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- ウイスキー銘柄
シープディップは、ホワイト&マッカイのリチャード・パターソン氏が手掛けるブレンデッドモルトのスコッチウイスキーです。
複数のモルト原酒をブレンドしており、ラインナップの中にはアイラウイスキーを中心にブレンドしたボトルもあります。
熟成年数を表記していませんが、長いもので21年熟成のモルト原酒を使用している完成度の高い銘柄です。
この記事では、シープディップ ブレンデッドモルトの種類と味わい、おすすめの飲み方を紹介します。
この記事のポイント
シープディップは、ホワイト&マッカイのリチャード・パターソン氏によって手掛けられたブレンデッドモルトウイスキーです。
1974年から存在していた銘柄でしたが権利が移る中で、アレックス・ニコル氏が銘柄を復活させ、リチャード・パターソン氏が引き続いて担当しています。
複数のモルト原酒をブレンドしており、フレッシュ・アメリカンオークバレルでマリッジさせることでブレンドした原酒を調和させています。
シープディップ ブレンデッドモルトの概要と製造方法を見ていきましょう。
シープディップ(Sheep Dip)とは、羊用消毒液のことです。
SDと略され、殺菌剤に羊を浸すことにより寄生虫を取り除き、羊毛の保護に使用されてきた歴史があります。
ウイスキーとは全く関係がないように思えますが、SDはウイスキーと同様に樽で保管していました。
つまり、樽にSDと大きく書いておけば、中にウイスキーを隠せるため、徴税を免れるためのウイスキーの密造に使用されました。
薬剤が入っている樽であると誤認させることにより、シープディップの樽でウイスキーが密造されてきたことが銘柄名の由来です。
シープディップは密造時代をリスペクトした銘柄名であり、1974年にM.K.ダウズウェル社がイングランド・オールドベリーのパブ用に販売を開始しました。
当時の時点でイギリスだけでなく、アメリカ、カナダ、ニュージーランドの市場に参入したグローバルなウイスキーとなりました。
その後、買収によって権利が移り、ホワイト&マッカイ社のアレックス・ニコル氏がシープディップを21世紀に復活させます。
現在のシープディップは、ホワイト&マッカイのリチャード・パターソン氏に受け継がれており、ブレンドもパターソン氏によるものとなっています。
現在のシープディップは、16種類に及ぶシングルモルトウイスキーを使用しています。
さらに熟成年数は最低8年、長いものでは21年の原酒を使用しており、熟成年数の異なる原酒をブレンドしています。
そのため、シープディップに熟成年数の表記はありません。
ブレンドした原酒は、フレッシュ・アメリカンオークバレルでマリッジして味わいを調和させています。
また、使用するモルト原酒は銘柄によってはアイラモルトを使用していることも特徴です。
アイラモルトの種類はこちらの記事で紹介しています。
スコッチ・シングルモルトでおすすめのアイラモルトの特徴と種類について
シープディップ ブレンデッドモルトの種類と味わいを紹介します。
画像引用:https://www.aeondewine.com/shop/goods/goods.aspx?goods=A106-5011311091033&bannerid
シープディップ ブレンデッドモルトは、8年から21年熟成の複数のモルト原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
バニラと柑橘系の果実、シナモンのスパイス感と微かなスモーキーさが感じられる香りとなっています。
梨やメロンを思わせるフルーティーさ、穀物やアーモンドのようなモルティでナッティな風味が特徴です。
熟成年数の長い原酒を使用していますが、価格は比較的安く、コストパフォーマンスの良い銘柄です。
画像引用:https://item.rakuten.co.jp/mashimo/10151066/?ultra_crid=10151066
シープディップ アイラ ブレンデッドモルトは、アイラモルトを中心にスコットランドの様々な地域のモルト原酒をブレンドしたボトルです。
焚火を思わせるようなスモーク香が特徴であり、フローラルでフルーティーな複雑な風味が味わえます。
アイラと名付けられているもののピート香はけっして強くないため、飲みやすいですが、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
シープディップ ブレンデッドモルトのおすすめの飲み方を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シープディップはストレートで飲むと甘みのある味わいをそのままに感じることができます。
甘みとともにスパイシーさやスモーキーさなど複層的な風味が後から現れ、個性が調和している様子がわかります。
ウイスキーを飲み慣れている方はストレートから試してみましょう。
ストレートで美味しいウイスキーの条件はこちらの記事で紹介しています。
ストレートで美味しいウイスキーの条件とは?人気の銘柄・安い銘柄10選!
シープディップは、炭酸水で割ると甘味と酸味の強いフルーティーなハイボールになります。
ジュースなどで割らなくても糖質を含まない炭酸水で十分に甘みがあるため、甘いお酒が好きな方におすすめです。
シープディップは、ハイボールに甘みを求める方に向いている銘柄となっています。
ハイボールに合うスコッチウイスキーはこちらの記事で紹介しています。
ハイボールにおすすめのスコッチウイスキーの選び方と注意点を解説
シープディップは、熟成年数の長い質の良い原酒をブレンドしていながら、価格が安いためコストパフォーマンスの良いボトルです。
ストレートでは甘みとスモーキーさを含めた複雑な味わい、ハイボールでは甘い風味が楽しめます。
シープディップの名の通り、羊のラベルが目印となっています。