
ジョニーウォーカー ブラックルビーとは? 味わいとおすすめの飲み方
- ウイスキー銘柄
レミーマルタンは、世界的に有名なコニャックブランドの一つであり、長い歴史と独自の魅力を持つ名門のブランデーです。
何世紀にもわたり熟成技術とブレンド技法を磨き続けた結果、世界中のコニャック愛好家から支持されるようになりました。
伝統的な技法で製造されたブランデーは、滑らかで複雑な風味、深い余韻を実現しています。
この記事では、レミーマルタンの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
レミーマルタンは、1724年に創設され、コニャック市を拠点にブランデーの生産・販売を続けてきたフランス企業です。
世界中の高級レストランやバー、一流ホテルで提供される代表的なコニャックとして、その名を知られています。
一貫した品質のコニャックは、欧米だけでなく日本を含むアジア市場でも高く評価されています。
レミーマルタンの歴史と製造方法を見ていきましょう。
年代 | 出来事 |
1724年 | レミーマルタンの創設、コニャックの販売が開始される |
1738年 | ルイ15世がレミーマルタンを評価、新しいブドウの樹を植える権利が授与される |
1870年 | レミーマルタンを象徴するケンタウロスのロゴが導入 |
1927年 | 「フィーヌ・シャンパーニュ VSOP」を発売 |
1948年 | フィーヌ・シャンパーニュのブドウのみでコニャックを造ることを決定 |
2024年 | 創業300周年を迎える |
レミーマルタンの歴史は、1724年、創業者レミー・マルタン氏が自身の名前でコニャックの販売を開始したことに始まります。
王侯貴族や上流階級の間で高い評価を受けるようになり、1738年にはフランス国王ルイ15世がレミーマルタンの品質を評価しており、新しいブドウの樹を植える権利が授与されました。
1870年に導入されたケンタウロスのロゴは、ブランドの象徴として広く認知されています。
1927年には、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュのブドウを使用した「フィーヌ・シャンパーニュ VSOP」を発売しました。
フィーヌ・シャンパーニュのコニャックは法的に認められるようになり、レミーマルタンの会長であるアンドレ・ルノー氏はフィーヌ・シャンパーニュのブドウのみでコニャックを造ることを決定します。
2024年には、創業300周年を記念して特別なブレンドエディションも限定発売されており、品質へのこだわりと革新的な試みを追求し続けてきました。
レミーマルタンは、コニャック地方の中でも特に品質の高いユニ・ブランのブドウを原料として使用しています。
ユニ・ブランは、酸味がしっかりとしており、発酵・蒸溜後もそのフレッシュさを保つため、コニャック製造に最適です。
さらに、グラン・シャンパーニュとプチ・シャンパーニュの地域に限定したブドウを厳選するこだわりを持っています。
収穫時期はブドウの完熟を見計らい、品質管理が徹底された農園から厳選して仕入れられます。
収穫されたブドウは、まず圧搾してジュースにしてから、発酵タンクに入れて、低アルコール度数の白ワインを生成します。
レミーマルタンでは、発酵中の温度管理や発酵期間に細心の注意を払い、原料の品質を損なうことなく、次の蒸溜工程に最適な状態で送られるよう管理される仕組みです。
発酵後の白ワインは、まず伝統的な銅製の単式蒸溜器に投入され、初回の蒸溜がおこなわれます。
レミーマルタンはコニャックの製法にのっとり2回蒸溜をおこない、風味が濃縮されたクリアな原酒を抽出しています。
蒸溜された原酒は、選び抜かれたフレンチオーク樽に詰めて、熟成がおこなわれます。
オーク樽から抽出される成分によって、レミーマルタンの原酒の風味が複雑なものに変化します。
熟成室の温度や湿度は精密にコントロールすることが、高い品質を維持する秘訣です。
熟成された原酒は、熟練したセラーマスターの手によって最適なバランスでブレンドされます。
各樽の原酒の熟成年数、風味、テロワールなども詳細に分析して、特性を活かしたブレンドがおこなわれることが特徴です。
ブレンドにより多層的な味わいが実現され、ブレンドした原酒の熟成年数などによって、VSOP、XOなどのランクごとに分類して販売されます。
ブランデー全体の製造方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブランデーの作り方・製造方法は? 収穫から瓶詰めまでの工程を解説
レミーマルタンの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.remymartin.com/ja-jp/collection/vsop/
レミーマルタン VSOPは、レミーマルタンのなかでも入門酒に位置付けられるボトルです。
VSOP(Very Superior Old Pale)はコニャックのランクのなかでもVS(Very Special)のワンランク上に位置しており、基本的なランクでは中間に位置します。
レミーマルタンのなかではエントリーボトルではありますが、コニャックのなかでは相対的に品質の高いボトルといえるでしょう。
