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ランプールの種類と味わい、おすすめの飲み方

2024.06.28 / 最終更新日:2024.06.28

ランプールは、ラディコ カイタン社で製造されるシングルモルトのインディアンウイスキーです。

ウイスキーの販売本数、消費量も世界でトップクラスであるインドでは、近年になってアムルットやポールジョンなど世界にも通用するシングルモルトを販売する動きが増えています。

歴史あるランプール蒸留所で製造されるウイスキーは、フルーティーで万人受けしやすい風味を持っており、アメリカのウイスキーアドヴォケイト誌でも高く評価されました。

この記事では、ランプールの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。

この記事のポイント

  • ランプールの種類と味わいを紹介
  • ランプールのおすすめの飲み方を解説

ランプールとは

画像引用:https://www.luxuriousmagazine.com/rampur-indian-single-malt-whisky/

ランプールは、インドのラディコ カイタン社のランプール蒸溜所で製造されるシングルモルトウイスキーです。

世界でもトップクラスのウイスキー消費量を誇るインドでは、ウイスキーの製造・販売において国外を意識していない銘柄も多いです。

しかし、ランプールは世界に展開することを前提とした銘柄であるため、インドの蒸溜所の中でも歴史の長いランプール蒸溜所が自信を持って販売するウイスキーとなっています。

ランプールの概要と製造方法を見ていきましょう。

ランプールの概要

ラディコ カイタン社のランプール蒸溜所は、1943年に操業を開始しており、長年にわたって他の蒸留酒メーカーへの主要なバルクスピリッツサプライヤー、ボトラーをしてきました。

自社ブランドの製造を開始したのが1999年であり、2000年代にラディコ カイタン社は世界に目を向けた展開を行っています。

イギリスとアフリカ西部に海外合弁会社したことで、インドの酒類会社として初めて海外生産ラインを持つことになりました。

2011年には、サントリーとシングルモルトウイスキーの山崎、ブレンデッドウイスキーの響を販売・流通する契約を締結しています。

2016年にシングルモルトウイスキー、ランプールの世界展開が始まり、これまで国外で評価されることが少なかったインディアンウイスキーが世界でも高く評価されることとなります。

「ウイスキーアドヴォケイト2017 」では年間ベスト5に選ばれ全米でトップクラスの評価を得たウイスキーとして知名度を上げ、「サンフランシスコ・ワールドスピリッツコンペティション(SWSC)2017」では最高金賞を受賞しました。

インディアンウイスキーには、アムルット、ポールジョンなど他にも世界に通用するシングルモルトウイスキーがありますが、ランプールも世界に羽ばたいたことでこれらの銘柄の仲間入りをしていくことになります。

インディアンウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ランプールの製造方法

ランプールは、シングルモルトウイスキーであることから原料は大麦を100%使用しており、銅製ポットスチルで2回蒸溜し、ノンチルフィルタードでボトル詰めしていることが特徴です。

寒暖差の大きいヒマラヤの麓で熟成させており、その味わいから「シングルモルトのコーイヌール(ダイヤ)」とも呼ばれています。

アメリカンホワイトオークのファーストフィルバーボン樽の原酒をヴァッティングさせて製造しています。

ランプール蒸溜所の詳細はこちらのページにまとめています。

ランプール蒸溜所・ラディコ カイタン社

ランプールの種類と味わい

ランプールの種類と味わいを紹介します。

  • ランプール ヴィンテージセレクトカスクス
  • ランプール アサヴァ
  • ランプール ダブルカスク

ランプール ヴィンテージセレクトカスクス

画像引用:https://www.likaman.co.jp/event/whisky-messe/2018/special/wl_whisky-kuji.php

ランプール ヴィンテージセレクトカスクスは、ランプールの中でも広く販売されているボトルであり、ウイスキー品評会において高い評価を受けた銘柄です。

柑橘系のアロマとバニラのような甘い香りが広がります。

フルーティーで飲みやすい印象であり、アプリコットやりんごの甘みと複雑なスパイス感が同居しています。

余韻は非常に長く甘いフィニッシュです。

シングルモルトのコーイヌールと呼ばれる理由がわかるほど、きらびやかで飲みやすく万人受けしやすいウイスキーとなっています。

ランプール アサヴァ

画像引用:https://whiskyadvocate.com/rampur-asava

ランプール アサヴァは、バーボン樽だけでなくカベルネソーヴィニヨンのワイン樽で熟成された原酒をヴァッティングさせています。

ライチとオレンジのような甘い香り、イチジクを思わせる濃厚な甘みとナツメグ、黒コショウのスパイシーさが特徴的です。

2023年にジョン・バーリーコーン・アワードで「ベスト・ワールド・ウイスキー」を受賞しており、こちらのボトルも高く評価されています。

ランプール ダブルカスク

画像引用:https://www.totalwine.com/spirits/scotch/single-malt/rampur-double-cask-indian-single-malt-whisky/p/227393750

ランプール ダブルカスクは、バーボン樽とシェリー樽で熟成された原酒を使用したシングルモルトです。

トロピカルフルーツのような芳香な香りと、シェリー樽由来の濃厚な甘みが感じられます。

こちらのボトルは、日本ではほとんど流通しておらず、より入手難易度が高くなっています。

ランプールのおすすめの飲み方

ランプールのおすすめの飲み方を紹介します。

  • ストレート
  • ハイボール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ランプールは、スペイサイドモルトに近いフルーティーで飲みやすい風味であることから、ストレートで飲むのがおすすめです。

ヒマラヤの麓で育まれた複層的な味わいを余すことなく味わうためにも最初はストレートで飲んでみましょう。

加水すると柑橘系の風味が強くなり、酸味のある味わいになるため、少しずつ加水して味わいの変化を楽しむのも魅力的です。

ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

ハイボール

ランプールの柑橘系のフルーティーな風味は炭酸の爽快感と相性が良く、非常に飲みやすい味わいに変化します。

インドではウイスキーを炭酸水を含めて冷たい水で割ることも多いため、水割りなどウイスキーを冷やす飲み方とは相性が良くなりやすいです。

ハイボールにおすすめの高級ウイスキーについてはこちらの記事で紹介しています。

ハイボールに合う高級ウイスキーのおすすめ銘柄10選!

まとめ

ランプールは、インディアンウイスキーの新たなシングルモルトであり、まだインディアンウイスキーを飲んだことがない方や、アムルットやポールジョンを飲んで他の銘柄にも挑戦したい方におすすめです。

スコットランドのスペイサイドモルトを思わせるようなフルーティーな風味であることから飲みやすく、様々な人の口に合いやすいウイスキーです。

日本における流通は少ないため、販売されていることがあれば銘柄の種類を問わず購入することをおすすめします。

 

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