山崎 ノンエイジ/NV(ノンヴィンテージ)とは? 味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ペンダーリンは、イングランドのウェールズで製造されるシングルモルトウイスキーです。
ウェールズでは100年以上ウイスキーが製造されなかった歴史がありますが、21世紀に入ってからペンダーリン蒸溜所の設立により、復活を遂げます。
フルーティーな風味を中心に、複雑なフレーバーが合わさる個性豊かで味わい深いウイスキーを製造していることが特徴です。
この記事では、ペンダーリンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
ペンダーリンは、イングランドのウェールズにあるペンダーリン蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。
美しい自然と豊かな風土を持つウェールズで、歴史的背景から行われて来なかったウイスキーの製造が再開しました。
スコッチにもアイリッシュにもないオリジナルの蒸溜器で製造されたウイスキーは、深い香りと風味を持ちます。
ペンダーリンの概要と製造方法を解説します。
ペンダーリン蒸溜所は、2004年にウェールズに設立され、同地域では100年ぶりにウイスキーの製造が再開された歴史的な瞬間でした。
皇太子時代のチャールズ3世も設立日である3月1日にペンダーリン蒸溜所に訪れており、その瞬間を祝いました。
ウェールズでのウイスキーの製造は、一説によればスコッチやアイリッシュよりも歴史が長いといわれており、イングリッシュウイスキーというジャンルがイギリスのウイスキーでもメインになる可能性もあったかもしれません。
ペンダーリンは100年以上の歴史的ブランクを埋めるように、ウェールズの自然と独自の設備を利用した高品質なウイスキーを製造しています。
ウイスキーの発祥にはさまざまな説があり、ウェールズでウイスキーが発祥したという説も複数ある説のひとつです。一般的に知られているウイスキーの歴史は以下の記事で紹介しています。
ペンダーリン蒸溜所では、蒸溜器が単式蒸留器と連続式蒸留器を組み合わせたような構造をしています。
デイヴィッド・ファラデー博士の発明であり、スコッチにもアイリッシュにもない特徴的な蒸溜器となっています。
この蒸溜機により独自の芳香なコクが生まれており、一般的な蒸溜器よりもエネルギー消費も抑えているためサステナビリティを考えた取り組みでもあります。
ほかにも、仕込み水は蒸溜所の地下を流れる石灰岩層の水源を引いており、バッファロートレース蒸留所のオーク樽を輸入してウイスキーを熟成していることが特徴です。
ペンダーリンはウェールズの自然の恩恵を受けながら、蒸溜器などを独自に揃えて、スコッチやアイリッシュにもない新しい味わいのウイスキーを製造しています。
ペンダーリンの種類と味わいを紹介します。
画像引用:Amazon.co.jp
ペンダーリン レジェンドは、ウェールズの象徴であるドラゴンが描かれた「ドラゴンレンジ」シリーズのボトルのひとつです。
りんごと柑橘系のアロマがあり、ドライフルーツやレーズンのような熟した香味に変化し、苦みなども感じられる複雑な風味が特徴的です。
ドラゴンレンジシリーズでも風味のバランスがよいとされており、複雑な風味を持ちます。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/5011594001408/
ペンダーリン ミスは、同じくドラゴンレンジシリーズのひとつであり、カスクフィニッシュによりライトで飲みやすい味わいを追求しています。
りんごや梨などのフレッシュな果実の軽い味わいが特徴ですが、ゆっくりとさまざまなフレーバーが顔を出し、複雑な風味が姿を現します。
ペンダーリン レジェンドよりもウイスキー初心者の方におすすめの銘柄です。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/5011594099382/
ペンダーリン ケルトは、ドラゴンレンジのなかでも透き通るようなクリーンな味わいが特徴のボトルです。
柔らかなピートスモークを伴うバニラとオレンジの風味が特徴的であり、コクのある味わいと少しの苦みが感じられます。
爽やかな果実の味わいが好きな方におすすめのドラゴンレンジシリーズです。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/kawachi/penderynmalt/
ペンダーリン マディラは、ゴールドレンジシリーズで販売されているマディラカスクでフィニッシュした銘柄です。
キャラメルとフルーツの甘い香りと、甘くてドライな味わいが特徴であり、レーズンなどの甘味が余韻として残ります。
ゴールドレンジシリーズでは、マディラカスクを含めてさまざまなコンセプトのペンダーリンを味わうことが可能です。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000004291.html
ペンダーリン ピーテッドは、ピートスモークをテーマにしたゴールドレンジシリーズであり、強いピートスモークを伴います。
第一印象では強いピートスモークですが、青リンゴなどの優しい香りとフレーバーが加わるため、中盤から終盤にかけて甘くて飲みやすい味わいが続きます。
ペンダーリン独自のピートスモークをコンセプトにした銘柄を飲みたい方におすすめです。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000004291.html
ペンダーリン シェリーウッド、スコッチの伝統なウイスキー樽であるシェリーカスクでフィニッシュしたペンダーリンです。
黒糖や熟した果実を思わせるシェリー樽由来の濃厚な甘みとドライな後味が特徴になります。
シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方で、ペンダーリンに興味があるならこちらの銘柄がおすすめです。
画像引用:https://www.sake-brutus.com/SHOP/1060211.html
ペンダーリン ポートウッドは、ポートワイン樽でカスクフィニッシュしたペンダーリンであり、フランスで人気の商品となっています。
濃厚なドライフルーツとダークチョコレートの風味があり、柔らかで繊細なハチミツのフィニッシュが残ります。
ポートワイン樽で熟成したペンダーリンに興味がある方に向いているといえるでしょう。
ペンダーリンのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ペンダーリンの複雑で複層的な風味を余すことなく楽しむなら、ストレートで飲むのがおすすめです。
香りを味わってから、余韻が消えるまでに何度も顔を変えるペンダーリンの複雑な風味は、水や炭酸水などのチェイサーをはさみながらゆっくりと味わいたいところです。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選
ストレートでは飲みにくい方は、常温の水をお好みで少量加水するか、1:1で割るトワイスアップで飲んでみましょう。
アルコール度数なども調整しながら、ペンダーリンの味わいの複雑さを楽しめます。
ペンダーリンは、イギリスのウェールズで製造される珍しいイングリッシュウイスキーであり、スコッチやアイリッシュとは異なる独自の味わいを持っています。
特に甘味だけでなく、苦味を含めた複雑なフレーバーを楽しみたい方に向いているといえるでしょう。
ラインナップの幅が非常に広いペンダーリンですが、ドラゴンレンジシリーズのレジェンドから飲み進めるのがおすすめです。