グラスに注ぐと鮮やかな黄金色のボディ、花々を思わせる華やかなアロマが広がります。
洋梨や白桃、柑橘系のフレッシュな果実の香りとともに、ほのかに漂うバニラとハチミツのような甘さ、オーク由来のウッディなニュアンスが感じられます。
口に含めば、クリーミーで滑らかなテクスチャー、果実味にキャラメルや軽いオークの風味のバランスが良いです。
すっきりとした余韻が長く続き、フレッシュな果実と穏やかなスパイスから満足感があります。
レミーマルタンを初めて飲む方は、こちらのボトルから飲んでみましょう。
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/kawachi/3024482120107.html
レミーマルタンの品質は本物ではありますが、購入価格が5,000円を超えることから、躊躇してしまうかもしれません。
200mlの容量で販売されているフラスクボトルであれば、高品質のレミーマルタンも2,000円台のお得な価格で購入できます。
味わいなど、内容は同様であるため、お試しで飲みたい方はこちらのボトルを購入することをおすすめします。
画像引用:https://www.remymartin.com/ja-jp/collection/xo/
レミーマルタン X.O.は、VSOPよりも長い熟成期間を経たプレミアムモデルの高級ボトルです。
400種類以上の異なる原酒を使用しており、熟練したセラーマスターの実力が発揮される巧みなブレンドが魅力です。
ドライフルーツのリッチでアロマ、ナッツやシナモン、クローブのスパイス感がアクセントとなる濃縮された香りが広がります。
重厚でしっかりしたボディ、滑らかなテクスチャーを両立しており、キャラメル、トーストしたオーク、バニラのニュアンスが複雑に絡み合います。
タバコやレザー、シダーウッドのエッセンスによって、奥行きある味わいに仕上がっていることが魅力です。
余韻が口のなかでしっかりと残り、フルーツ感あふれる温かなフィニッシュが、このコニャックを飲む時間を特別なものにしてくれます。
高級感あふれるボトルデザインから、特別な日に贈るギフトにも最適です。
画像引用:https://www.remymartin.com/collection/1738-accord-royal/
レミーマルタン 1738 アコードロイヤルは、1738年にフランス国王ルイ15世がレミーマルタンの品質に感銘を受け、新しいブドウ畑の植樹を許可した、アコードロイヤル(王の許可)にちなんだボトルです。
レミーマルタンにとって歴史的な出来事である1738年に敬意を表して、1997年、当時のセラーマスターであるジョルジュ・クロ氏によって製造されました。
芳醇な果実感にキャラメルやハチミツ、ほのかなスパイスが絶妙にブレンドされ、滑らかな口当たりと深みのある余韻が楽しめます。
華やかさと格式を兼ね備えた、特別なシーンで飲むのにふさわしい逸品です。
画像引用:Amazon.co.jp
レミーマルタンの最高峰のプレミアムボトルはルイ13世であり、1,200種類以上の原酒をブレンドして造られる、世界屈指の超高級コニャックです。
1874年に誕生し、1900年のパリ万国博覧会で最高評価を受けるなど、長い歴史と高い評価を誇ります。
熟成には樹齢100年以上のリムーザン産オーク樽を使用し、40年〜100年もの長期熟成を経て、複雑で芳醇な香りと深い味わいを実現しています。
バカラ社製のクリスタルボトルに詰められた美しいデザインも魅力であり、限定版や特別仕様のボトルはコレクターの間で高値で取引されています。
極上の滑らかさと繊細な深み、そして長い余韻が特徴であり、全ブランデー愛好家の憧れのボトルといえるでしょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/fuga-shop/sm30000000000382/
レミーマルタン クラブは、現在日本では終売になっているボトルであり、古酒市場を中心に流通しています。
フルーティーな香りと柔らかなオークのアクセントが絶妙であり、アプリコットとジャスミンの豊かな風味があります。
なめらかな口あたりで飲みやすく、深みのある余韻が特徴です。
画像引用:https://www.remymartin.com/collection/tercet/
レミーマルタン テルセは、2021年に発売され、ワインマスター、マスターディスティラー、セラーマスターの3人の職人が協力して作ったボトルです。
伝統の技法を守りながらも、モダンな感性をプラスするコンセプトでブレンドされました。
フレッシュな果実の香りに、ほのかに感じられるスパイスとトーストオークのニュアンスが絡み、クリアでありながらも複雑な口当たりを実現しています。
コニャック初心者から上級者まで幅広く支持される銘柄です。
画像引用:Amazon.co.jp
レミーマルタン サントールは、レミーマルタンの象徴であるケンタウロス、フランス語でサントールとなることから、レミーマルタンを象徴する名称が付けられたボトルです。
芳醇な果実やドライフルーツの香りに、キャラメルや甘いバニラ、ほのかなスパイスが加わり、しっかりとした熟成感と長い余韻が楽しめます。
