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ロイヤルブラックラの種類と味わい、おすすめの飲み方

2023.03.10 / 最終更新日:2023.03.10

ロイヤルブラックラはスコットランドのハイランド地方で造られる英国王室御用達(ロイヤルワラント)のシングルモルトウイスキーです。

スコットランドの蒸留所のなかでも最古に近い蒸留所として知られており、歴史の長さとロイヤルの名を冠することから由緒正しいウイスキーとして知られています。

ロイヤルブラックラは、フローラルな香りから華やかという印象がよく似合い、ハイランドらしいフルーティーな味わいを持っているのが特徴です。

この記事では、ロイヤルブラックラの種類と味わい、おすすめの飲み方について紹介します。

この記事のポイント

  • ロイヤルブラックラの種類と味わいについて紹介
  • ロイヤルブラックラのおすすめの飲み方について解説

ロイヤルブラックラとは

画像引用:https://www.royalbrackla.com/

ロイヤルブラックラとは、ハイランドの最も古い蒸留所の1つと呼ばれるロイヤルブラックラ蒸留所で製造されるシングルモルトです。

ウイスキーで初めてロイヤルワラントを与えられたことから、王のためのウイスキーと呼ばれています。

ファーストフィルのシェリー樽でフィニッシュすることにこだわった製法により、華やかで甘いウイスキーとなり、フルーティーな味わいが特徴です

ロイヤルブラックラの種類と味わいについて紹介します。

ハイランドウイスキーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ハイランドウイスキーのおすすめ銘柄8選と地域ごとの特徴について

ウイリアム4世によってロイヤルワラント(王室御用達)に認定

ロイヤルブラックラ蒸留所は、1812年にスコットランドのハイランド地方に設立されたウイスキーの蒸留所のなかでも最古の時代に設立されています。

この土地はシェイクスピアの『マクベス』の舞台とされるコーダー城の領地であり、マクベスがスコットランド王ダンカンを殺害した場所です。

インド駐在の武官であったウィリアム・フレージャー英軍大尉による創業になります。

ロイヤルブラックラ蒸留所は、当初、密造者同士の競争を避けるためにローグランドやイングランドで販売を行なっています。

1835年、ウィリアム4世によってロイヤルワラント(王室御用達)を与えられ、王のためのウイスキーと呼ばれるようになりました。

ロイヤルワラントを与えられた蒸留所は、ロイヤルの名を名乗ることが許されますが、ロイヤルブラックラのほかにはロイヤルロッホナガーグレンユーリー・ロイヤルの3つしかありません。

グレンユーリー・ロイヤルは1985年に閉鎖しているため、現在ロイヤルを名乗るシングルモルトは、ロイヤルブラックラとロイヤルロッホナガーしかありません

非常に希少な存在でありながら、長い歴史を持つのがロイヤルブラックラなのです。

ロイヤルロッホナガーについてはこちらの記事で紹介しています。

ロイヤルロッホナガーの種類と味わい、おすすめの飲み方

土地の面積が狭く敷き詰められた設備

ロイヤルブラックラは、年間生産力は約410万リットルと決して低いわけではありませんが、他の蒸留所と比較しても敷地面積が狭く、狭い面積のなかに設備が敷き詰められた印象です。

伝統的な製法を重視しており、創業当時の製法をほとんど守り続けています。

唯一、蒸留所で守れなかったのはフロアモルティングであり、1966年に中止し、現在はモルティングに関連する作業はすべて蒸留所の外で行われるようになりました。

発酵槽は昔ながらのオレゴンパイン製の木桶を使用し、コーサックの泉やコーダー川を仕込み水として使用します。

また熟成はファーストフィルのシェリー樽でフィニッシュする事にこだわっています。

シングルモルトには複数のラインナップがあり、ブレンデッドではデュワーズの原酒も製造しています

ロイヤルブラックラ蒸留所の詳細についてはこちらのページで紹介しています。

ロイヤルブラックラ蒸留所 - Royal Brackla DISTILLERY

ロイヤルブラックラの種類と味わい

ロイヤルブラックラの種類と味わいについて紹介します。

  • ロイヤルブラックラ 12年
  • ロイヤルブラックラ 16年
  • ロイヤルブラックラ 21年
  • ロイヤルブラックラ 10年 花と動物シリーズ
  • ロイヤルブラックラ リニューアルボトル

