ラフロイグ 10年とは? スモーキーな味わいとおすすめの飲み方を紹介
- ウイスキー銘柄
ロバートブラウンは、キリンが販売する日本のブレンデッドウイスキーです。
スコットランドでよく見られる名前ではありますが、日本人に合ったウイスキーを作りたいという製造目的によって生み出されています。
さまざまな原酒をブレンドして造られたロバートブラウンは、フルーティーでまろやかな味わいが特徴的です。
この記事では、ロバートブラウンの種類と味わい、おすすめの飲み方について紹介します。
この記事のポイント
ロバートブラウンは、富士御殿場蒸溜所で製造されキリンが販売を行う国産のブレンデッドウイスキーです。
銘柄はシーグラム社かつて所有していたスコットランドの蒸溜所と同名であり、一般的なスコットランド人の名前として周知されています。
フルーティーな風味とまろやかな味わいが特徴的であり、約20種類以上の原酒をブレンドして造られています。
ロバートブラウンの歴史と製造方法について見ていきましょう。
「日本で、日本人の嗜好に合ったウイスキーをつくりたい、そして世界に通用するウイスキーをつくりたい」という目的で富士御殿場蒸溜所で造られた第一号ウイスキーがロバートブラウンでした。
1971年に洋酒事業に参画したキリンビール株式会社は、シーグラムグループと提携して初めてのウイスキーの製造計画をスタートします。
キリン初であるウイスキーの製造計画において、ブレンダーはスコットランドとアメリカで実地研修を受け、93種類ものサンプルを作り、競合する会社のウイスキーと比較しながら進められました。
名前は約1,300の候補が出ていましたが、1年をかけて絞り込み、ようやく決定した名前がロバートブラウンです。
ロバートブラウンは、提携先のシーグラムグループがスコットランドで所有していた蒸留所の名前であり、スコットランドの典型的な名前でもあります。
ボトルデザインは、シーグラム社のW.コーナー氏が担当しましたが、そのモチーフは京都の古い寺の釣鐘であり、同氏が来日した際の観光によってインスピレーションを得て造られたといわれています。
キリンでは、その後も富士山麓、キリンウイスキー陸などの新しいウイスキーがリリースされていますが、その原点となる銘柄がロバートブラウンなのです。
キリンで製造されているウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
富士山麓の種類と味わい、おすすめの飲み方
キリンウイスキー陸の種類と味わい、おすすめの飲み方
ロバートブラウンは80~90%を富士御殿場蒸溜所で生産したモルト・グレーン原酒をブレンドして、残りの割合は海外の原酒をブレンドしています。
そのため、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの定義にはそぐわないため、国産ブレンデッドウイスキーではありますが、ジャパニーズウイスキーではありません。
仕込み水には富士の伏流水を使用し、熟成樽は容量180リットル程度の小さな樽を使用しています。
小さな樽を使用するメリットは、原酒と樽の設置面が増えることにより、熟成が進みやすくなり、短期間で濃厚の風味を持つウイスキーを造りやすくなります。
また、ブレンダーはウイスキーを常温の水で1:1で割ったトワイスアップでテイスティングを行っており、ロバートブラウンは公式に水割りが推奨されているウイスキーです。
富士御殿場蒸溜所の詳細について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ロバートブラウンの種類と味わいについて紹介します。
画像引用:https://products.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/detail.html?id=1566
ロバートブラウンのボトルデザインは、20世紀から現在にかけてラベルにおいては表記している文字など多少のデザインの変更はあるものの、W.コーナー氏のデザインでそのまま販売が続けられています。
洋ナシ・桃のような甘みのある香りに、酸味のあるオレンジピールも感じられ、全体的にフルーティーな印象を感じられますが、干し草のような落ち着く香りとオークのスパイシーな香味が奥にあります。
味わいも洋ナシの風味が強くなっており、はちみつのようなまろやかな味わいが感じられ、フィニッシュはお酢のような酸味が感じられることが特徴です。
現行で販売されているロバートブラウンの種類は現在ではこの1種類しかないため、興味がある方はこちらのボトルを探してみましょう。
画像引用:https://www.sake-kaitori.jp/menu/menulist/robertbrown-special-blended/
こちらの銘柄はすでに販売が終了した20年熟成したモルト原酒を使用したスタンダードなロバートブラウンのワンランク上にあたるボトルになります。
スタンダードと比較して香りや風味がよりまとまり、バランスの整った味わいに仕上がっており、ストレートやロックなどの加水しない飲み方でも飲みやすくなっています。
販売が終了しているため、入手は基本的には在庫のあるオンラインショップを利用する必要がありますが、興味がある方は購入を検討してみましょう。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/chuoshuhan/104391/
こちらのロバートブラウンは、アルコール度数によってお酒に等級を表記することが義務付けられていた時代に販売されていたボトルであり、特級表記が付けられたロバートブラウンになります。
特級表記のボトルは現存数が減ることはあっても増えることはない希少性があることから一定の価値を持ち、等級制度のあった昔の日本のウイスキーを味わう手段にもなります。
過去のロバートブラウンの味わいを知りたい方は特級表記のロバートブラウンを探してみましょう。
ロバートブラウンのおすすめの飲み方について解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
トワイスアップとは、ウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方であり、アルコール度数や刺激を下げながら、ウイスキーの香りがより立ち、風味を損ないにくい飲み方です。
この飲み方とロバートブラウンの相性は良く、ストレートやロックではアルコールの刺激が強くキツく感じやすいため、ロバートブラウンの風味を飲みやすい形で堪能するならトワイスアップが最適になります。
もちろん、水の量を増やして1:2、1:3の水割りを作るのもおすすめであり、水の量を増やすほど食虫酒として楽しみやすくなります。
ウイスキーの水割りについてはこちらの記事で紹介しています。
ウイスキーの水割りでおすすめの銘柄をご紹介!作り方やポイントなど
ロバートブラウンは、全体的にライトな味わいであるため、炭酸水で割っても爽快感が加わり美味しく飲めます。
香りがより豊かになり、甘さは控えめのすっきりとした味わいのハイボールになるので、料理の味わいも邪魔しません。
さまざまな場面で飲みやすい味わいになるので、ロバートブラウンはハイボールを試しても良いでしょう。
ロバートブラウンは、キリンが販売する第一号のウイスキーであり、原点とも呼べる存在です。
トワイスアップを含めて水割りで飲むことで飲みやすくフルーティーな味わいになるので、適切な飲み方を理解して試してみましょう。
種類は少ないため、初めて飲む銘柄に迷うことは少ないと思いますが、スタンダードなロバートブラウンを選ぶことをおすすめします。