通常は免税店や特定の市場向けに限定販売されているため、入手方法が限られているレミーマルタンです。
画像引用:https://www.remymartin.com/collection/coupe-300/
2024年4月1日、レミーマルタンが創業300周年を迎えたことを記念して販売された記念ボトルです。
レミーマルタンのセラーマスターであるバティスト・ロワゾー氏が、歴代のセラーマスターに大切に受け継がれてきた希少なレゼルヴ・ペルペチュエル(永遠のリザーブ)に調和の取れた上質な原酒を加えてブレンドしました。
過去と現在を紡ぎ、未来の世代に物語を引き継ぐことをテーマに制作されたボトルです。
特別仕様の木箱に収められ、ナンバリング証明書、セラーマスターからの特別メッセージ、特別デジタルコンテンツへのアクセス用QRコードが付属した限定品になります。
レミーマルタンのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レミーマルタンは、まずは何も加えずにゆっくりと香りを味わってから、少しずつ口に含むストレートで飲んでみましょう。
フルーティーな風味とオーク樽由来のスパイス感、熟成による複雑さと奥行きが堪能できるはずです。
特にXOなどの高級ボトルや、入手が困難なレミーマルタンを入手した場合はストレートでじっくり味わうことをおすすめします。
高級ボトルを飲むなら、グラスにもこだわって、ブランデーの香りや味わいを楽しむのに適切なチューリップ型のグラスを選ぶとより楽しめるはずです。
また、香りや味わいの変化を楽しむなら、スポイトなどを使用してほんの少量のお湯や水を加えると、香りが立ち、繊細なアロマが引き出されることでストレートとは異なる表情を見せてくれます。
ブランデーグラスのおすすめを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブランデーグラスの選び方は? 人気が高いおすすめの種類15選!
エントリーボトルであるVSOPは、ソーダ割りにすると飲みやすくなります。
コニャックはアルコール度数が高いことから、炭酸水で割ることで初心者も気軽に飲めることでしょう。
また、割り材に使用するソーダは無糖の炭酸水だけではなく、ジンジャーエールもおすすめです。
コニャック初心者の方は、ご自身の飲みやすいスタイルで気軽に飲むことができます。
ブランデーのソーダ割りはフレンチハイボールとも呼ばれており、以下の記事で詳しく紹介しています。
ブランデーのソーダ割りのフレンチハイボールとは? 作り方・おすすめ銘柄
レミーマルタンは、その豊かな味わいと複雑なアロマを活かして、カクテルのベースとしても使われます。
本来であればウイスキーを使用するカクテルではありますが、公式サイトでもレミーマルタンで作るカクテルとしてオールド・ファッションドが公開されています。
オールド・ファッションドの作り方を以下にまとめました。
材料 | 分量 |
レミーマルタン VSOP | 45ml |
角砂糖 | 1個 |
アロマティックビターズ | 2ダッシュ |
スライスオレンジ | 1個 |
スライスレモン | 1個 |
マラスキーノチェリー | 1個 |
作り方
オールド・ファッションド以外のカクテルにも使用可能であり、まろやかさと深みがアップさせ、大人の味わいを引き出す役割を果たします。
ブランデーを使用した代表的なカクテルの作り方は以下の記事で紹介しています。
ブランデーを使ったおすすめのカクテルは? 定番のレシピ・作り方をご紹介
良い評判 | 悪い評判 |
香とコクが最高 | アルコールの刺激が強い |
この値段でもリピートしたいほど美味しい | 果実感が薄い |
紅茶・お菓子にも合う |
レミーマルタンのなかでも最も飲まれているVSOPの評価・評判は、多くの人がその味わいに満足していました。
味わいだけでなく価格も評価されており、ブランデーのなかでもコストパフォーマンスはいいといえるでしょう。
一方で、上位ボトルのXOと比較すると不満がある場合や、アルコールの刺激や果実味に満足できなかった人もいました。
レミーマルタンの値段を以下にまとめました。
種類 | 値段 |
レミーマルタン ルイ13世 | 400,000円 |
レミーマルタン XO | 20,000円 |
レミーマルタン 1738 アコードロイヤル | 7,000円 |
レミーマルタン VSOP | 5,700円 |
レミーマルタン VSOP フラスクボトル | 2,300円 |
最高級に位置するルイ13世は数十万円以上かかり、最も安いレミーマルタン VSOPの価格も5,000円を超えます。
よって、手軽に楽しむなら2,000円台で購入できるフラスクボトルを購入する選択肢もあるでしょう。
また、300周年記念限定ボトルなどの終売しているボトルは、需給の状況で大きく価格が変化しやすいです。
レミーマルタンは、1724年に創業された歴史あるコニャックブランドとして、伝統の技法と厳選された原料により、後世まで残る完成度の高い味わいを実現しています。
初心者から上級者まで幅広く支持されているブランデーであり、初心者はVSOPから飲むことをおすすめします。
伝統的でありながら革新性もある、レミーマルタンの味わいをぜひお楽しみください。