:https://www.passportscotch.com/en/products/passport-scotch/
緑色のボトルに5つの紋章が刻まれた特徴的なボトルがパスポート スコッチです。
はちみつの甘い香りとビスケットやオークの香ばしい香りが同居しています。
カラメルのような甘さと酸味のある刺激がありますが、まろやかな口あたりで飲みやすいのが特徴です。
クセが少なくライトな味わいであるため、ウイスキー初心者にもおすすめの銘柄となっています。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/marutyu-sake/2018-3390/
パスポートは幾度かボトルデザインの変更を行っていますが、こちらは1980年代流通の商品かつラベルに特級表記が表示されている希少性の高いボトルです。
日本における1989年までの酒税法では、アルコール度数43度以上のウイスキーを特級と表記する義務があったため、一部のウイスキーでは特級表記のボトルの価値が高まることがあります。
パスポートに関しては世界的にも幅広く流通しているブレンデッドであるため、特級表記でも高価格で取引されることは少ないようです。
パスポート スコッチのおすすめの飲み方を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パスポート スコッチは、ロックや、加水する飲み方であっても合うため、飲み方を選びませんがストレートで飲みやすい銘柄となっています。
アルコールによる刺激やスモークなどキツく感じる要素がないので、最初に飲むならストレートから挑戦してみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。
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パスポートは公式サイトにおいてもカクテルの材料にするウイスキーとしておすすめといわれており、さまざまなカクテルレシピを載せています。
今回はその中でもコーヒーとリキュール類を合わせるカクテルであるブラックルシアンを紹介します。
材料 | 分量 |
パスポート スコッチ | 25ml |
カルーア(コーヒーリキュール) | 25ml |
エスプレッソ | 25ml |
コーラ | 15ml |
氷 | 適量 |
ブラックルシアンの作り方
パスポートは自己主張が強すぎない味わいであるため、さまざまなカクテルに向いています。
カクテルを含めたウイスキーのおすすめの割り方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ウイスキーのおすすめの割り方15選!基本の割り方や意外なものまで
パスポート スコッチは、その名のとおりスコッチウイスキーの通行証になりえる入門酒となっています。
スパイサイドモルトを中心としたスコッチウイスキーの魅力が詰まっており、飲み方を選ばないのでおすすめです。
カクテルなどにアレンジしてさまざまな飲み方を試してみましょう。