ロイヤルブラックラ 12年

画像引用:https://www.bacardijapan.jp/products/items/royal-brackla-12years-old/

現在のスタンダードボトルであり、12年間熟成させたロイヤルブラックラになります。

りんごや洋ナシのようなフルーティーな味わいが特徴的であり、フィニッシュにかけてドライでスパイシーな風味が感じられる銘柄です。

初めてロイヤルブラックラを飲むなら、12年物のボトルを探してみましょう

ロイヤルブラックラ 16年

画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000007361

ロイヤルブラックラのラベルデザインは基本的に共通であり、前面に表記されている16の数字から16年物であることが分かります。

オレンジ、アプリコット、キャラメルの風味が強く出ており、ミントのような清涼感のある香りも感じられる複雑な風味を持っていることが特徴です。

ワンランク上のロイヤルブラックラを飲みたい方におすすめになります

ロイヤルブラックラ 21年

画像引用:https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/item/000000007362

ロイヤルブラックラのオフィシャルでリリースされている最高級のボトルが21年物になります。

トロピカルフルーツのような甘みと、紅茶のようなビターな風味を持ちオイリーな口あたりとなっています。

長期熟成によって非常に複雑な風味となったロイヤルブラックラ 21年は完成度が高く、最高級のロイヤルブラックラに恥じない味わいです

ロイヤルブラックラ 10年 花と動物シリーズ

画像引用:https://ultimatespirits.jp/shopdetail/000000003933/

ロイヤルブラックラのオールドボトルとも呼べる存在が、花と動物シリーズによるシングルモルトです。

熟成年数の若さからフローラルでフレッシュでありながら、スモークの香ばしさも含んでいることが特徴になります。

10年物ではありますが、すでに終売しており、別にシングルモルトが販売されていることから復刻されることも考えにくいので、今後は入手が難しくなるボトルであるといえるでしょう

ロイヤルブラックラ リニューアルボトル

画像引用:https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000015376/

現行で発売されているロイヤルブラックラのリニューアルボトルであり、2022年10月から日本でも発売が開始されました。

リニューアルボトルでは、12年・18年・21年のラベルデザインの違いが分かりやすくなるように一新されています。

今後はこちらのボトルでの流通が増えていくと考えられるので、ロイヤルブラックラを探す際はこちらのデザインも覚えておきましょう

ロイヤルブラックラのおすすめの飲み方

ロイヤルブラックラのおすすめの飲み方について紹介します。

  • ストレート
  • トワイスアップ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレート

ロイヤルブラックラは、常温で飲む方が果実の風味を楽しみやすいことからストレートで飲むことをおすすめします。

まずは、フローラルで華やかな香りを楽しみ、ゆっくりと甘くてオイリーな口あたりを楽しむようにしましょう

最大限に楽しむためにチェイサーの用意を忘れないようにしてください。

ストレートで美味しいウイスキーの条件についてはこちらの記事で紹介しています。

ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?おすすめの銘柄4選

トワイスアップ

トワイスアップ

ロイヤルブラックラの香りをより味わいたい方や、アルコール度数を調整したい方は常温の水でウイスキーを割るトワイスアップがおすすめです。

ストレート以外でもロイヤルブラックラが持つ香りや味わいを損ねない飲み方となっているので、こちらも試してみましょう

まとめ

ロイヤルブラックラについて解説しましたが、12年・16年・21年の3本のシングルモルトがあり、リニューアルして間もないことから旧ボトルとリニューアルボトルが混在して流通しています。

リニューアルボトルはラインナップの違いが分かりやすいですが、旧ボトルは少し分かりにくいので年数を確認するようにしましょう。

最初に飲むことをおすすめするのは12年物であり、リニューアルボトルであれば白いラベルが目印となっており、旧デザインの場合は年数を確認してください。

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